jazz and freedom and avenger

勝手気ままな戯事日記 暇つぶしに・・・・

GETTIN' TOGETHER! ・・・・・ ART PEPPER

2016-03-12 | ジャズ・as

 

 

ペッパー自身は気に入っているものの、世評はあまり芳しくないレコードですね。

こうした例は決して稀ではありません。

 

「ミーツ・ザ・リズムセクション」の二番煎じ、柳の下の・・・・・と言われるのを恐れた?L・ケーニッヒの「筆の誤り」とでも言うのでしょうか?

曲によりC・カンドリ(tp)を入れたり、tsを吹かせたりしないで、何と言われようと策を弄さずasのワン・ホーンでやらせた方が案外いい結果が出たかもしれません。居心地が悪るく、本来の力を発揮していないカンドリが気の毒な位です。

もっとも、あくまで結果論であって、ケーニッヒの眼に、当時のペッパーが3年前の「奇跡」はもう起きない、と映っていたならば話は別ですね。

本作を聴くと、確かにペッパーの「体内変化」は進行している。

 

聴きものはバラードの2曲、‘Why Are We Afraid?’と‘Diane’と思います。

‘Why Are We Afraid?’、後年の‘WINTER MOON’に入っている‘Our Song’にも通ずる心の綾を繊細にして鮮明に浮び上らせる描写力はさすが。「泣きのアルト」ですね。

また、2番目の奥さんに捧げた‘Diane’はTAMPAの‘QUARTET’(1956年)でも演奏しており、聴き比べるとTAMPA盤では彼女への想い、愛をストレートに「歌っている」のに対し、本作ではデープに「語っている」。

 

 

 

所謂、後期の異色作‘AMONG FRIENDS’。

これは1978年録音のINTERPLAY原盤の別カヴァ(DISCOVERY盤)です。

このレコードも懐古的な後ろ向き作品とか、前期派と後期派の妥協的作品とか、あまりポジティブに語られない一枚ですね。

でも、敢えて散々手垢が付いたお馴染みのナンバーを通して、今在るがままの自分の証しを立てようとする情熱的なプレイに何かしら心を打たれます。

 

 

 

もう一枚、リーダーとしては2度目の日本公演(1979年7月16&23日、東京))のライブもの。

‘LIVE IN TOKYO - BESAME MUCHO’

第1集の‘LANDSCAPE’に続き、2年後にリリースされた第2集です。

 

 

‘LANDSCAPE’ だけで充分、こちらは「落ち穂拾い集」との評を見受けますが、そんな事はありませんよ。

‘The Shadow Of Your Smile’(いそしぎ)、思いっ切りメランコリックな哀愁を帯びたアルトがまるで水面に広がる波紋のように会場を覆い尽くし、聴く者全てを深い感動に引き込む。聴衆の3度の反応は他の曲とはまったく異質。思わずペッパーがマイクを・・・・・・・・・・・

ペッパーと聴衆が一体化する素晴らしい瞬間です。

これをを聴かずして2日間の東京公演を語ることはできません。「画竜点睛」を欠くとは正にこの事でしょう。

 


HARD BOPな「自然児」ドルフィー ・・・・・ LOOKING AHEAD / KEN McINTYRE

2016-02-12 | ジャズ・as

 

 

 

二人に睨まれると腰を引きそうだが、よく見ると人の良さそうな眼差しではありませんか。

怖いもの見たさ(聴きたさ)で、まだ一葉、一枚でお釣りがきた時代にGet。いまでは諭吉が1~2枚、要る位に出世しているようだ。ドルフィーが入るとその傾向が強いですね。

マッキンタイヤーの奇人、変人ぶり、と言ってもそれほどでもありませんが、それでもドルフィーがまともに聴こえる所がおもしろい。

 

ステディなリズム・セクション(W・ビショップJr.、S・ジョーンズ、A・テイラー)となれば、中身は、モロ・ハード・バップです。どこが‘LOOKING AHEAD’なんでしょうかね。二人も斜め向いているし。

