マーガリンが、ある国では製造禁止になっている毒物だという宣伝があります。
初期のマーガリンは、マーガリン臭く、嫌なものでした。
それが異臭なし、冬でも溶けやすいものに改良されると、そこで製造禁止にされます。
「トランス脂肪酸」が含まれているから危ないというのがその理由とされているようです。
どういうものか名前からはわかりにくい物質は、不安材料にはもってこいです。
食品を酸化しにくく加工する技術には、添加物が欠かせません。
便利に食べる、はっきりした濃い味をつけて食べる、そういう生活に慣れきった人の要求を満たすには、添加物はどんどん増えていきます。
しかし、人間の寿命は長くなっています。
有害食品が増えると寿命が延びる、変です。
いまなぜマーガリンが責められるのか、それは、売れ過ぎて価格を上げられなくなったからではないかと思います。
キャベツのように、折角作ったものをつぶさせるというバカなことは、マーガリンにはできません。
ものを減らすには、製造禁止がいちばん効き目があります。
理由は専門家が考えれば、簡単にできあがります。
製造禁止にすれば、価格低下を抑えられるでしょう。
何も不思議はありません。
ものが減れば値段が上がる、自由主義経済の基本原理が使われているだけのことです。