雨宮智彦のブログ 2 宇宙・人間・古代・日記 

浜松市の1市民として、宇宙・古代・哲学から人間までを調べ考えるブログです。2020年10月より第Ⅱ期を始めました。

新・本と映像の森 125 眞淳平『人類が生まれるための12の偶然』岩波ジュニア新書、<56の再録>

2018年04月07日 21時15分56秒 | 本と映像の森

新・本と映像の森 125 眞淳平『人類が生まれるための12の偶然』岩波ジュニア新書、<56の再録>

 岩波ジュニア新書626、岩波書店、2009年、231ページ、定価本体780円、

 以前に古い「本と映像の森」で採り上げたのは、2010年7月ですから8年前です。
人類誕生に至る「偶然性」を正面から扱った本として秀悦でした。

 ただし、これが「偶然」なのか「必然」なのかは、いろいろ意見のあるところでしょう。

 人類の誕生は「神の恩寵」であるという方もいらっしゃると思います。

 真摯な討論をして欲しいと思います。

 それと眞淳平さんの論には、最期の人類誕生のところの偶然性が「偶然12 定住と農耕を始める時期に温暖で安定した気候になったこと」となっているけど、そうかなと疑問に思う。

 それとサル人類ではなく、たとえば恐竜人類の生まれる「偶然性」「可能性」もあったのでは、ないかと思う。

 このような問題を扱うには、「偶然性」「必然性」「可能性」を全面的に考えることが不可欠と思う。いつか、それを自分でやってみたい。

 以下は再録。

「2010年07月02日 05時25分02秒 | 本と映像の森
本と映像の森56 眞淳平さん著・松井孝典さん監修『人類が生まれるための12の偶然』岩波ジュニア新書、2009年6月26日第1刷、231ページ、定価780円+消費税

 この宇宙(ユニバース)の太陽系の第3惑星・地球に炭素生命が生まれ、進化して知的生命体となったのは、必然でしょうか、偶然でしょうか、あるいは両方?

 偶然1 宇宙を決定する「自然定数」が現在の値になったこと
 偶然2 太陽の大きさが大きすぎなかったこと
 偶然3 太陽から地球までの距離が適切なものだったこと
 偶然4 木星・土星という2つの巨大惑星があったこと
 偶然5 月という衛星が地球のそばを回っていたこと
 偶然6 地球が適度な大きさであったこと
 偶然7 二酸化炭素を必要に応じて減らす仕組みがあったこと
 偶然8 地磁気が存在していたこと
 偶然9 オゾン層が誕生したこと
 偶然10 地球に豊富な液体の水が存在したこと
 偶然11 生物の大絶滅が起きたこと
 偶然12 定住と農耕を始める時期に温暖で安定した気候になったこと

 こういう問題について、すこしづつ考えていきたいと思います。]