小さな旅、大きな旅の写真物語(Virtual trips/travels)

京都や東京を本拠地として、自然の中や町を歩きながら、撮った写真をどんどん掲載します。いっしょに歩いているように。

自然教育園日記 その286 Nature Photo抽象表現を目指して-1

2024-06-07 17:04:58 | 写真日記
自然教育園日記 その286 Nature Photo抽象表現を目指して-1

Nature Photographs as Abstract Artを目指すと言っちまったからにはどうにかしなければ。
2024-5-3
Fujifilm GFX100S, GF120mm macro

ヒョウタン池水面―抽象表現―1


ヒョウタン池水面―抽象表現―2




ハルジオン?



2024-5-3
今日はFujifilm XF150-600mmが抽象表現に使えるかを試します。

Fujifilm X-T5, Fujifilm XF150-600mm






カキツバタ


チョウジソウ、クマバチ

Fujifilm XF150-600mmがいいレンズであることを再確認しました。Fujifilm XF150-600mmが抽象表現に使える可能性は十分あるのですが、重たくてとりあえずペンディング。

2024-5-24

Fujifilm X-T5 + XF 80mm macro

このレンズを持ち出すということはFujifilm X-T5のプレ撮影システムや高速連写が
Nature Photographs as Abstract Artに貢献するかを見極める為ということです。


ニワゼキショウ


オヘビイチゴでしょうね?



よく見てください、下の花から上のイガイガが出来上がるのですね。このイガイガがイチゴっぽくなるのでしょうか?


小さな花、名前?


アカショウマ

実はこのショットはすごいのです。遠くの小さな黒点、虫の拡大ですが、3種のカメラで同じところを撮った絵の中で、このショットが一番きれいでした。XF 80mm macroにケチをつけているコメントが多いですが、このレンズは本当はすごいのです。


元絵


マルバウツギとヨツスジハナカミキリ


ウツギとクマバチ

プレ撮影や高速連写もいいのだけれど、追尾性能が追いつかないと、他の機材でメクラ撮影したのと大差ない。Nature Photographs as Abstract Artに特に有利という理由が見つからない。

2024-5-26

Sony alpha7CR + Sony FE 70-200mm macro


アカショウマ


ノアジサイ


小さな花、名前?


ウツギ


ウツギ


ドクダミ
ドクダミは名前が恐ろしそうですが、葉っぱはハートで蕾は可愛らしいのです。

自然から抽象を見つけ出してアートにする為に写真を撮っている。実はその裏でカメラの性能の進歩が重要な意味を持つ。こうやって見てみると、Fujifilm GFX100Sの一億画素が生み出す脅威的トリミング拡大力が、結局、自然から抽象を見つけ出す原動力だった。今まで点にしか見えなかったものが、拡大により意味ある色と形になる。この発見の感激が、当方のアートの根っこになっている。なんだかわからないままに、Fujifilm GFX100S, Sony alpha7CR, Fujifilm X-T5の撮影を並べてみると、自然から抽象を見つけ出すチャンスはその3つのカメラの画素数の比例している。Fujifilm GFX100S 10200万画素>Sony alpha7CR 6250万画素>Fujifilm X-T5 4020万画素。遠くのただの黒い点を拡大した時に、意味ある色と形になるプロセスで画素数の違いの意味が判明する。
一方、新しいテクノロジーである高速撮影に関して、連写は自然から抽象を見つけ出すチャンスを生むのであろうか? Fujifilm X-T5のプレ撮影20コマ/秒は今のところ全く貢献できていない。虫みたいな小さなものは追尾出来ないので、ビンボケしか生み出さない。結局メクラ撮影で偶然ピントが合う事を期待すると変わりない。抽象表現を考える余裕もないのである。はたして、Sony alpha1なら高速撮影から抽象をうみだせるのか???
現在、写真クラブで大人気は鳥撮影。望遠、連写、AF、追尾、トリミング拡大、カメラの進歩が鳥撮影に集約しているのである。と言って、鳥は撮れること自体が、感動を生み出しているに過ぎない。抽象表現などまだ無理なのだ(無論、静止画、花鳥風月的絵を作ることはできます)。鳥の標本写真が誰にでも簡単に撮れるようになれば、そのうち飽きてくるだろう。写真クラブで次に人気なのは虫のフラシュ+ディフーザー撮影。黒バックの中に、クレア―な虫の魅力的姿が浮き上がる。これも魅力的ではあるが、何故か写真家はアート写真というと直ぐ黒バック、暗いトーン、果ては白黒写真となる。当方はひねくれ者なので、この流れは陳腐で嫌っている。フジフィルムの画質におけるクラシック色調も結局暗ったいイメージなので殆ど使わない。当方は明るく、ビビッドに、カラフルに、透明に、幸せ調を追いかける。Sony alpha7CR もいいところまできているが、トリミング拡大力しか役立たないなら、今のところ結局Fujifilm GFX100Sに頼るしかない。 またしばらく重たいFujifilm GFX100S絵の撮影が続くことになるのかな????

