風のささやき 俳句のblog

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雪のお昼に 【詩】

2024年02月22日 | 

「雪のお昼に」

傘を忘れたと
家に帰って来た次男の
頭にはもう溶けた雪の水玉

乾燥機で乾かしたばかりの
バスタオルで体を拭いて
炬燵の中に、頭から突っ込んだ

人に必要な熱を
奪われたらきっとこうなる
しばらくは炬燵の中でじっと動かなかった
次男

やがて、体の中に、また熱が起きたのだろう
冬眠から目覚めた、寝ぼけ眼の
熊のようにのっそりと

「お昼ごはんは」と
腹を空かせて、僕の側に来た



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