jazz and freedom and avenger

勝手気ままな戯事日記 暇つぶしに・・・・

驚きの買取査定、そして、PEOPLE TIME / STAN GETZ & KENNY BARRON

2023-01-07 | ジャズ・ts

年始の買取査定10%UPキャンペーンを利用してレコードを二度、DU名古屋に持ち込みました。初めてなので査定の傾向が分からないけれど、それなりに6枚づつ選出した。一回目でいきなり10,039円と、万馬券!をヒットした気分。S・フォーチュンのSTRATA-EASTのオリジナル盤がメチャ効いてますね。同じフォーチュンのホライズンのオリジナル盤も四桁近くでビックリ。ただ、あとの4枚は二桁で、甘くないです(笑)。二回目も、STRATA-EASTで味を占め、今度はD・グリフィン(tb)を入れましたが、S・フォーチュンの6掛けで、BENNIE GREENのエンリカの再発FSR盤や国内盤帯付きが割と良い査定が出て、7,502円、計12枚で17,541円と上々でした。それにしても、STRATA-EAST盤の高額査定には、正直、驚きました。何年か前、地元の廃盤屋に他のレコードとどんぶり勘定で何枚か安く手放したことが悔やまれる。もっと早くDUが名古屋に出店していれば・・・・・・(笑)下衆の勘ぐりで販売上代はちょっとしたBNのオリジナル盤レベルになりそうですね。こうなると、手持ちのC・ジョーダンの"IN THE WORLD"の査定はいくらになるのだろう。興味が大いに湧きます。

帰りに何枚か購入した内の一枚がこちらです。今更ものですが、実はこのCD、リリースされた時(1992年?)、飲み会の帰りタクシー(個人)に置き忘れ、プロパーでは買う気が起きず、ずっとそのままでした。意外に手古摺り、やっと手に入りました。

野暮なコメントは無用。ただ、一言、C・ヘイデン作”First Song”を語る様は関西弁で言う「何やねん、この濃さ!」がピッタリ嵌りますね。バロンの手記では、ゲッツはかなり衰弱しており、ソロを終えるたび息を切らしていたそうです。でも、フレーズに些かの乱れはなく、tsの音も死ぬ三ヶ月前とは思えぬほど屹立している。稀代のインプロヴァイザーとしての矜恃だろう。オーディエンスの反応も「何やねん、この熱さ!」、もう、ミュージシャン冥利に尽きます。また”People Time”では聴衆の叫び声が聴こえ、スロー・バラードでこうした反応は他に例を知らない。ゲッツが極みに達していたエヴィデンスだろう、命が尽きる直前に。凄いなぁ~、ゲッツって。

 

 

 

その昔、新しいレコード・ショップがオープンした際、手ぶらで店を出るのは、ちょっとしんどいなぁ、と思いながら壁面に目を遣ると「エアメール新入荷」と書かれてPOPが付けられた本アルバムが目に入った。これがレコード(オフィシャル)上、ゲッツとバロンの初共演です。それほど期待はしていませんでしたが、家に帰りターンテーブルに乗せると腰が抜けた。BLACK HAWKと言う新興レーベルだったせいか、玉があまり出回らず、早い段階で廃盤にもなり、意外に知られていない。

でも、この”VOYAGE”はゲッツのBEST3の内の1枚と思っている。今回、”PEOPLE TIME”に続き、久し振りに聴きました。もう、既に二人の相性、いいね!

 

 

人それぞれですが、ゲッツは80年代~が素晴らしいです。

話を戻すと、帰りに「コンパル」でコーヒーを飲みながら「査定明細書」を見て高額査定にニヤニヤし次の作戦を立て、そして、30年前に果たせなかったデートにわくわくし、結果は上記の通りでした。