家人は、昼にはいないと言う。
孫を連れて出なければならないからと、わざわざ人ごみに足を運びたがる。
GWは、普段働き続けて休めない人が、遊びに飛び回る週間なのに、平休日に無関係の老人がなぜ出歩くのか。
出なければならないと思っている、理由はそれしかない。
働き続けといえば蟻を想像するが、飛び回る虫は蚤。
GW わが懐は 武蔵野の原
良寛和尚の、蚤の歌からのもじり句である。
馬の蚤は白く大型と、“WHAT'S NOW !!”で聞いた。
http://www.nc-kyo.com/watchtvprogram_what'snow.html
そんなに大きい蚤がいるのかと Wikipedia を見ると、体長1ミリに満たないものから9ミリもあるのがいるという。
16科200属1800種にわたるというのも、付き合うというより生きるために世話になる動物の種類が多いからだろう。
相手の動物が大きければ、蚤も大きいかというと、そうでもなさそうである。
犬の蚤は人間の蚤より大きい。
蚤もゆっくりしていられると、からだが大きくなるのだろう。
昆虫であるのに、蚤に翅がないのは、飛ばずに跳びつけばよいという生活習慣の結果、必要がなくなったらしい。
とにかく寄生性しかない生きものだから、居つこうと思っても追い払われ、新しい寄主に巡り合わなければ数日で落命らしい。
近寄らせない、居つかせないのが蚤退治のコツということになる。
サギも近寄らせなければ引っ掛けようがない。
馬につく大きな蚤も、相手の大きな体のどこが追い払われにくいか、巧く探り当てないと、たちまち馬の蚤に念仏ということになるだろう。
のみで思い出した。
麻雀で、いつもさっさと上がってすましている、のみさんと呼ばれる人がいた。
のみさんは 千三百の 安上がり
そんなことを言われても、そしられを知らない、ドミファ音階の鼻歌でニコニコやっていたあの顔の主は、いまどうしているだろう。