修理していていつも思うことですが、旧型Vmaxの場合、過去に何らかの修理をされていることが多いです。修理をする場合は、原因を確認し、手順通りに修理作業を行えば問題無いのですが、原因を見誤ったり、手順を省略すると、大体、再発するか、症状がそのままだったりします。中古車を購入された場合に、中途半端な作業が多いような気がします。
バッテリーの突然死で、レッカー入庫です。今回は、マフラー交換がメインでしたが、キャブレターも怪しいので、キャブレターの分解点検とバッテリー交換、フロントフォークスタビライザーの交換も同時に行います。キャブレターの調子が思わしくないので、全分解です。中古車で購入されていますが、どうもその時点でか、その少し前にキャブレターの詰りがあったらしく、分解されてます。作業が中途半端で、汚れが残っていたり、内部部品が緩んでいたり、状態がよくなかったです。
今回交換した部品類です。マフラーはカーカーのスリップオンから、逆車純正マフラーを加工したものに交換しました。もともとメッキマフラーですが、加工後、ツヤ有ブラックにペイントし、エキパイも合わせて、半ツヤ黒(耐熱)にペイントしています。キャブレターは、ジェットブロック部のガスケット、ジェット類、エンリッチャーバルブ、ダメなボルト類を交換しました。フロントフォークスタビライザーは、社外品でしたが、当店製に交換しました。
最終チェックと試乗です。マフラーとキャブレターの作業を行ったので、燃焼状態が徐々に良くなると思います。しばらく様子見ですが、入庫時よりは改善していると思います。バッテリーは、交換し、社外メーターのメモリー用常時電源線がありましたので、接続場所を変えました。車用のメーターで、メモリー用の電源線をバッテリーに直接つなぐタイプは、バッテリー上がりの原因になります。納車可能ですので、よろしくお願いいたします。
2019.09.14 作業担当 ヤダ(矢田)