ライナー・ノーツでA・ギドラーはマッキンタイヤーのasを「笑いのアルト」と形容し、‘They All Laughed’ではドルフィーまで笑わせている。

 

B-1の‘Head Shakin'’では、あの‘SPEAK LOW’を彷彿させるビショップの長めのソロを受け継いだドルフィーの奔放なasが聴きもの。

この後、徐々に独自のカラーを濃くしていくドルフィーですが、この頃の方が「自然児」として生き生きしたプレイをしていたのではないかなぁ。

 

  

 

 

 

こんな一枚が出てきたぞ。

何やて?アルト、フルート、ベース・クラリネット、更にバスーン、ついでにオーボエ・・・・・・・・・・

ケンさん、そりゃやり過ぎでしょ!チンドン屋じゃあるまいし・・・・・・・・・・・

 

  

 

 

「こらっ!」、睨まれちゃいました。ヤベェ。

今度、正座して聴いてみます。

 

 


???だらけ?・・・・・ WORTH WHILE / LEE KONITZ

2016-01-30 | ジャズ・as

 

 

 

長年、?マークの本作にメスを。途中、辛気臭くなり止めようと思いましたが・・・・・・・・・ 

 

所有するレコードはワナー・パイオニアから1972年に日本でオリジナル・リリースされたP-6109A(ATLANTIC)で、「幻の名盤読本」(1974年)に掲載されたものと同じナンバー。

 

ところが、「幻の名盤読本」に書かれている内容と本体と(に書かれいる)内容が違う。

まず、「幻の名盤読本」では‘INSIDE HI-FI’のセッション時の未発表3曲を含めすべて「未発表もの」とされているが、本体には‘INSIDE HI-FI’で既に発表されている1曲が入っている。

確かに本体のライナー・ノーツの冒頭にその旨がサラッと書かれていて、ディコグラフィーをコピペしたデータもそうなっている。ただ、ディコグラフィーも見慣れているベテランならともかく、初めてディコグラフィーを見る人には暗号を解読するようなものかもしれない。かって自分がそうでした。また、直接、本作と関係ないLP 1217(WITH WARNE MARSH)のデータも記載されており、ちょっと煩わしい。

ま、この種のレコードを買う人は、かなり詳しいファンなのでライナー・ノーツも予備知識を前提に書かれたフシがあります。

 

問題となるダブっている一曲は‘Nesuhi's Instant’ですが、「幻の名盤読本」では代わりに‘ブルース’が入っている。

しかし、‘INSIDE HI-FI’のセッション時に‘ブルース’という未発表テイクは存在しない。

それと、メンバーが違います。とにかくややこしいですね。

 

「幻の名盤読本」では‘INSIDE HI-FI’のメンバーは省略?され、コニッツ(as)、ディック ・カッツ(p)、ルロイ・ヴィネガー(b)、ロニー・フリー(ds)、1956年録音と記載されてる。

また同読本のディック ・カッツの‘PIANO &PEN’でもカッツが本作に参加している、とコメントされています。

 

一方、本体では、3曲は‘INSIDE HI-FI’ の1956年9月26日のセッション・メンバー、コニッツ、モスカ、インド、スコット、残りの6曲はコニッツを除き「不明」となっています(1956年12月21、22日N.Y.Cで録音となっている)。

で、上述の‘ブルース’は実はこの「不明」のセッション時のテイクの一つ。

 

ただし、本体のライナー・ノーツの左下に虫めがねが要る位、細かい字でレコーディング・データが載っていますが、side2-4(未発表テイク)が欠落している。校正ミスですが意外に読み手を迷わせます。

 

更に、後年の資料では、この「不明」セッションは、コニッツの他、J・ロウルズ(p)、L・ヴィネガー(b)、S・マン(ds)、録音はロサンジェルスとなっている。

ここまでくると、もう、どうでもいいです。

ただ、言える事は「幻の名盤読本」にupされた内容のレコードが、実在したのでしょうか?

