「あなたの誕生日」
あなたの誕生日も祝えない、あなたに会えなくて
一年前からずっと、今日の日のために
何度も頭の中で、練習をして来たのに
贈るプレゼント、そのタイミング、かける言葉も
その先のあなたの笑顔さえ、何度、思い浮かべたか分からない
あまりにもつまらなくて、布団の中で、不貞寝する
けれど、眠り過ぎて眠れずに、またあなたの笑顔で
胸いっぱいになっている、気が付けばもう
夕方の匂い、空に漂う時間で
あなたの喜ぶ顔に、花束も添えたいと思っていた
花束の種類も考えていた、赤い大振りの薔薇のブーケ
黄色・オレンジを中心とした、小ぶりの花束
ブルー系は、ちょっと寂しくて、あなたには似合わないから、と
それを考える時間も、楽しく速く過ぎたこと
僕も透明な花の、贈り物を、毎日のようにもらっていること
春風に揺れる、甘い香りで一杯の、胸、温かくする
そのお返しにと、あなたの誕生日に
会って、伝えたかった、心からのお祝い
仕方なく、メールにしたためて、送る
言葉はやっぱり、もどかしい
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