2024-6-6
今日、現展の展示を見に行きました。


工芸部門で、この写真の真ん中が当方の出展です。<水の流れのように2024-1> 賞はなし。右となりはステンドグラス。



通りかかる人の注目度をかなり長い間観察していましたが、誰も見向きもしません。昨年と同じ。 しかし、このような、ちょっとぶつければ壊れるような30kgの作品が、壁につるされるまで到達したということは、当方にとって奇跡的なのです。



これは入り口入って最初の展示、左が八十回記念賞とあります。当方の10倍くらいの大きさがあります。絵画だから出来るので、陶絵画にしたら300kgになります。


これは写真部門で会員推挙の作品。当方がしょっちゅう撮っている水面写真と同じです。家内が、陶絵画はやめて写真を出した方がいいんじゃないとおっしゃいます。当方はこういう水面写真を写真としてでなく、陶絵画に落とし込むことを今トライしているのです。<陶絵画はやめて写真を出した方がいいんじゃない>と言われることは、傷口に塩を刷り込むようなことです。



この作品は細かい陶タイルの集合です。これはすでに当方の頭の中にあるプランの一つでした。この路線の方が良かったかという思いが頭をよぎります。先にやられれば、これは完全に負けです。見て美しく、斬新でありアートです。陶器の良さも主張できます。何故この路線をとらなかったか。自然からの実写としての抽象を具象化することにこだわったからです。今でも、この路線はとりたくないという気持ちが強い。何故なら、結局この路線は既にある技術タイルアートの延長線上に過ぎないと思うからです。
昨年は、最初の試みでしたから、シンプルな水面実写(ちょうど上に示した水面写真のようなもの)を陶絵画に落とし込みました。


実写、水の流れ(奥日光)


2023 現展、出展作品

それでも出だしは5枚スタートして、バリバリ割れて1枚だけが生き残って、それを現展に出展したのです。当方にはこの作品の方が、上の陶タイルモザイク、奨励賞より面白いと思うのですが。現実の結果は完敗です。
今年は昨年のインパクトの無さを反省して、より複雑な水面の実写から陶絵画に具象化しようとスタートしたのです。


実写、水面(軽井沢)

しかし、あまりの複雑さに途中で先に進めなくなり、時間切れで、諦めてシンプル化したパターンを陶器に落としたのです。それでインパクトが無くなり、しかなく、蝶をいれてごまかしました。結局、妥協の産物になりました。技術的壁から意匠的に満足できない作品なのです。さらに、技術的問題は作品の精度に現れます。家内は、4つのプレートがズレている。絵の良し悪し以前の作品としての精度の低さにより、素人っぽい印象が先に来ることが致命的であると主張します。周囲の作品で、意匠的には面白い面白くないにかかわらず、当方の作品みたいに、精度の低い作品は一つもないではないかとおっしゃいます。おっしゃる通りです。当方の作品は数十個のパーツの集合で、各パーツの少なからぬ数が集合前にすでに割れています。全て完全に成功したパーツを集合すれば精度は完璧になります。しかし、最終集合時にも割れます。実際最終集合で割れました。それなら最初からやり直せば精度が完璧になるでしょう。気の遠くなる困難が伴います。それならやり方を変えろと家内はおっしゃいます。そのとおりです。陶絵画は技術的デメリットに対して、通常の絵画に対するメリットは何か。メリット/デメリットをプラスにするにはどうしたらいいか? 当方は何時間も呆然と座り込んで立ち上がることができません。
自分を信じて、このまま進めが答えです。しかし、改良できるところは改良しなければなりません。
一つアイデアが浮かびました。試してみましょう。