 

 

なお、本作を掲載しているジャズ本がありますが、中には「このアルバムが大好き」と書きながらメンバーを、全てコニッツ、モスカ、インド、スコットとイージーに片付けている本もありました。これは論外です。

ま、どうでもよろしいですが。

 

内容は、コニッツ自ら「何かに取り憑かれていたようだ」と回想する時期に比べれば確かに緩みはありますが、どんな大打者でも毎回、ホームランを打てるワケでもなく、右中間に流し打ち二塁打といったところでしょうか。

‘You'd Be So Nice To Come Home では‘Kary's Trance’のフレーズを織り込むなど、余裕あるプレイを聴かせます。

‘Don't Blame Me’、片想いの心模様をasに乗せ、さりげなく語り掛けるコニッツのプレイに耳が固まる。

 

本作のリリースに当たり、関係者の尽力も米国の企業体質に翻弄された感が強いけれど、「WORTH WHILE 」(聴く価値ある)のタイトル、間違っちゃいません。

 


今年初めてのDaysは ・・・・・ THE BIRTH OF THE ERM / PHIL WOODS

2016-01-16 | ジャズ・as

 

 

 

マスターが取り出してきたレコード。

どうも、数年前?にイタリアのPHILOLOGYというレーベルからリリースされた二枚組。

初めて見るカヴァです。タイトルから察すると、これが事実上、ERMのスタートですね。

G・GRUNTZ(p)が入ったオリジナル・メンバーで、1968年6月6日、旧ユーゴスラビアのリュブリャナ、10月6日、イタリアのボローニャでのライブもの。

 

音質は一枚目はまあOKですが、2枚目はちょっとしんどいかな?(逆かもしれません。失念しました)

どちらも聴衆の反応が凄い!いかにこのグループの演奏が素晴らしかったを物語っている。

公式の第一弾、Pathe盤の録音は11月14,15日、パリです。

 

ERMの作品歴が載っていて、リアルタイムでリリースされた公式5枚の他、この‘THE BIRTH OF THE ERM 'とJOKERの‘WOODS NOTES’、計7枚と。

 

で、JOKERの‘WOODS NOTES’は記憶にないので帰宅して手持ちのアルバムを確認したところ、‘FREEDOM JAZZ DANCE’(MOON)と同一でした。

こちらも1969年、オリジナル・メンバーによるローマでのライブ録音です。

なお、MOON盤のほうがリリース(1990年)が早い。

  

 

 

 

 

60年代末から70年代にかけ、ジャズを取り巻く音楽環境は大きく変化しました。

その変化に対応できたミュージシャンもいれば、頑なに自分のそれまでのスタイルを貫こうとしたミュージシャンもいたでしょう。どちらが正しくて、どちらが間違っているか、そんな答などありません。敢えて言うならば、どちらも間違っていない。

 

ただ、50年代末から不遇の約10年間を臥薪嘗胆の思いで過ごし、、EMRを結成して当時のジャズ・シーンを席巻したWOODSの選択(優秀なバップお兄ちゃんから脱皮)は正しかった、と思います。

 

 

1969年6月19日に"Montreux Jazz Festival"でのステージをライブ録音(MGM)した後、WOODSは NYに舞い戻り7月、4日間に亘りVERVEに豪華なメンバーをバックにオーケスト作品をレコーディングしている。

 

 

 

 

全12曲、ほとんどが3分前後のショート・トラックばかり。

わざわざ、T・ジョーンズ、J・クリーブランド、H・ハンコック、R・ディビス、G・テイト等々、一流所を集めた割に・・・・・・・

財力豊かなVERVEのなせる技でしょうか、不可解な一枚です。

 


追悼 ・・・・・ PHIL WOODS / FLORESTA CANTO

2015-10-19 | ジャズ・as

 

 

フィル ウッズが先月末、亡くなったことを知りました。享年83。

 

