風のささやき 俳句のblog

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薄味の海老に寂しむ秋の暮【季語:秋の暮】

2020年11月07日 | 俳句:秋 時候

その夜は海老を買って食べました
特に食べたい訳ではなかったのですが
大振りの茹でた海老の赤い色に惹かれました

久しぶりに口にする海老は
独特の食感で味も悪くなかったのですが
何故か口に寂しさが広がりました

室生犀星さんの遺作で
「老いたるえびのうた」という作品があるのですが
その詩との連想で感じたものなのでしょう

秋の憂いは胸に沁み
ときどき困惑させられます