・・・・・・あわぞうの覗き穴・・・・・・

気が向いたときに、覗いてご覧ください。
何が見えるかは、覗く方々のお眼め次第です。

こんな言葉のどこがありがたいのか

2013年10月23日 | つぶやきの壺焼

コンプライアンスというカナ語があります。
直訳すれば「法令遵守」と、都合のよい名訳を公開しているサイトもあります。
「遵守」はわかりますが、「法令」の意味はどこにもないでしょう。

応諾、追従、迎合性という訳語があって、書かれている順にだんだんよくない意味になっていきます。
融通無碍、全く柔順であることぐらいならまあまあですか、要求次第でどうにでもなることとなっては、おだやかではありません。

なぜこんな言葉をありがたがって使うのでしょうか。
いま、日本語界の弱点は翻訳力にあるようです。
言い換え書き換えだけでは優れた翻訳になりません。

巧い訳語が見つからないと、カナに書き換えて、都合よく解釈できる言葉にしてしまうのは悪訳です。

文言と熟語、両方の翻訳を研究する学科が、文学部にあってもよさそうに思いますが、いかがでしょうか。

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