名古屋駅近くに所用で出かけたついでに名古屋城に寄ってみた。二年前にも行っているので単に車で堀の周りをぐるっとするつもりでしたが、旧キャッスル・ホテルの建て替えが進み、今年の10月にオープンする情報も得ていた。石垣の台座が強調された城郭風の建物が眼に飛び込んできました。上層部分は従来の重厚なホテルと言うより、リゾート・マンションのイメージが濃いです。下から見上げると石垣の存在感がグッと増します。なお、左の小さな城のような建物は西北隅櫓です。
Uターンして帰ろうとした瞬間、見なくても良い(笑)天守が目に入ってしまった。時計の針はまだ、正午を少し回ったばかり、時間は十分有ります。もう入場するしかありませんね。
正門の「門松」。江戸時代の名古屋城の記録書「金城温故録」に記載されてる「かど松」を参考にしている。左右の二つを撮りたかったのですが入出の方々が多く、片方だけになりました。思いの外、質実でした。
本丸御殿と重なるアングルです。
延床面積は4,424㎡と日本一、高さも本体だけなら大阪城ですが、石垣の台座を含め、一体ならば名古屋城が最高(55.6m)で、旧国宝・城郭第一号(消失前の木造)の名に相応しい城ですね。
慶長17年(1612年)に天守が竣工し、1945年、米軍空襲により天守等々が消失したけれど、1959年に再建されました。見る度にその迫力に感嘆します。西の守りの要として築城された名古屋城、徳川家の威信そのものですね。
特別公開されていた重要文化財「西南隅櫓」からの眺め、名古屋駅前の高層ビル群です。
現在、耐震性や木造再建について、色々な問題が複雑に絡み、見通しが立たないまま天守は閉館中です。一日も早い再建が待たれます。もう一度、あの天守から眼下に広がる景色を見たいです。