玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

*市報のある生活

2012年06月26日 | 捨て猫の独り言

 この4月1日から南台病院の呼び名が「なんだい」から「みなみだい」に変更されたという記事を4月の市報でみた。隣り町にあるこの病院のことをネットで調べてみると昭和32年の設立だから50年以上の歴史がある。ついでに覗いた都の病院紹介のページは「なんだい」のふりがなのままになっている。これから先も病院の漢字表示は残るが、訪問看護ステーションの方は正式に「みなみだい」のひらがな表示に切り替えたようだ。最近そのひらがな表示をした白い車を街の中で見かけた。

 先週の金曜日に平成7年に開設されたお茶ノ水にある東京都水道歴史館を見学した。環境保全課が企画する環境学習講座の第1回を市報で知った。申込者はちょうど定員の20名だったので抽選は行われなかったという。市役所にて集合0:50解散5:30で、片道70分をマイクロバスで往復した。若い女性のアテンダントが2階の江戸上水、1階の近現代水道の順に館内の展示を解説してくれた。利根川水系の高度浄水処理水つまり家庭の蛇口から出る水がペットボトルに入れられ「東京水」のラベルが貼られていた。日ごろ私が飲んでいる水道水は多摩川水系である。私を含む見学者は「東京水」を紙コップで試飲した。この日は公民館囲碁と重なったためそれを休んでしまったのが心残りだった。

 津田塾大学の公開講座「総合2012」も市報で知ったことだった。6月21日の講師は35歳になるノンフィクション作家の石井光太氏だ。これから私が話すことは皆さんを不機嫌にさせることばかりですとの前置きで始まった。彼は講演の途中で話すべきつぎの言葉を捜しているのか、しきりにエ~を連発するので最初はそれがとても耳障りだった。スラム街に住む物乞い、ストリートチルドレン、売春婦など一日1ドル以下で暮らす「絶対貧困」の人たちが地球上に6人に1人の割合で存在する。インドでマフィアに手足を切られて物乞いをさせられている「レンタルチャイルド」にとって自分に関ってくれるマフィアこそがこの世で頼るべき人間なのだ。こんな小さな小さな真実もある。

 朝5時に目覚めると散歩に出るが、6時に目覚めて散歩をあきらめることが多くなった。しばらく独居生活を続けているが少しばかりの変化がある。テレビの時間が減った。ラジオで十分だ。夕食を食卓に並べると電灯を消してロウソクをともす。一人静かに飲む。パソコンが起動しているとそこはロウソクの灯りよりもまぶしい。手もとにあるロウソクが尽きるまでこのスタイルでいこうと思う。米は二合炊いて余りは冷凍にする、煮干しの粉末で実を入れない味噌汁を一度に800cc作って冷蔵庫に保存しておく。これらを温める電子レンジは欠かせない。つる性の雲南百薬という野菜が庭にある。手のひらサイズほどの葉が交互に縦に連なって上に伸びる葉菜である。今年になって初めて収穫した。10秒ほど熱湯をくぐらせて水でさらす。ワカメのような食感で味噌汁の実として絶品である。

コメント (3)
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