高額報酬への批判を避ける目的で、年20億円前後の報酬のうち、10億円前後を退任後に後払いで受け取ることにして、毎年実際に受け取った報酬額のみを報告書に記載していたという、ずうずうしい外国人経営者が、いま取り調べを受けています。
どれほど贅を尽くした生活をしても、日本でならば毎日100万円、年に4億円は消費し切れないでしょう。
証券、不動産、財宝など資産を買うのは消費には入りません。
残りの16億円を、関係会社を含め14万人に均等に配っても全員に1万円のお年玉を渡せます。
日本人はとにかく黙ってよく働く、自分だけは意のままに手に入れるだけ精一杯分捕れると思ってきたのが大錯覚でした。
それをまねようと、国のこと先のことには一切お構いなく、よその国に手をのばして、とにかく今のうちに稼ごうと躍起になっている「経営者」と呼ばれる人たちも、それで自分の子孫が悠々と生活できるという錯覚に陥っています。
経済界というところは、錯覚ゲームの賭博場のようになってしまっているようです。