雨宮智彦のブログ 2 宇宙・人間・古代・日記 

浜松市の1市民として、宇宙・古代・哲学から人間までを調べ考えるブログです。2020年10月より第Ⅱ期を始めました。

ことばと詩 6 久美沙織( 恩田陸『光の帝国』集英社文庫、2000年、「解説」より )

2019年04月12日 11時13分04秒 | ことばと詩

 

ことばと詩 6 久美沙織( 恩田陸『光の帝国』集英社文庫、2000年、「解説」より )

 「身体性の希薄さは、精神性の上位を導く。魂には本来ちんちんもワギナもないから、思弁的な存在が中性的になるのは、ごく当然のことである。かくて思考する人間は、どんどん非ヘテロ化する。
 いや反対か。非ヘテロだから考えてしまうのか。精神性が優位だから、身体が透明になっていくのかもしれない。いずれタマゴとニワトリだ。」(p282~283)

 「純粋精神」はSFには、いっぱい出てきます。たとえばA・C・クラークさんの傑作『都市と星』の終末近く。純粋精神の幼児・バナモンドと、あらゆる物質に敵意をもつ「狂った精神」の話。バナモンドは男なのか女なのか。

 魂には、じっさい性器は無いでしょう。西洋の神(ゴッド)も。日本の神さまは男女があります。

 おもしろいですね。