モダン・アルトで、一番好きだったのはアダレイでもマクリーンでも、そしてペッパーでもなくウッズでした。

彼を偲んで愛聴盤を一枚。

 

1976年4月、ロンドンでレコーディングされた‘FLORESTA CANTO’

ストリングスが入ったオーケストラをバックにしたボサ・ノバ作品で希代のメロディスト、ウッズの魅力が聴かれる。取り分け、ジャニス・イアン作の2曲が素晴らしく、原曲以上に美しく仕上げるウッズのasが最高です。

 

 

今日、朝からずっとこのアルバムを始め、ウッズのリーダー作を聴いていました。


 

彼のBEST 3はこの三枚です。

 

 

 

 

 

 

 

 
 

50年代のハード・バップ時代にも優れた作品を残していますが、表現の領域を広げるとともに音楽性をも深化させたERM(1968年)以降に傑作が生まれている。 

 

 

 

で、50年代の作品では、若かりし頃の瑞々しいアルトが聴けるこの2枚が番外編として好きです。

 

左はA面ーJ・レイニー・クインテット(1954年)、B面ーD・ハイマン・クインテット(1959年)の演奏をカップリングしたアルバム。

B面はH・マギー(tp)が参加していますが、OFF気味に録音されているのが、実に残念です

 

右は、同じメンバーで1954、1955年に録音、各10インチでリリースされた音源をカップリングしたものです。

 

 

     

 

 

 

 

 

数ある名演の中で、一曲選ぶとすれば、‘You Must Believe In Spring’

ウッズのasに魅せられた聴衆の「感喜」の声が上がる。

 

 

 

 

 

 

いつも、自分をわくわくさせてくれたPHIL WOODS、

心からご冥福をお祈りします。

 

 

 


今日の「Days」は・・・・・Siku Ya Bibi / CHARLES McPHERSON

2015-09-13 | ジャズ・as

 

これまでジャズ・レコード(CD)がどれほど作られたのだろうか、全く見当がつきません。

星の数ほど、というアバウトな表現が一番、合っているかも。

その中から「名盤」の称号を得た作品は、ほんの一握りと言っていいのでは。その他は、乱暴な言い方をすれば、「星屑」のようなものかもしれない。とはいっても、「星屑」がなくては「名盤」の輝きも冴えてこない。



ただ、名盤といっても、「客観的な判定基準」があるワケでもなく、「?」と思う作品も少なからずあり、発言力ある評論家等々の「一言」が決定打として働くケースが多いのではないでしょうか。

だから、個人的名盤が生れるのでしょう。

 
では、反対に、内容が良くてもバッサリ切られた作品の「その後」はどうだろう?

たまたま、レヴューを担当した評者との相性が良くないケースもあるでしょうし、恣意的な評も決して少なくない。しかも、後から、訂正する事もまずないから、尚更、始末が悪い。

まぁ、「巷の人気盤」とはそうした類かもしれません。

そこが、面白いのだろう。




そんな話の流れの中、マスターが取り出した一枚がコレ。

‘siku ya bibi’とはスワヒリ語(多分)で英訳すると‘day of the lady’のようです。

1972年に録音されたC・マクファーソン(as)のB・ホリディに捧げられた作品。味気ないカヴァとストリング入りなのでしょうか、あまり認知されていません。



 

       Mainstream   MSL 1004



パーソネルは、

Charles McPherson (as), Barry Harris (p), Sam Jones (b), Leroy Williams (d) のカルテットを中心に、曲によって Ted Dunbar (g) とストリングスが加わります。

 

収録曲は 

A面 ー Don't Explain , Lover Man (Oh Where Can You Be) , God Bless The Child ,  Miss Brown To You

B面 ー  Good Morning Heartache , For Heaven's Sake , I'm A Fool To Want You ,
Lover Come Back To Me


TOPはやはり、‘Don't Explain’です。W・ヤングの‘FOR LADY’での名演も思い出しますね。


さすが実力者、マクファーソン、全曲に亘りしっかりasを鳴らし、歌い切っています。


 