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自然教育園日記 その285 Close-Up shooting

2024-05-16 17:51:50 | 写真日記
2024春の写真展が5月25日から始まるということで、なにか写真を出さねばなりません。最近接近撮影ばかりやっています。Nature Photographs as Abstract Artというタイトルでこれから写真を撮りますと宣言したので、なんとか接近撮影でAbstract Artを作ろうとしているのですが、いっこうにできません。ということで写真展に出す写真がありません。最近の接近撮影を集めて眺めてみたのですが、Abstract Artと言えそうなのは〇をつけた3枚だけ。水面の一つはA2印刷するとちょっとひどい感じになって、ボツ。いずれにせよ困ったものだ。抽象的表現など、スマホで<映え>ねらいの今の時代に見向きもされないことは解っているのですが、こうやってひねくれて小さいころから何十年も生きてきたので、最後までひねくれ通そうと思います。疲れます。
写真展提出の写真タイトルにNature Photographs as Abstract Art 2024-1,2とつけたらさっそく文句をつけられた。確かに、困るとなんでも英語にしてごまかすのは良くないことはわかっているのだが、 どうしてもやってしまいたくなる。このブログのタイトルもClose-Up shootingなどと英語にして、良くない。なぜだろうか、ようするに自信が無いからウロウロしている証なのだ。ようは納得行く写真さえ撮れれば、日本語に戻るに違いないのだが、しばらくご容赦をお願いします。
以下、過去のClose-Up shootingをNature Photographs as Abstract Artらしき物はないかと、見返してみましたということです。

2024-4-25
4-25と 4-20の写真は新しいもので、Fujifilm X-T5の試写です。
Fujifilm X-T5 + XF80mm macro


ミツガシワ


シソバタツナミ

2024-4-20
Fujifilm GFX100S+GF120mm macro


ヤマブキソウ
バッタの子供が花をむしゃむしゃ食べるとは知りませんでした。




ヤマブキソウ


ニリンソウ

2024-4-19
Fujifilm X-T5 + XF80mm macro

ジュウニヒトエ

Sony alpha7CR + Sony 70-200mm macro

チョウジソウ

2024-4-13
Sony alpha7CR + Sony FE 90mm macro

ミツガシワ 〇







2024-4-7
Sony alpha7CR + Sony FE 70-200mm macro


シャガ

2024-4-2
Fujifilm GFX100S + GF120mm macro

ノウルシ

Sony alpha7CR + Sony FE 70-200mm




2024-3-31
Fujifilm GFX100S + GF120mm macro

クサイチゴ


ニリンソウ


2024-3-27
Sony alpha7CR + Zeiss Planar 100mm macro

カタクリ


ハナニラ

2024-3-22
Sony alpha7CR + Sony Sonnar 135mm

カタクリ


ヒョウタン池の水面 〇


ヒョウタン池の水面 〇  これはボツ

以上結局〇2枚を写真展に出しました。
題名は ヒョウタン池水面 抽象的表現―1とミツガシワ 抽象的表現―2
と日本語にしました。
   
     
ここ数週間は毎日、陶器作りに明け暮れています。他のことは何もしないで、陶器に集中しているのは珍しい事です。なんせ、5月中旬には現展の応募締め切りで、6月中旬にはアート未来展の応募締め切り。まだ完成したのは1個だけ。あとはバリバリに割れて、修正に明け暮れています。
5つの作品を同時に作っています。昨年も6つの作品を同時に作って、最終的に生きのこったのは2点だけ。あとはバリバリ割れて修正できず。およそ50個くらいのパーツを組み合わせて一つの作品が完成。そうすると250個のパーツを頭のなかで、組み合わせているのです。
それがバリバリ割れて、気が狂いそうになって、みんな放り出したくなって。ただ諦めるな、諦めるなと呪文のように唱えて。バカちゃうか。

