最近、バイク雑誌やネットの記事で、絶版中古車の特集が多いですが、気が付くとびっくりするような金額になっています。80年代から乗り始めて、そのまま現在に至りますが、人気車種、不人気車種があり、時代とともに変わってきましたが、最近の高値には驚きます。昔と違って、中途半端な中古車の時期が一番安いですが、この時期に輸出されると球数がなくなり、旧車として人気が出た頃には、程度の良い車輌が少なく高騰しているように思います。ヤマハ車の場合、高値になってるのは、比較的2ストローク車が多く、旧型Vmaxは比較的球数が多いので、プレミアが付くことも少なく、今の所、比較的安いです。新旧のVmax&VMAXとも廃番になり、雑誌に掲載されることも減り、好きな人のみが乗っている状況で、良いとは思いますが、さすがに中古車は、状態が悪い車両が増えてきているように思います。車も好きですが、海外に輸出されることも増えてきているので、バイクより旧車が高値でびっくりします。
中古車で購入されて、状況把握でコンディションレベルチェックパックでお預かりです。順次見ていきます。ガソリンタンクですが、錆び取り処理を行ってある用ですが、錆が出てきています。とりあえず使用できる範囲です。
購入時バッテリー交換になったようですが、周辺の取付けがいまひとつなので、修正します。逆車カナダ仕様ですが、ガソリンタンクは、国内仕様の中古タンクです。リアバンクのプラグコードが腐食している率高いです。
エンジン始動前と始動後の点検窓の油面です。
クーラントは、エンジンオイル混入や漏れ等は無いので、点検のみです。
エアクリーナーは、K&N製ですが、要清掃です。ダイヤフラムは作動不良や回転は見られないので、平気そうです。
他店で、キャブレターを脱着したようですが、インシュレーターに差さっていません。アクセルワイヤーは通常フレームの外側を通しますが、内側通しなので、修正します。
スパークプラグは、純正のDPR8EA-9ですが、カブりと失火が出ているので、NGK製JR8Cに交換します。プラグキャップは、新車時部品のようで、劣化しています。
バッテリーは純正液式新品なので、電圧と容量の点検です。
エンジン始動前と始動後(ヘッドライト消灯時)の電圧です。充電系は平気そうです。
前後タイヤは、購入時交換されたようで新しいですが、空気圧が低いので、既定値に戻します。
フロントフォークの空気圧が0でしたので、規定値の0.4にします。空気圧は、車高とダンピングに影響します。
フロントフォークのオイル漏れは無いですが、クリップに若干の錆があります。
フルードは、交換時期不明ですが、クラッチフルードは劣化が見られるので、早めに交換した方が良いです。
リアバンクのヘッドカバーガスケットからエンジンオイルが滲んでいます。漏れが酷くなったら、前後同時交換した方が良いです。
キャリパーは、前後とも要清掃です。
リアサスは、新車時の部品ではなく、途中で交換されているようです。
今回交換した部品です。
最終チェックと試乗です。全体的には、それほど酷くないですが、整備不良の箇所が多いです。キャブレターの調整や同調も酷かったです。エンジンの状態が悪かったり、事故車等でもないので、全体的に整備をすると、状態が良くなると思います。無事納車になりました。
2020.08.10 作業担当 ヤダ(矢田)