jazz and freedom and avenger

勝手気ままな戯事日記 暇つぶしに・・・・

オリジナルは無理だけど ・・・・・ THE JAZZ PROPHETS Vol.1 / KENNY DORHAM

2019-05-20 | ジャズ・tp

 

 

レコードを整理していたらこれが、二ヶ月ほど前、オリジナル盤に初めて出会った記憶が甦った。

欲しい一枚ですが、さすがに諭吉が10枚で釣りが僅かでは、妥当な価格とは思うけれど手も足も出ません。ま、諦めは付きます。

内容は抜群で、久し振りにターンテーブルに載せた。

国内盤ですが「音」がしっかりしている。カヴァはショボイけれど鉛色なんて言われるドーハムの音色は切れ味良いカミソリのようだ。

初めて?結成した自分のバンドのレコーディングという気迫がビシビシと伝わってくる。一ヶ月後にD・カッツに替りB・ティモンズが入ったメンバーとK・バレルをゲストに迎えBNに”AT THE CAFE BOHEMIA”を吹き込んでいるが、JAZZ PROPHETS の名義を出していないのは恐らく内紛で袂を分かれたJAZZ MESSENGERSへのA・ライオンの配慮であろう。

作曲能力にも優れたドーハムのオリジナル4曲と”Don't Explain”の構成も見事に決まっている。”Don't Explain”の格調高いドーハムのプレイにバンド・リーダーとしての自覚と意気込みを充分に感じ取れますね。

男性的なモンテローズのts、小粋なカッツのp、野武士的なジョーンズのb、バランスはGoo!

本作がドーハムのBEST1かな? でも、何だかこの男のキャリアからすると・・・・・・

「幻の名盤読本」には違う2作が掲載されましたが、なんら遜色ない出来と思います。

 

Vol.1に続く名目上のVol.2はB・ティモンズに入れ替わったまま三ヶ月後に同じABCパラマウントに4曲吹き込まれていますが、未だ日の目を見ていません。クォリティに問題があるのか、難しい契約上の問題等々があるのか定かではありませんが、是非、聴きたいものです。