いよいよ現展の締め切りが数日後に迫ってきました。バラバラのパーツを集合して、最終的には65cm四方のベニヤ板に貼りつけるのです。30kgくらいの陶器作品をフィックスして、壁に吊るせるようにする。もしも、審査を通って、さらにバラバラにならずに展覧会会場の壁につるされるまで行ったとすると、それだけで奇跡的な出来事のように思えるのです。今やっていることといえば、D2で部品の買い物と、ノコギリとドリルとボンドはりつけでDIYに明け暮れているのです。

2024-5-16
本日陶絵画作品が2点完成して、これから<現展>/現代美術家協会に運び込みます。
もし、壊れずに飾られれば、ラッキーです。
題名は 水の流れのように 2024-1 と 水の流れのように2024-2
<水の流れのように>はシリーズにしています。
今日、現展に無事出品しました。飾ってもらえるかは不明。作品は写真を撮るのを忘れました。入選してもしなくてもその内お見せします。



上の作品は<アート未来展>用の65cm四方の2枚組作品の途中です。プレート4枚で30kg弱。計60kg、ここまでは旨く行っていたのに、進めるうちに全8枚中4枚がバリバリに割れて、修復しているうちに何が何だかわからなくなって、さらに割れて。どう落とし前を付けるか、だいたい最後まで行き着くのか???? この出展は6月12日。
題名は 渚にて―2024 ~貝の記憶~/~波は全てを知っている~
<渚にて>はシリーズにしています。

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またもや小田原・熱海の旅 ~2024 小田原の桜~ その2

2024-05-02 18:04:43 | 写真日記
またもや小田原・熱海の旅 ~2024 小田原の桜~ その2
2024-4-11



ホテルベランダからの朝。ここは海が東側にあり、根府川の海岸は初日の出を見る有名なスポットなのです。




小田原街方面を見る


熱海方面を見る



朝食の食堂はさすがに外人が多い。まさにインターナショナル・ヒルトンホテルらしいホテルの雰囲気でアメリカ旅行的な気分になります。このホテルはいいですよ。品川から新幹線で26分、鈍行で1時間、小田原駅から送迎バスで10分?(根府川駅からの方が送迎バスの本数がずっと多くて、近い、混まない)で来られて、海の見える高台の満足行くグレードのホテルライフが楽しめます。値段はそんなに高いということもありません。研修とか(国際)会議とかによく使われるようです。城下町、小田原とも温泉町、熱海・湯河原ともちょっと違った雰囲気になれます。



ホテルのバイキングで食べられるだけ食べて、今日の昼夜は軽く済ませれば、コスト的に贅沢ということにはならないと、とにかく食べまくります。

桜は満喫したし、今日はどうしようか? 我々は熱海経由で十国峠に向かいました。
何故かというと、昨日品川から小田原への車中で素晴らしい富士山が見えたのです。嵐の後の天気で富士山は見事でした。小田原、熱海近郊で富士山を見るといったら、熱海からの十国峠か二宮の吾妻山公園でしょう。吾妻山公園の300段の階段は家内には無理なので(だらだら道でのぼっても面白くない)、十国峠にしたわけです。



十国峠へはバスとケーブルカーです。


スマホ


FE70-200mm macro

案の定、晴れても昨日のような嵐の後の富士山みたいな景色は無理で、霞のかかった富士山でした。



FE70-200mm macro

修正を重ねて、クレア―にしています。実際は次の写真のようなもやの中。


スマホ

面白いものですね、東海道線から見た富士山は大きくて雄大にみえたのですが、ここからの富士山は遠くにぽつんとある感じ。花を撮るときはバックに半分以上の注意を払うと思っているのですが、富士山を撮るときも周囲の状態に半分以上の周囲を払わないと面白い写真が撮れないと悟りました。周りがなんとなく広がっているのは面白くないのです。



かつては遠江、駿河、伊豆、相模、武蔵、甲斐、信濃、安房、上総、下総の十国を見渡せるので十国峠というわけです。ここへは初めてです。富士山がちゃんと見えなければ何の意味もない所なので、敬遠していたのです。一回は来てみるのもいいかなということです。 ここまでの上り道には別荘地もありましたが、なんとなく、当方の最後の地には向いていない気がしました。急な山道で、広々とした開放的印象がないのです。
早々に十国峠を切り上げて熱海駅にもどって、さあ次はどうするか。当方が小田原漁港に再チャレンジしたいというと、意外なことに家内も同意しました。
まず、昨日ちらっとみた小田原漁港食堂を下見にゆきました。魚市場の奥の二階にありました。





