大都市から待機児童がいなくなったと報じられた。
朗報なのだが、「採算が合わない」という見出しをつけた地方新聞もある。
この見出しで、何を牽制しようとしているのかはわからない。
この種の事業で、目先の短期利得が上がらないのはあたりまえであるのに。
待機ゼロという数値目標は達成されても、ことは終わりではない。
待機していなかった児童はどうなのだろうか。
待機していなかった児童には、待機する必要のなかった幸せな児童と、待機さえもできなかった不幸せな児童がいる。
待機児童ゼロの次は、待機できなかった児童をどうするかがだいじな課題だと思う。
それに手を伸ばすかどうかで、この施策の真価が決まりそうな気がする。
さて、待機児童から昼間解放されたお母さんたちは、何をするだろうか。
ホテルの贅沢昼食ビュッフェの客層の若返りに貢献するだけでは、あまり上等な経済効果ではないと思うが、どうだろうか。