こうした作品を愛で、さりげなく流すお店は貴重な存在です。

 

 


これぞ「知られざる幻の一枚」・・・Cool,Calm And Collected / Frank Strozier

2015-04-09 | ジャズ・as

  

ネットをふらふらしていたら、コレ(CD)に出会った。 

しかも、3種類のカヴァ(レイアウトはほぼ同じ)があり、一枚は‘Unreleased’と表記され、もう一枚はタイトルが異っている。

全て同じ内容と思います。

音源はF・ストロジャーが1960年にVEE-JAYに録音したもののリアル・タイムでは「お蔵入り」になったもの。

  

          

 

パーソネルは、

FRANK STROZIER(as)、WALLACE WILLAMS(p)、BILL LEE(b)、VERNELL FOURNER(ds)

所謂、ワン・ホーン・カルテットです。

  

殆どの方が知らない思いますが、かって一度だけレコード化されている。それも日本でのみ(1977年)。

それがコレ。

  

オリジナル・タイトルは‘HERE'S FRANK STROZIER’

録音は1960年10月13日、シカゴ 

オリジナル収録曲は、

A面  ‘Day In Day Out’, ‘Nice & Easy’, ‘Blues’,

B面   ‘She’, ‘Chris’, No Moon’,‘Stairway To The Stars’,

 

現在リリースされているCDでは、当時、まだ題名が決まっていなかった‘Blues’が‘Cloudy And Cool’ になっているようです。かなり以前リリースされた輸入CDは、音質がよくなかったようですが、最近のは改善されているようです(未確認ですが)。

 

今まで話題に登った事は一度もないけれど、オーセンティックで極上のモダンジャズが展開されている。自分如きチンピラが言うのも何ですが、保証付き?です。

 

暇つぶしにカヴァをクリックしてください。


LATE LAMENT / PAUL DESMOND

2015-02-04 | ジャズ・as

        

 

 

春めいた日差しの中、郊外をドライブ中、HDからデスモンドのアルバム‘TAKE TEN’が流れた。

 

こうしたシチュエーションには、ピッタリですね。

池の近くのコンビニで100円コーヒーを。

ふと、デスモンドの「レイト・ラメント」の美しいメロディが頭を・・・・・・・・

‘DESMOND BLUE’はHDに落し込んでいなかった。

 

 

帰宅して、何気なくPCで「レイト・ラメント、ポール・デスモンド」を検索。

 

いきなり、「ジャズ廉価名盤を追え!」なんて、いかにも紐付きで白々しいタイトルがでてきた

共同サイトであのYN氏のコーナー。「廉価」なんて、もう少し気のきいたタイトルを考えてはどうか

 

 

それはともかく、「レイト・ラメント」の美しさを紹介して頂ければ、「御の字」。

J.J.ジョンソンの「ラメント」と混同する方もいるようですので。

 

以前、かなりジャズに詳しく、メロディを大事にするある方にこの曲を聴いて頂いたけれど、反応は「別に」とにべもない返事が帰って来た。

 

 

それ以来、、「レイト・ラメント」の美しいメロディを解るのは「オレだけだ」と心の奥に仕舞い込んでいたところ、やってくれましたよ、キースが!

 

興味がある方はこちら(拙HP)を。

  

 

 

PS

たった今、知りました(6日 PM 9:00) 

YNさんが1月28日にお亡くなりになっていました。知らなかったとはいえ、大変、失礼しました。

心よりご冥福をお祈りします。

うぅ~ん、それにしても・・・・・・・

氏の考えには、賛同できない部分がありましたが。

何故か、寂しいね。

 


Get!したぜぇ~ POT PIE / PHIL WOODS

2013-10-03 | ジャズ・as

Pw1

 

 

 

カミさんの買物に付き合い、スキを見つけふらふらっと円盤屋へ。
 
 

「犬も歩けば棒に当たる」ではありませんが、コイツ(NEW JAZZ 8291)を見つけた!

