今年の夏は暑かった。残暑も厳しく、しかも雨が。9月はまともに晴れた日が数えるぐらいだったのでは。
ビールばかり飲んでいましたが、10月に入ると、やはり日本酒が恋しくなり、この二本を。
「獺祭」は思わぬ酒店で見つけ、人気に便乗してプレミア、というよりかなり下駄を履かせた値段でしたが、たまたま小銭が入った時だったので、「ま、いいっか」と。
6月に二割三分を、今回は5割。残念ながら違いが解るほどの味覚を持ち合わせていませんが、やはり良いですね。喉を通る瞬間に獺祭ならではの美味さを感じます。
蘊蓄を語ること無く、その一瞬をひっそり楽しみたい。
もう一本は、大七の「純米生酛 生詰め」。デパ地下の試飲販売コーナーで「超お奨め」と太鼓判を押されたもの。
なんでも、冬に仕込み、ひと夏を涼しい蔵の中で熟成されたもので、「この時期だけの限定版」とか、このフレーズに弱いんだなぁ~
そもそも、歴史も名もあり、2008年の洞爺湖サミットの晩餐会で乾杯酒に指名された「妙花蘭曲(みょうからんきょく)」の蔵元となれば、もう迷うことはありません。
アルコール度は15°ですが、さすが揺るぎはありません。肩肘を張らず「伝統の積重ね」を黙して味わいたい。