小さな旅、大きな旅の写真物語(Virtual trips/travels)

京都や東京を本拠地として、自然の中や町を歩きながら、撮った写真をどんどん掲載します。いっしょに歩いているように。

コロナ対策 2021-4-28

2021-04-30 21:57:54 | 日記

最近の、菅政権、小池都政、羽鳥モーニングショウを見ても、玉川氏がわめいても(最近特におかしい)、いずれも心に響きません。テレビはどの番組を見ても毎日同じような内容の繰り返しで、左から右に耳を通過してゆきます。若い方はテレビを見ませんから、テレビの騒ぎは殆ど意味なく時が流れて行きます。

当方もなぜか色々出歩いています。
コロナ禍で少しは世の中が変わるかと思ったのに、政治も、国民も、マスコミもちっともかわりません。
あまりの世の中のアホくささに、なにか心が折れてしまったのかもしれません。本当に日本は世界に誇れる国なのか?

2点のみ書きます。
1,ファイザーの新型コロナワクチンについて:
アメリカのすごさを感じています。当方は20年前に遺伝子治療をやろうと計画していました。遺伝子治療の調査のためにアメリカをぐるっと回りました。このころ日本でも遺伝子治療のベンチャーが立ち上がっていました。しかし、このアメリカを旅しているちょうどそのころ遺伝子治療の臨床試験が暗礁に乗り上げていました。問題は2つありました。ヒトの場合は導入した遺伝子が長持ちしないので、効果が継続しないのです。もう一つは臨床実験に用いた遺伝子導入の為のベクター(遺伝子運び屋)が悪さをして癌を発生する危険性が出てきたことです。このときの問題ベクターが<アデノウイルスベクター>です。
何とか道を見つけようとMIT(マサチューセッツ工科大学・癌研)で一年、遺伝子治療の研究をしました。(これはその後会社で、業務が終わった後に夜中に実験をして、MITで始めた研究を完成させて論文としました。Virologyというまともな科学雑誌に載っています。 新しいベクターの開発です。) 
当方は会社に帰って、これは到底会社でできる仕事でないと思って、遺伝子治療を諦めました。しかし、アメリカはちっともめげませんでした。遺伝子が長持ちしなくてもいい、ワクチンなら一時的に導入遺伝子が働いてくれればいい。ウイルスベクターを使わない運び屋をつかえばいい。そしてファイザーの新型コロナワクチンが生まれました。これがこんなに効果があるなんて、こんなに世界を救うなんてその時まったく予想もしませんでした。ファイザーの新型コロナワクチンは<遺伝子治療>なのです、夢のような成果です。当方はバカでした、技術的アイデアはその当時もわかっていたのですが、こんな成果が生まれるなどとその時考えもしなかった。IPS細胞のように、考えもしなかったことです。 このワクチンの関係者はノーベル賞を取るでしょう。

前述の日本の遺伝子治療ベンチャーはめげすになんとか生き残って、現在新型コロナワクチンを作って臨床試験に入っています。
当方はインフルエンザワクチンを打たない、アンチワクチン派ですが、ファイザーの新型コロナワクチンは打ちたいと思っています。当方がだらしなくも撤退した遺伝子治療を着々と進めるアメリカさんに敬意を表して、ファイザーのワクチンを打ちます。イギリス・アストラゼネカやJ&Jの新型コロナワクチンは<アデノウイルスベクター>を使っています。その後改良されて問題は無いのかもしれません。しかし、当方は血栓の副反応を報告が出る前から、アデノウイルスベクター・ワクチンは打つ気はありませんでした。その時のトラウマです。
(イギリスの科学的コロナ対策には敬意を表しています。さすがサイエンス発祥の国です。彼らのコロナ対策はサイエンスの道に従っています。)

この新型コロナ騒動により、自分の能力の無さと、アメリカの底力を徹底的に思い知らされました。
後悔しているわけではありません。その時はその時で出来る限りのことをしてきたのです。ヒトはワン・ピースが足りないだけで全く違う人生を歩むものだなと思うのです。

同時に、この新型コロナ騒動により、日本の非力を思い知らされるとともに、アメリカにへばりついて生き残る非力者の賢さを感じるのです。とても残念ながら。

この<遺伝子治療>での当方の失敗は、実は失敗の歴史の2回目です。そして、現在は3回目の崖っぷちにいます。<2度ある事は3度ある>なのか、<3度目の正直>なのか?

