南無煩悩大菩薩

今日是好日也

若藤と藤棚。

2008-11-25 | つれづれの風景。

老竹も 藤に抱かれ 花咲かす。


来年の早苗の頃には、ひとはなさかすであろう藤のつるが、真新しい藤棚の竹を這っている。

この仕込が、やがては、絢爛連朗の花のある憩いの屋根を普請する。

藤棚は藤棚として、藤は藤として。


普請は、その建ちゆくさまがおもしろい。

つるがのび行く限り、屋根の成長は止まらない。

やがて天井を形作れば、たとい老竹朽ち果てても、立派に自立を果す。


昨日今日明日あさってしあさって

さしあたっての楽しみは のびゆく風景。

まるまりながらもからまりながらも、止まることはない。

刻々逡巡と、その姿を整えていくであろう。


楽しみは、その望月の皐月のころ。

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