 

 

欲しかった一枚。もうかれこれ40年近くも前、SJ誌の売買、交換コーナーに投稿したけれど、まったく反応がありませんでした。その後、幾度も東京の円盤屋で見掛けたが、状態が悪いか、懐との折り合いが付きませんでした。

もともとPRLP191とNJ1104の10インチを12インチにカップリングし、1963年に再発したもので、それほどレアなレコードではありません。でも、縁がないとなかなか・・・・・・・・・・・。
 
 

 

1954.10.12と1955.2.4に録音され、メンバーは同じ、

PHIL WOODS (as),JOE EARDLEY (tp),GEORGE SYRAN (p),TEDDY KOTICK (b),

NICK STABULAS (ds)

 

 

 

Pw2

 

 

 

フロント・カヴァはほぼNM、リアはややシミ有り、本体にヒゲが所々散見されますが、今までの経験則でOKと判断し、試聴せず購入、一葉プラス英世、少々で済み、ラッキーでした。

 

帰宅して、一通り聴きました。キズはまったく問題なし!ずっしりした重みがなんとも言えませんね。VAN GELDERの刻印ありです。

瑞々しいWOODSのアルトが素晴らしい!そしてEARDLEYのtpも聴き応え充分です。

 

 

いゃ~、待ったぜ! やっと40年来の夢が叶いました。

 

 


これって、どうなのよ! NEW VIEW ! / JOHN HANDY

2013-02-18 | ジャズ・as

            Jh1_2

 

 

 

 

 

1967年6月28日、NY、ヴィレッジ・ゲイトでライブ・レコーディングされたジョン ハンディの‘NEW VIEW !’(COLUBIA CL 2697)

 

 

 

パーソネルは、

John Handy (as)、Bobby Hutcherson (vib)、Pat Martino ( g)、Albert Stinson (b)、Doug Sides(ds)
 

 

収録曲は、

A   Naima (In Memory of John Coltrane)
    A Little Quiet

 
B   Tears of Ole Miss (Anatomy of a Riot)

 

 

1965年のモンタレー・ジャズ・フェスティバルで話題を一人占めしたJ・ハンディが、M・ホワイト(ヴァイオリン)を擁したグループを解散し、新たなバンドを結成、NYでの「お披露目」演奏がコレ。

 

目玉はボビ・ハチですかね?また、まだ駆け出しのP・マルティーノの参加も興味深いです。

なんとなく、「よげさ」ですね。

 

 

で、その昔、物議を醸した一枚です。

 

問題となったのは、1曲目の‘Naima’についたサブタイトル‘In Memory of John Coltrane’。

 

 

本作が録音された時、コルトレーンはまだ存命中(7/14に死去)で、リリースに当たり、こうしたレコード会社の商業主義は、故人への冒涜だ、と言う、ま、「物言い」ですね(日本だけ?)。

そうしたレコード会社の体質は、今も昔もそう変わっていないが、最近では「一言物申す」気骨な方がいなくなったのが誠に寂しい。

 

 

それはそれとして、ハンディには、まったく無関係で、迷惑な話だったかも。純粋にコルトレーンへの「畏敬の念」を表しただけで、まさか、こんな状況(コルトレーンの死)になるとは思いもよらなかったのだろう。

 

 

確かに3曲を聴いて、感ずるのは、この ?Naima ’の違和感。この演奏自体は、決して悪くないけれど、他の曲から、浮いて聴こえる。

 

もし、「コルトレーンの死」がなかったならば、もっと統一感あるアルバムが出来上がったかもしれません。

とはいうものの、本作、不思議とイケますね? 惜しむらくは、初録音のDoug Sidesのドラミングが足を引っ張っている。

 

 

なお、?Tears of Ole Miss (Anatomy of a Riot)’は1962年、ミシシッピー大学での暴動、公民権運動を題材にしている。