新鹿山荘控帳

山荘管理人が季節の移ろいを、書きとめました
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DVD「フェイクシティ ある男のルール」

2009-06-16 22:49:28 | 芸術鑑賞
またまたやってしまいました。原稿のまま投稿するのを忘れていました。

◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎

6月5日発売のDVD、久しぶりに借りてみました。
「フェイクシティ ある男のルール」仰々しいタイトル・宣伝で借りることにしました。

結論は、この程度かと、なかばがっかりでした。
物語
ロス警察の特捜班のロドニー刑事は、一人強引な捜査で闇の事件を担当し、解決をつけていた。そして以前チームを組んでいた警官が殺されたことにより、警察内部に大きな秘密の力が存在し、彼もその力に飲み込まれようとしていった。死んだ同僚の別の顔。彼が元同僚警察官の殺人犯にされてしまった事から、彼はその闇の組織と対決をする。

と、最近警察映画に良くあるストーリーです。感想文を読みますと、何処の世界にも闇の世界はある。勿論警察にもと言った事で好意的な感想が多いです。

デモでもと考えざるを得ないシーンが多いです。
①主人公が車で捜査に出かけるとき、運転中にウオッカの小瓶を飲むシーンが良く出てきます。アルコールの臭いがしないからといって、まとめ買いするシーンもあります。むちゃくちゃな飲酒運転をします。主人公の個性を表現するとはいえ、超えてはいけない線ではないでしょうか。

②外国人の麻薬密売組織を警告なしに皆殺しにして、同士討ちのような工作をします。特捜班のチーフの警部が、「奴らは人間のくずだから良くやったと」とがめるどころか褒めています。

③後半に付いて詳しいことは、マナーとして言えませんが、途中でミステリーの好きな方なら秘密組織の全貌がすぐに分かります。どうしてこんな大雑把な映画を作るのでしょうか。キアヌ・リーヴスのファン頼みの映画のような気がします。
ミステリーとしてもアクションとしても物足りません。
というより、映画は時代を反映しているとすると、アメリカの日常はこんな暗黒の市民生活があるのでしょうか。雑多な外国人の組織のドラッグや麻薬や武器の取引の現実。そしてそれを吸収するような下層市民階級の貧しい日常。おそろい気がします。アフガニスタンのとライバルエリアとそんなに違わないのではないかと思ってしまいます。

④最後に彼が警察内部の闇の組織を全滅させますが、案の定、彼の行為はお構いなしです。つまりその組織に対立するのが、市警本部なり市中枢部だったのです。上層部にとって彼の破壊的解決は、大変都合のいいことだったのです。
今度は彼は、さらに上の組織に取り込まれるので。彼らには主義主張はなく、欲望だけで1日を生きている連中なのです。

こんなことでいいのでしょうか。一人もいい人が出てきません。アメリカの持っているもうひとつの世界に、間違ってかかわってしまったら大人しい日本人はどうなるのでしょうか。

考えさせられるというか、かなり酷い殺し方が沢山出てきます。この映画を勧める人が多いですが、それなりに心構えのある人でなければと、一言申し上げます。
マイコレクションになりませんでした。
コメント
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