ジャズ喫茶‘Days’のご常連さんの一人に、あるジャズ倶楽部の会長さんが居られ、会報が‘Days’に置いてあります。その直近の会報に‘Days’のマスターがフラナガンについて書かれた「JAZZちょっといい話」という記事が掲載されている。
裏話を含め、フラナガンの魅力を語っており、その中で、70年代半ば、ちょうど「幻の名盤」ブーム真っ盛りでフラナガンの人気も急上昇の時、エラの歌伴として来日した際のおもしろい話が載っている。
N・グランツにしてみると、フラナガンは単なるエラの上手い歌伴以上のものではなく、どうして、日本でそんなに人気があるのか、理解できなかったそうです。
フラナガンだけでなく、例えば、S・クラーク等、同じようなケースは他にもありますね。ま、その逆もありますけど・・・・・・・・・・・・
それはそれとして、‘LONELY TOWN’。珍盤?ですね。
1980年ごろ、国内リリースされた未発表発掘盤(BN GP3186)です。一応、BN盤として発売されていますが、果して正規にBNが録音したのか、やや疑問が残ります。UAという説もあり、定かではありません。
パーソネルはTOMMY FLANAGANN (p)、JOE BANJANMEN (b)、ELVIN JONES (ds)
録音は1959年3月10日、プロデューサーはKenneth Karp。
内容はレナード・バーンスタインのミュージカル作品を素材にしているので、メンバーから期待する一般的なピアノ・トリオ作品とは趣を異なり、見識ある?我が国のジャズ・ファンはもとより、フラナガン・ファンの間でもそれほど話題に登っていない。否、無視されている、といったほうがいいだろう。
何故だろう?
エルビン・ジョーンズが入っているから、あの‘OVERSEAS’の第2弾を期待したのだろうか。
確かに、企画もの、異色作には違いないけれど、単なる「珍盤」扱いにしておくには、勿体ないと思う。
‘Lonely Town’や?Glitter And Be Gay’を始め、フラナガンならではの繊細な感性で美しいメロディを紡ぎだし、良い作品ではないでしょうか。
本国で長い間、未発表にされ、わが国でも、折角、リリースしておきながら・・・・・・・・・
ちょっと、考えさせられますね。