駅に出ている看板から「医院」という字がほとんど消えました。
圧倒的に多いのは「クリニック」です。
友人が入院したという知らせを受けて、ひとが行っても迷惑にならない時期を見計らって見舞いに行きました。
○○クリニックに入院したという知らせを貰っていたので、そこをたずねて行くと、「こちらは○○クリニックです、○○病院は別のところです」という返事。
道を教えても貰って○○病院に着いたのが面会時限の10分前、危うく無駄足になるところでした。
間違いは、どうやら医療機関の呼び方の常識にお互い欠けていたところにあるようです。
クリニックと呼ばれる「診療所」には、入院病床が0~19しかありません。
救急車で運び込まれ、大手術を受けるような患者が、クリニックには入院しているはずがないのです。
○○クリニック、○○病院と似た名前があったら、○○病院だろうと思わなければならなかったのでした。
知らせてくれた人の呼び違いを責めてはいけません。
病院とクリニックでは、何となくしゃれた名前のほうを呼びたくなるのが人情というものですから。