おどろいたことに、お客さんが次々と訪れていました。良さげなところでしたが、お酒が無いのと混んでいたので今回はパスです。





ここでまたショックです。小田原漁港の食事所は昼食がメインで、3時には閉まってしまう。夕方4時から一部の食事所が開くようですですがとても限定されてしまうようです。すでに2時半、ヒルトン朝食効果で遅めの昼食と思っていたのですが、5回目の空振り、小田原漁港は3回目の空振り。



やっとまだ開いている食事所を見つけてはいると、お客は我々だけ。年配のご夫婦で切り盛りしている感じ。奥さんが早く飲み物を決めろとせかすもので、頭にきて出ようと思ったのですが、他にチョイスがないので我慢して、生ガキ、アジフライとマグロの角煮だけをオーダー。お酒は高清水と月桂冠しかなかったので、また頭にきて、安い方の月桂冠を注文。



お酒に気を配らない料理店にうまいもの無しという当方の持論に反して、この生ガキは美味しかった。ご高齢かもしれないが、お父さんの料理に対する心意気は衰えていないようです。
(昼の車客相手ではお酒に気を配ってもしょうがないのかもしれません。しかし、お酒に気を配らない料理店は当方は受け入れません。決して月桂冠が美味しくないと言っているわけでありません。 いつでも飲めるお酒でなくて、ご当地のお酒と地場の産物とのマッチング、それが旅の楽しみだといっているのです。旅とは非日常を感じる為にするのではないでしょうか。)



鮪の角煮は旨いに決まっている。これで、小田原漁港に対する興味はなんとかぎりぎりつながりました。またチャレンジしましょうと思っています。


スマホ 焼きキンメダイ
海産物お土産屋さんで、再びお買い得、さばきミスのアジとイワシ干物を2バック、サバの文化干し、塩辛を2ビンかって宅急便で送りました。現在、毎朝干物を美味しく食べています。
さて、五回目の空振りの後、どうしましょう?
何故か家内と意見が一致。小田原にもどってお城のライトアップを見ようということになりました。ライトアップは昨年につづく2回目のトライです。それ程小田原城の桜は名残惜しい見事なものだったということです。

駅とつながるミナカ小田原の2F、金次郎広場で一休み。まだ4時ですから時間がありすぎます。いろいろスイーツを食べます。




湘南シュークリーム


パン焼き所、ブンブンplus のなんだったかな?

そろそろかと金次郎広場を出て、お堀端通りに向かったところ、偶然<ういろう>屋さんに出くわしました。なぜ<ういろう>にこだわるかというと、家内の妹の知り合いが、毎年小田原の<ういろう>という仁丹のような万能薬を手に入れることにこだわっているという話を聞いて、小田原の<ういろう>という薬と、<ういろう>というお菓子は関係あるのかないのかという疑問を持っていたのです。<ういろう>博物館に手がかりがあるかもしれないとおもったのに、昨日ふられました。この<ういろう>のお店で聞き込み。全てがはっきりしました。薬の<ういろう>とお菓子の<ういろう>は同じ店、小田原で生まれたものだったのです。もともと<ういろう>は中国から渡来した礼部員外朗(レイブインガイロウ)という役職の陳氏が<外朗家>を名のって小田原で薬を作って売っていたのです。約600年前の室町時代から続いている薬屋さんであり、後のお菓子屋さんなのです。
<ういろう>を作っていた薬屋さんが、あるときくすりに使っていた素材をもとにお菓子を作り始めそれがお菓子の<ういろう>としてひろまったのです。いまでもこのお菓子の<ういろう>屋さんは薬屋さんを併設しています。くすりの<ういろう>は本店(外朗博物館内)でしか売っていません。通販もいっさいありません。まぼろしのくすり<ういろう>なのです。



