新・本と映像の森 258 徳人親王『水運史から世界の水へ』NHK出版、2019年
4月5日第1刷、250ページ、定価本体1600円
「水道」問題・「水」問題でネット検索していて偶然発見したので、本屋さんへ注文して、昨日手に入った本です。
著者の「徳人親王」さんは誰のことかわかりますか?「徳人」は音読み「とくじん」でなく訓読みで「なるひと」と読みます。「親王(しんのう)」とはネット「ウキペディア」によれば「現在は天皇の嫡出の男子、及び、天皇の嫡男系の嫡出の男子(嫡出子である皇子から生まれた嫡出子の皇孫)である者」のことです。
英語で言うと「Prince」です。
ボクの「本と映像の森」で皇太子の書いた本を紹介するようになるとは思いもしませんでしたね。
たぶん「天皇」になる前の「皇太子」としての最後の仕事として、この本を出したのでしょう。1987年から2018年までの講演記録です。
いまの浜松市における「水道」問題は、まだまだ続きますし、歴史のなかでの水問題の重要性は環境問題を重点に生きてきたボクには言うまでもありません。
いまの皇太子さん、5月1日からの令和天皇さんと「水」についての問題意識を共有できたら嬉しいです。嬉しくない人もいるかも知れない。
ただし関心は同じでも、問題意識はかなり違うかも知れません。違っていたら、またここに書きます。
目次
第1章 平和と繁栄、そして幸福のための水
第2章 京都と地方を結ぶ水の道
第3章 中世における瀬戸内海水運について
第4章 オックスフォードにおける私の研究
第5章 17~18世紀におえるテムズ川の水上交通について
第6章 江戸と水運
第7章 水災害とその歴史
第8章 世界の水問題の現状と課題