シャツを脱ごうとして、袖を引っ張っても脱げません。
頚椎症という首の辺りを源流とする病気があります。
事情があって首が回りにくくなるのも、この仲間に入るのでしょうか。
手や腕の動きがおかしい、感覚が鈍いという場合、その原因が頚椎にあることが少なくないそうです。
脱げないシャツは、その上にチョッキを着ていました。
チョッキという呼び名は、いまではベストに席を譲ったようですが、ベストはいかにも「着ています」感が強く、ちょっと着るにはチョッキのほうが合っている気がします。
前がボタン掛けのチョッキなので、脱ぐときには、もちろんボタンをはずしました。
続いて、シャツを早く脱ごうと思って袖を引っ張ったのですが、これが脱げなかったのです。
今日は特別腕の曲がりが固いなあ、では首の運動でもするかと、首をぐるぐる回し始めます。
首がちょうど下を向く位置に来たとき気付きました。
シャツのボタンが、まだはずれていないのでした。