・・・・・・あわぞうの覗き穴・・・・・・

気が向いたときに、覗いてご覧ください。
何が見えるかは、覗く方々のお眼め次第です。

前後の見境

2013年10月06日 | つぶやきの壺焼

愛知県豊明市に前後町(ぜんごちょう)という町がある。
豊明は桶狭間の古戦場跡のある町で、前後という地名も由来をその戦の時代に置く説もある。
 ⇒ http://p.tl/Ogqf

ここは地名の話ではなく、福島原発1号機は津波の前にSBO(Station Black Out)が発生していたという説を聞いたことにある。
原子炉の制御が利かなくなったのは、制御用電源が止まってしまったから、そして補助電源の発電機が津波で使えなくなったからと、何度も聞かされてきた。

よく考えてみれば、津波は地震と一緒にはやってこない。
地震が先に起きて、その後に津波が襲ってくる。
よく聞き分ければすぐにおかしいと思うはずの、そんな簡単な順序に気付いていなかったのはどういうわけなのだろうか。

前後関係を落ち着いて聞き分ければ、発電機の置き場所などには関係なく原子炉は壊れていたという見境がついたはずなのである。

現代は、I T、TVと、とにかく情報が多すぎる。
前後関係にお構いなしに、みな自分に都合のよいことを伝える。
聞いているほうは、そこで話の交通整理をするひまはないから、話の塊りとして受け入れてしまう。
どさくさまぎれのウソ話も、3回5回と同じことを聞かされればホントのことのように頭に滲みつく。

真偽の聞き分けは、前後の見境によるところが多そうである。

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