風のささやき 俳句のblog

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詩や短歌も掲載しています

白酒の相伴もせず夜半に帰す 【季語:白酒】

2020年03月06日 | 俳句:春 人事
先日は桃の節句でした

男の子だけのわが家では
雛人形を飾ることもないので
その日の存在自体を
意識することなく過ごしているので
尚更なのでしょうが

当日の僕はばたばたと忙しく
家に着いたのは0時を過ぎていました

桃の節句だったと思い出したのは
何気なくテレビを見ていた時のこと

きっと小さな女の子がいたのなら
怒られるのだろうなと
そんなことを想像していました

帰りたくても帰れない
お父さん方も実際にたくさんいたと思うのですが

春風邪の熱食い散らす夢に酔う 【季語:春風邪】

2020年02月15日 | 俳句:春 人事
普段は風邪もひかず
熱をあまり出すこともない自分なのですが
今回は39度近い熱を出してしまいました

土曜日は薬を飲んで一日寝ていたのですが
熱にうなされていたせいか
断片的な意味もわからぬ夢を
たくさんみました

そのめまぐるしさに
起きたときには少し酔ったように
ふらふらとした気分
やはり健康が一番ですね

初めての春服何着せ街行かん 【季語:春服】

2019年04月20日 | 俳句:春 人事
子供たちにとっては始めての春
とりあえず着る物が必要ということで
春服の準備を始めています

出産のお祝いに貰った服があるので
随分と助かっているのですが
足りないものは少し買い足す必要がありそうです

男の子なので正直そこまで
服装に凝ることはないのですが
女の子だったら服選びにも
随分と迷うんだろうなと思います

いずれにしろ軽くなった服を着て
子供たちと街に出かけるのが楽しみです

それぞれの暮らし集めてメーデーの旗 【季語:メーデー】

2017年05月06日 | 俳句:春 人事
以前、メーデーに参加したのですが
天気が良かったせいか
大勢の人が集まっていました

僕は会場でうろうろしていたのですが
近くでは座り込んで
お弁当を食べている人もいて賑やかです

青空の下には
組合名が書かれた
色とりどりの旗が
風になびいていたのですが

各々の旗の下には
それぞれの悩みと
生活が集まっていることを想像したら
計り知れない暗闇を
覗いてしまったような気がして
呆然自失とした気分を味わっていました

春風邪の布団剥ぎたし空の色 【季語:春風邪】

2017年04月08日 | 俳句:春 人事
少し体調が悪い朝でした
風邪でもひいたのかなと思い
このまま家で寝ていようかと
そんな誘惑にかられたのですが

窓の外を見るととても鮮やかな
青い空の色
それを見ると布団の中で寝ているのが
もったいない気がしてきて
布団を剥ぎとって外にでかけようと
心に決めて立ち上がりました

メーデーの人波一人空見やる 【季語:メーデー】

2016年05月01日 | 俳句:春 人事
晴れた五月の初めの日でした
メーデーの人ごみの中にまぎれて
ゆっくりとした調子で
歩を進めていました

旗やポスターを手に行進する人
スピーカーを通して伝わってくるメッセージ
たくさんの物音で騒然とする中

風に肩を触られて
見上げると頭上には
青い空が広がっていました

そんな空の色に見入っていたら
まわりのすべてが空々しく思えてきて
人波から離れ道の片隅で
一人ぼんやりと空を眺めていました

風さらう風船次に我も空へ 【季語:風船】

2014年04月30日 | 俳句:春 人事
なにかイベントでもあったのでしょうか
子供が青い空の下で青い風船を手に歩いていました
風船も春の暖かな風に揺られて楽しそうです

そんな風船の様子が気に入ったからでしょうか
あるいは青空が自分のアクセサリーにしようと
風に命じたからでしょうか

子供が手の力を緩めた一瞬の隙をみて
少し強い風が風船をからめとって空に解き放ちました

僕の重たい心も一緒にと
風に頼んだのですが
僕の心は置き去りにされました