駅前<ういろう>屋さんにはちゃんとさとちゃんの人形が飾られています。



なぜか忍者も飾られています。



ここまで根掘り葉掘り聞いて、買わないわけには行きません。もっともオリジナルに近いという<ういろう>を買いました。名古屋の<ういろう>とは一味違う、歴史を感じる味でした。美味しかったですよ、またここで、色々な種類の<ういろう>を買ってみようと思っています。



さて、昨日と同様にお堀端通りを通ってお城に向かいます。





夕日の桜もまた違った美しさを見せてくれます。








スマホ

なぜ桜にこだわるのか、それは桜をめでることが一年一年無事に過ごせたことを感謝することを意味します。年取ると、この一年、一年が貴重なのです。ただただ感謝。



さて、再び小田原城につきました。まだ5時、ライトアップまで1時間あります。当方も家内も、2日にわたって桜を楽しんだ、もう十分だ。あまり欲張ってはいけません。といって帰路につきました。ヒルトンホテル朝食効果は続いており、夕食は品川のエキュートでおにぎりと焼き鳥を買って帰ろうと、これまた当方と家内の意見は一致しました。これで小田原の旅は終了です。
小田原は、歴史を大切にする本気の心がうれしかった。おいしい酒と肴にめぐりあった。漁港には、それ以外にもまだ探るべき酒と肴がある気がする。また来ようと思う小田原でした。


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またもや小田原・熱海の旅 ~2024 小田原の桜~ その1

2024-04-30 17:44:43 | 写真日記
またもや小田原・熱海の旅 ~2024 小田原の桜~ その1
カメラはSony alpha7CR+Zeiss Batis 40mm or Sony FE70-200mmです。特に記載のない場合はZeiss Batis 40mmです。
2024-4-10/11
今年の桜はちょっと気分を変えましょう。といっても遠くに行くより近場でのんびりと思って、天気と桜のマッチングいい日をじっと待ちます。大荒れの天気から一転した晴れの日4月10日に狙いを定めました。東京は散ってしまうでしょうが小田原なら大丈夫だろう。前から気になっていた、小田原の丘の上、ヒルトン小田原リゾート&スパを予約して見ると、こんな桜のシーズンでわずか一週間前なのに意外や意外、予約出来てしまいました。
昨年末に熱海・小田原の旅をしたときに、今まで大した興味も無かったところでしたが、小田原って意外に遊びやすい所だなと思ったのです。それに小田原ヒルトンからの海の風景を見てみたかった。実は昔々見たドン・キホーテという映画で、年取ったドン・キホーテがわけわからない活躍の後に、海を見下ろす屋敷の庭で、日の光と花に囲まれて息を引き取るシーンが当方のわけわからない一生の最後として理想的に思えたのです。小田原ヒルトンが建っているあたりがぴったりかもしれないと密かに思っているのです。夢ですけれどね。

さて、予想は見事に的中し、4月10日は爽快な晴れとなりました。前日まで台風なみの風と雨だったのです。桜は残っているだろうか? 東京は大半が散っています。

品川から鈍行で小田原へ一時間ちょっと。



小田原駅おりて左側の商店街(東通り)、この奥にある魚庵に向かいます。実は当方の子供たちは東方神起の大ファンで、東方神起のメンバーが小田原の旨いもの探検した時に魚庵にいったシーンがでてきたのです。お蕎麦と海鮮という変わった取り合わせの居酒屋でした。子供たちに魚庵にいったぞと自慢しようと思って、お昼を食べにいったのです。



魚庵はこの商店街の一番奥にありました。しかし、水曜は定休日のうえに夕方からしか開かない居酒屋で、ダブルのはずれでした。小田原一発目は空振り。


お堀端通り
いつも小田原城へは近道の裏道を通ってゆくのですが、今日はちゃんと表から、規定コースで行きます。観光案内所のお姉さんに桜を見るなら表から城に入るのがいいと言われたからです。



お堀につくと、なんと桜は満開の見ごろではないですか。昨日の大嵐でもまったく散っていなかった。





お城にはいってしまうと、あまり食べる所がないので、その前にかまぼこ通りで食事をすることにしました。
かまぼこ通りというからいっぱい蒲鉾屋さんがあるのかともいきや、食事所はパラパラあるだけ。たしかにここが小田原の蒲鉾の発祥の地らしく、由緒ありそうな蒲鉾にちなんだお店や建物があることはあるのですが。



