風のささやき 俳句のblog

訪問ありがとうございます
オリジナルの俳句を中心にご紹介しています
詩や短歌も掲載しています

冬の夕何か悔しい赤さなの家の明かりが恋しくなる僕 【短歌】

2020年11月04日 | 短歌
その日の夕方は
ひときわ夕日が赤く
とても悔しいことでもあって
泣きぬれているかのようでした

その夕日の中を静かに歩いていたら
いつしか自分にその夕日が染み付いて
淡い悲しみが胸に広がっていくようでした

僕は足を速めました
まるでその夕日から逃げるかのように
明かりのついた家々の窓辺を眺めながら

僕も自分の帰る家に
早く辿り着きたいと思っていました