壁コンをWN1318に交換し、カヴァとプラグ、そしてタップの化粧直しも終わった 。
アナログ・プレイヤーのしっかりした電源取りは基本中の基本なので、電源タップも「クライオ1229JIS」(ちょっと古いけど)を組み込み、これで対策は充分と決め込んでいた。
でも詰めが甘かった。川上の壁コンを一般住宅用コンセントにしたままだった。
プレイヤーを繋いでから時間と伴に徐々に変化が鮮明になり、的確な表現は出来なく、陳腐だけど「音の背景が澄んでいる」としか言いようが・・・・
「プラシーボ効果」ではない。そもそも動機は「音質向上」を期待していたワケではなく、「コンセントをちょっと見映え良く」から始まったのだから。それに長年、WN1318はジャンク箱に・・・・・・・
で、大事なことは今回替えた壁コンの電源回路はメインのオーディオ機器コンセントとは分電盤から別系統でした。これがラッキーで重要。プレイヤーのモーター・ノイズを直接的に受けなくてすむようになったのかな?
兎に角、重しが取れたような開放感ある音が出た。
となると、次にCDプレイヤーはどうだ?この電源タップに繋げればデジタル・ノイズを拾わなくてすむのかな・・・・・・・・・
でも、長さが足らず繋がらないぞ。
そこで品のなさで2軍落ちしていたこのタップを。
でも、コンセントは一世代前だが、かっては一軍だったCSEのCON-1、実力は侮れない。
ややガサついた音が。点検するとコネクターとインレットの咬み合わせが甘くピタッとフィットしていない。結構、個体差がある。
早速、遊んでいるインレットと差し替える。咬み合わせもバッチシ決まりブレードのメッキもロジウムからゴールドへ。これが大正解!ロジウムはイメージは良いけど音の熱気をクール・ダウンさせる傾向があるので今回はたまたま上手く行きました。
最終的にWN1318の壁コンから上のタップにアナログ・プレイヤーを、下はCDプレイヤーを。なお、レコードを聴く時は、CDプレイヤーの電源をOFFにするだけでなく、コードをコンセントから外す。リモコン受けの微電流が・・・、ま、ここまでくるとオカルトですね(笑)
好きなCDを2枚。
ロリンズは勿論、J・ホールが素晴らしい。
以前、ホールの大ファンの方が「ホールのベスト・プレイは”THE BRIDGE”だ」と。それまでロリンズ側からの聴き方しか出来なかった自分が浅かった。ホールが初来日した際、インタヴューに対し「一番尊敬しているのはロリンズで、彼の名声を傷つけないようそればかり考え、演奏していた」と。"Where Are You”、"God Bless The Child”における精神的触れ合いは俗世間を超越している。ソロの受け渡しを聴くと良く解る。
もう一枚、「 庇貸して母屋取られた」、とか「エヴァンスのリーダー作と認めない」と言う御仁がいるけれど、決め付け、固定観念が強過ぎるのでしょう。エヴァンスの本質、魅力が全て凝縮されている。個性派スタイグを立てながら自分の美学を貫くエヴァンス、「出来る男」ですね。それも格段に。
中でも"Spartacus Love Theme”、pとflを超え二人のコミュニケーションの次元は極めて高い。
両作とも録音に数日費やしている。テイクを重ねる度にお互い心の交流を深めたのでしょう。
二つの作品の共通点がもう一つ。
録音エンジニアがRAY HALL。名エンジニアは数多いるけれど、演奏だけでなくミュージシャンの心の内まで録り出すことができるのは彼の他、知らない。
オリジナル盤に迫るCDの音が嬉しくも、悩ましい。
今更ながら「1318伝説」は本当だった(昔は何も感じなかったのに)。