古げな鱗吉さんに入ってみました。



四角いテーブルの下は足湯になっています。



<女将利き酒三種とイワシ揚げセット>を注文 天青、松みどり、残草蓬莱、神奈川県のお酒でどれもおいしかった。
ここは何と言っても取り揃えてあるお酒と、それに合う練り物や料理がすばらしい。


漁師メシ これもおいしい。
当方はもうここだけで今回の旅は満足。おいしいお酒と肴があればあとはなにもいらない。小田原の点数が一挙にアップ。
テーブルの向かいの夫婦の旦那も当方と同じ<女将利き酒3種セット>を注文していました。ここの蒲鉾、揚げ物や伊達巻は皆うまそう。自然薯揚げを食べながらお城に向かいます。



お城に向かう道に外部(ういろう)博物館があるのでよってみました。残念ながら水曜は定休日。どうやら小田原では水曜が全面的定休日らしい。これで3回目(最初に目指した食事所だるま屋さんが定休日)、このあとさらに4回目の空振りに遭遇するのです。さてなぜ、<ういろう>を外部と書くか?<ういろう>に関しては後程また登場するのでその時のお楽しみ。









馬出土橋を渡って、馬出門から小田原城にはいります。銅門、常磐木門を通って本丸広場に入ります。



ほんと立派なさくらです。





変身好きの家内は昨年訪ねた時は赤甲冑に変身、今回は変身しないと言っていたのですが、お姫様衣装に変身した2人の女性が写真を撮ってくれと近づいてきて、500円で安いから変身したらいいのにといわれ、家内はたまらず変身。スマホであちこちに送信、いつの時代のいかなる服装か不明だという返信をうけたそうです。確かに、武士や忍者の衣装は分かるけど、お姫様衣装といわれてもよくわからん。ネットでしらべたら確かに、平安から鎌倉時代まで、中流以上の身分の女性が旅に出る際の定番ファッションが壺衣装で、これは壺衣装、しかし笠のでっぱり(こじ)がちょっと違う。市女笠(いちめがさ)というらしい。時代により変化しているからこれでもいいのかも? この形しか商品がなかったのか? わからん。


FE 70-200mm macro

FE 70-200mm macroも持って行ったのですが、殆ど使うことは無かった。旅行に望遠はいらんですよ。


FE 70-200mm macro



いつものコース金次郎カフェに向かいます。


きんじろうソフト



このきんじろうカフェラテはつくるのに15分かかる。



さて、小田原城から小田原漁港に向かいます。前回、タイミングが合わずここで食事が出来なかったことに対する再挑戦です。小田原城からバスより小田原駅に戻ってJRで早川で降りた方がいいという観光案内所のお姉さんの意見に従って、小田原駅から1駅、早川駅に向かいます。小田原漁港のそばの小田原お魚通りに向かいうと、なにか以前と違います。人がいない。ガガーン、水曜日は食事所はみな定休日、これで4回目の空振り。



やっと一件開いている食事所を見つけて夕食とします。



予想があたって、ここの食事は良くもなく悪くもなく。わざわざ漁港に来た意味はありません。ノーチョイスですからしょうがない。ただ、頼んだお酒がいけません。水っぽい。もともとなのか、水増ししているのかわかりませんが、これで小田原漁港の点数は地に落ちました。このままでしたら、小田原漁港には二度とこなかったでしょう。そこが、海と魚と酒と肴には妥協しない当方は、こんなはずはないと次の日、小田原漁港に再々チャレンジしているのです。後程、再々チャレンジの顛末を書きましょう。
小田原から1駅の早川駅からさらに1駅の根府川駅に向かいます。根府川駅から送迎バスでちょっと丘の上に上がると小田原ヒルトンホテルに着きます。この旅で、小田原、早川、根府川、真鶴、湯河原、熱海とこの地域にがぜん詳しくなりました。早川、根府川駅など降りないのが普通ですが。




小田原ヒルトンホテル(ヒルトン小田原リゾート&スパ)



