菜蕗(ふき)というも草の名。
茗荷(みょうが)というも草の名。
富貴(ふき)自在、徳ありて。
冥加(みょうが)あらせたまへや。
-ことほぎのうた-
古事記では、「豊寿ぎ、寿ぎもどし」を「とよほぎ、ほぎもどし」と読むようだ。
「ことほぎ」とは、ことに寿。の意なのかもしれないが、寿寿と書いて「ことほぎ」と読んでみる。
名利(みょうり)を追いすぎて、冥利(みょうり)なく。
富貴(ふき)に目がくらんで、不羈(ふき)ならず。
奪われることなく自分の時間で生きることが、ことほぎ。
名利に使われて、閑(しづ)かなる暇(いとま)なく、一生を苦しむるこそ、愚かなれ。
-徒然草-
菜蕗も茗荷も、草でございます。