英文字は並びを見誤りやすい
BODY化という字が目について、おや何だろうと、よく見るとBYOD化だった。
世界規模でBYOD化を進める大手IT商社、世界40カ国で実現
http://bz.idg.co.jp/c?c=72414&m=291030&v=bdc1628d
BYODとは、Bring your own device 自前の道具を持っといでという、江戸時代の大工さん相手に言うようなせりふだった。
つい何十年か前までは「怪我と弁当は自分もち」と、昼ごろになるとつぶやく人がいた。
しかし仕事の道具だけは、よほどの変わり者でない限り会社の用意したものを使っていた。
太書きのシャープペンシルだけは自分で買って使っていたが。
それが、スマートフォンを自費で購入し、私用と業務で兼用するよう通達が出された会社もあるという具合になってきた。
なんともせこい話ではないか。
会社のものを私用に使ってはならないが、従業員が個人保有の携帯用機器を職場に持ち込み、それを業務に使用することは歓迎、というというより就業条件になりそうなのは、だいぶ怪しい。
BYOD化と暗号めいた呼び方が考えられ、避けて通れない時代の流れと喧伝されている。
よく考えれば、流れという言葉には方向の要素はなかったのだ。