▽かつての駿府・寺町の風情を思わせるたたずまいの寶泰寺(伝馬町12番地の2)。
とは言っても実際に昔の寺町を見たことはないのですが(笑)
このキリ(桐)の花に似た花は、ジャカランダの花です。
場所は、松坂屋静岡店の東側に当る伝馬町(てんまちょう)の
寶泰寺(寶は宝の旧字体)の中庭の一画にあります。
(常磐町二丁目の宝台院と混同する方がいますが,全く別の寺院です)
見ごろの時期に一般に公開しているということは以前から聞いていましたが
なかなか機会がありませんでした。
ちょうど今咲いているとshizuokanohahaさんのブログ(現在は閉鎖)にあったので 情報に感謝して寺院を訪ねてみました。
この花はブラジル原産で
33年まえにスペインから種子で日本に来たものを
温室で13年、防寒設備あるところでさらに3年育てたものを
路地に植えて育てだものだそうです。
現在ではかなりの大木になっています。
サクラなどのピンク系の花のような華やかさはないのですが
その代わり浮ついた気分を排した高貴な雰囲気をただよわせています。
見ているだけで心が和らぐ至福のひとときを得ることができます。
(2009年6月11日の時点では公開は終了したようです。)
なお、境内にある“わらべ地蔵”については、やはりこちらの
▽ 江戸末期の寶泰寺の位置 (隣接して新光明寺、法傳寺がある)
その昔は、東海道の寺院のなかで「綺麗第一」と言われた寺だといいます。
残念ながらこの附近は静岡大火(1940.1.15)で焼失してしまった区域ですので
建物はすべて戦後のもので、境内地も大幅に縮小されてしまっていますが
手入れの行き届いた境内や庭は今でもとてもきれいです。
寶泰寺附近に大きな寺が3か寺並んでいた(小梳神社もぼぼこの並びにあった)のは
寺町(現在の駒形通一丁目、常磐町三丁目附近)に並んでいた寺院が
城下の南西の守りの役目を負っていたように
南東の守りをこの3つの寺が負っていたのでしょう。
新光明寺のよすが (伝馬町11番地の3:旧駅前通り、迦葉館ビル)
法傳寺のよすが (伝馬町5番地の5:丸井A館が入居するプラサーダビル)
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