今日はこれまで、また明日。



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自然教育園日記 その284 春のカメラ機材入れ替え

2024-04-26 21:18:21 | 写真日記
自然教育園日記 その284 春のカメラ機材入れ替え
いつも今頃になるとなんとなくカメラ機材の入れ替えをやってしまうのです。あまり使わない機材をしまっておくより、下取りに出して新しい機材を手にする方が楽しい。中古で買って、下取りに出し、中古を買えば、あまり大きな出費を必要としないで、ガラッと機材の雰囲気を変えることができます。売ってしまって、後で必要になったら、また中古を買い戻せばいいのです。悩まずに気楽に売り買いしようと思うようになったのです。
1か月の間に、ガラガラ機材を入れ替えることができたのは、撮影コンセプトを
Nature Photographs as Abstract Artにフォーカスする決心を固めたからです。方針が決まればそれに対応する機材を購入することをやればいいだけ、コンセプトを決心することが最も大変なのです。

といって、Nature Photographs as Abstract Artと簡単に言いますけれど、大変なのです。毎日空振りを繰り返して、果てしなく続きます。

2024-4-13
Sony alpha7CR+Sony FE90mm macro F2.8


イチリンソウ 今年はイチリンソウが不調


小さな、小さな花、セントウソウ


イカリソウ

ミツガシワにひっかかった桜の花びらをねらってAbstract Artを作りたかった。長時間格闘するも今一つ。


これはちょっとAbstract Artっぽいかもしれない。






お気に入りの倒木と花筏

2024-4-19
とうとう高速カメラFujifilm X-H2Sを下取りに出して中古で高画素カメラFujifilm X-T5を買いました。さて、なぜ高速カメラFujifilm X-H2Sを下取りに出して高画素カメラFujifilm X-T5を買ったのか。Nature Photograph as Abstract Artは撮影した絵の一部を切り出して、拡大することから始まったのです。1億画素Fujifilm GFX100Sの影響でNature Photograph as Abstract Artを宣言することになったのです。よって、Sony alpha7CIIでなくてくそ高い高画素Sony alpha7CRを買い、高速カメラFujifilm X-H2Sを高画素カメラFujifilm X-T5に切り替えたのです。Fujifilm X-T5は20コマ/秒、プレ撮影可能とある程度高速撮影が出来て、しかも高画素なのです。Fujifilm X-H2Sほどハイスピ―ドに対応していませんが、それより高画素を優先したのです。Sony alpha1 ver2がでればプレ撮影付ハイスピード、高画素撮影が可能になるのですが、いつ発売されるかわからないので、とりあえずFujifilm X-T5でつなぎます。
ということで今日は軽量カメラ+Macroレンズの2機材、Fujifilm X-T5 + Fujifilm XF80mm macro F2.8とSony alpha7CR + Sony FE 70-200mm F4の比較をします。というよりはFujifilm X-T5のテストランです。

まずは、Fujifilm X-T5 + Fujifilm XF80mm macro F2.8


ニリンソウ


ミツバツチグリ


タチツボスミレ


チゴユリ


ジュウニヒトエにモンキチョウがとまる。




キンラン


クサイチゴにモンキチョウがとまる。


ツボスミレ


夕暮れ、ヒョウタンイケの不思議な光景


お気に入りの倒木

次はSony alpha7CR + Sony FE 70-200mm F4


チョウジソウにモンキチョウがとまる。






さざ波のデホルメ

Fujifilm X-T5 + Fujifilm XF80mm macro F2.8はいい絵を作ります。これでやっとFujifilm APS-Cは落ち着いて撮れるでしょう。Sony alpha7CR + Sony FE 70-200mm F4はちょっと遠くの対象でもマクロ的に撮れ、狙い通りの絵を作ってくれる。今回は連写をしていますが、8コマ/秒のSony alpha7CRでは蝶の飛び出しは全く撮れません。連射2コマ目で蝶は視野のはじっこ。 Fujifilm X-T5ではプレ撮影で15コマ/秒連写ですが、追尾は無理で、ほんのちょっとですが蝶の飛び出しが撮れます。まあ、全て想定内で推移しています。
しかし、肝心のNature Photograph as Abstract Artはなかなか撮れません。簡単に行かないところが楽しみだと思うことにしましょう。



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