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photo/Tea Farm Spring)
この世は祝福に満ちている。
そうでないものならそうみえるはずはないように、そうであるものならそうではなくみえるはずもない。
この世は憂いに満ちている、がしかし憂いは人に情緒というものを教える。
この世は恐れに満ちている、がしかし恐れは人に自制というものを教える。
アインシュタイン博士が言ったように、「常識」とは、自らによる偏見の集合体である可能性がある。
この世は美しさに満ちている。がしかし美しさは人に偏見というものを教える。
処女は純潔の意味を理解しがたく、卑俗を知らない者に高潔さはみえず、人を恐れるものが人に優しくなることもない。
憂いも、恐れも、美も、自らの常識を疑い続けることで、そうであるものはそうみえ、そうでないものはそうはみえなくなってくるのではないか。。
・・そんなことを考えながら、ゆったりとした足取りでこんな小径を、歩いてみたい。