微妙に天候が安定しませんが、週末は晴れてほしいです。
他店購入でコンディションレベルチェックパックでお預かりです。外装を外して点検していきます。
フロントフォークのエア圧は、0でしたので、0.4の規定値にしましたが、右のエアバルブが緩んでいてオイルが出ていました。
振れるので、部品で購入し、装着されたとのことですが、ボルト類は、ナットを上側にした方が良いです。裏側にナットがあると錆びて取れなくなります。シートレール補強ユニットを装着した場合は、説明書通りタンデムシートのグロメットを半分の厚みに切って方が良いです。補強ユニット分厚くなっていますので、切らないとシートが浮き、差し込み部分が曲がってしまいます。
クーラントは、交換時期不明ですが、量は足りており、エンジンオイル混入や漏れ等無さそうです。
前後タイヤとも製造が古く、劣化しており、溝も無く、リアタイヤは、接地面が平らです。
エンジン始動前と始動後のエンジンオイルのレベルですが、少し少ない用です。タイヤが滑るので、フル加速できませんが、タイヤが正常であれば、エンジンオイルが後ろに寄り、オイルランプが点灯すると思います。
ガソリンタンクは、少錆びありますが、通常レベルです。アクセルワイヤーは、戻し側が折れています。
液式バッテリーですが、電圧容量とも平気そうです。
バッテリーの液量は平気そうです。エンジン始動前と始動後(ヘッドライト消灯時)の電圧です。充電系は平気そうです。
ヘッドライトを点灯すると、0.35V低下します。
クラッチフルードのリザーブタンクが空で、少しエアを噛んでいましたので、フルードを足し、マスター部分のエア抜きを行いました。
フロント&リアブレーキのフルードです。古くは無さそうですが、フルードにより色が違うので、交換時期不明です。
スパークプラグは、NGK製JR8Cです。フロントフォークは、オイル交換時期不明で、オイル漏れはまだ無いですが、ダストシールが劣化しており、クリップも錆びています。
リアサスペンションは、バンプラバーがなくなっており、新車時のままのようです。
前後キャリパーは、パッド残量はありますが、キャリパーは清掃した方が良さそうです。
一応ですが、ETCのアンテナの設置場所は、上側に金属のパーツが無いことが望ましいことになっています。電波を受信していれば問題無いですが、この位置はお勧めしません。
エアクリーナーは、純正コピー商品で、ろ紙部分に違いがあります。ヤマハ純正の方が性能が良いです。ダイヤフラムは、回転や作動不良は無いので、平気そうです。
プラグキャップは、交換されていますが、プラグコードは、新車時のままのようです。バッテリー脱着時に、イグニッションコイルからコードを抜いて、うまく戻せないと写真のように差し込み部分が腐食して接触不良になります。
パイロットスクリューは、機能していましたがゴムキャップが無いので、追加しました。右側のダミーダクト内部のグロメットがないので、追加しました。
バッテリー部分も配線保護のグロメットがないので、追加しました。各部点検後、増し締めとキャブレターの点検調整を行いました。
最終チェックと試乗です。前後タイヤがダメなので、片手を放すと振れるし、アクセルを開けると滑るので、チェックも大変です。タイヤは、ホイールごと交換予定なので、後は、次回作業時に、まとめて作業したいと思います。納車可能です。よろしくお願いいたします。
2019.09.19 作業担当 ヤダ(矢田)