レコードを整理していたらこれが、二ヶ月ほど前、オリジナル盤に初めて出会った記憶が甦った。
欲しい一枚ですが、さすがに諭吉が10枚で釣りが僅かでは、妥当な価格とは思うけれど手も足も出ません。ま、諦めは付きます。
内容は抜群で、久し振りにターンテーブルに載せた。
国内盤ですが「音」がしっかりしている。カヴァはショボイけれど鉛色なんて言われるドーハムの音色は切れ味良いカミソリのようだ。
初めて?結成した自分のバンドのレコーディングという気迫がビシビシと伝わってくる。一ヶ月後にD・カッツに替りB・ティモンズが入ったメンバーとK・バレルをゲストに迎えBNに”AT THE CAFE BOHEMIA”を吹き込んでいるが、JAZZ PROPHETS の名義を出していないのは恐らく内紛で袂を分かれたJAZZ MESSENGERSへのA・ライオンの配慮であろう。
作曲能力にも優れたドーハムのオリジナル4曲と”Don't Explain”の構成も見事に決まっている。”Don't Explain”の格調高いドーハムのプレイにバンド・リーダーとしての自覚と意気込みを充分に感じ取れますね。
男性的なモンテローズのts、小粋なカッツのp、野武士的なジョーンズのb、バランスはGoo!
本作がドーハムのBEST1かな? でも、何だかこの男のキャリアからすると・・・・・・
「幻の名盤読本」には違う2作が掲載されましたが、なんら遜色ない出来と思います。
Vol.1に続く名目上のVol.2はB・ティモンズに入れ替わったまま三ヶ月後に同じABCパラマウントに4曲吹き込まれていますが、未だ日の目を見ていません。クォリティに問題があるのか、難しい契約上の問題等々があるのか定かではありませんが、是非、聴きたいものです。