どこかの国では、国家主席が皇帝になって終身政権を握りっぱなしになるよう、憲法の任期制限を外してしまうという椿事がありました。
そんなマンガのようなことが実際に行われたのに驚いたのもつかの間に、わが国でも大臣経験者で次の総理の座を狙っているともいわれる与党の要職にある人が率いる会派から、出された政策骨子と報じられるものを見てびっくり。
まるで英語を習いたての中学生が作った学園祭のポスターのような文字の列を見せられては、お隣のことを笑ってはいられなくなります。
書かれている言葉を拾ってみます。
「平和憲法・日米同盟・自衛隊の3本柱で、平和を創る」「Humaneな外交」「Kind(優しい)な政治」「Warm(温かい)な経済」「Inclusive(包括的)な社会」「Sustainable(持続可能)な土台」「権力に対するチェックアンドバランスを確保」「国民の多様な声、異なる意見にも丁寧に耳を傾けるボトムアップの政治」「国民目線にたって霞が関の見える化・デジタル化を徹底」
これは使えそうと集めておいたコピー片をつなぎ合わせて、それを政策と呼ぶのはちょっとひどすぎます。
衆愚政治には自らが愚を演じなければと思ってのことかもしれませんが、むやみに何かを演じ続けると、それらしくから抜けられなくなることもあるようで、はい。