2、新型コロナ変異株について:子供を介する家庭内感染爆発は起こるのか?
新型コロナ変異株は従来形型とどこが違うか、①感染力が高い、②重症化しやすい、③感染が低年齢に広がる。この3つが異なるなら、この違いから何が起きるかを予測して重点的に手を打つのが当たり前です。①、②に対する打つ手は従来の延長線上にあるので、毎日取り上げられます。 しかし、政治は規制のON, OFFとお金の手当しか考えておらず、マスコミは打つ手が遅いだの、弱いだのあーだこーだというばかりで朝から晩まで同じことを繰り返しています。結局どうしていいのか誰もわかっていない。

問題は③です。今日はやっと少し詳しいデータが出てきましたが、一週間前は、<10代以下の感染者>は何人という表現でした。10代以下ってなんだかわかりますか、20才未満ということらしい。この中には大学生、高校生、中学生、小学生、幼稚園、保育園、赤ちゃん皆含まれるのです。それぞれ、当事者にとっては全く違うシチュエーションにいるわけです。それぞれの当事者と親たちはどうしていいのかわからない。これまでは、新型コロナにかかる確率は低く、かかっても重症化する確率はほぼ0ということが頭に刷り込まれている。変異株に対してはその思い込み変えなければいけないのに、政府もマスコミも10代以下で感染者が増えているから気を付けましょう。対応は従来通りで、さらに徹底することが肝心というばかり。相変わらす高齢者の感染を防ぐために、若い方の協力をお願いしますというばかり。しかもこの感染者とは見つかった感染者のことで、若い人は無症状者の割合が高いはずです。全体像は全く見えていません。これまでと違うことがわかっていても、なんにも全体像をつかもうとしない。

違うでしょ、大学生、高校生、中学生、小学生、幼稚園、保育園、赤ちゃんに分けてそれぞれの感染者数、感染者の割合、重症度、変異株の割合、ランダムPCR検査によるモニターを、毎日グラフで表示するべきなのです。これらは確実に増加するはずです。当初の絶対数は低くとも増加タンジェントは上がってゆくことをリアルタイムで見せることが必要です。これが<低年齢の人を新型コロナ対策のフィールドに参加させる>最もいい方法と思います。現実をデータとしてはっきり表示するべきです。データが無いとは言わせません。データを取るべきです。
何のために全体像を把握するべきなのか。学校を閉鎖するためではありません。低年齢の方にとっては学校より家庭の方が危険です。親の多くの方が事情を分かっていないからです。
これまでの感覚でいるからです。子供を介する家庭内感染爆発が起きる可能性があるからです。現在の家庭内感染は親が外で感染することが始まりと思われています。変異株によりどこかの時点で、家庭内感染は子供が外で子供同士の接触で感染することが始まりということに変化するかもしれません。子供の感染力は低くてこうならないかもしれません。ちゃんとウォッチすることが必須なのです。子供を介する家庭内感染爆発がおきてから、後付けで、変異株は予想を上回っていたと言う専門家と言われる方の姿は見たくありません。
もう、うんざりです。

これ以上書いても読んでくれないので、やめます。当方の新型コロナ対策はずっと書いてきていますが、誰も読んでくれません。時たま昨年書いたものがポツンポツンと読まれます。そんな昔に書いたものは、今では状況が違っているので役に立たないのに。
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コロナ対策2021-1-3

2021-01-03 13:29:55 | 日記
コロナ対策2021-1-3

菅政権は緊急事態宣言を渋っているそうです。はっきり言ってバカです。感染は家庭内感染が主流になっている時に、止める手段はないのです。家庭でみなマスクをしましょうだの、高齢者が最初にお風呂に入りましょうだの言ったって無理に決まっています。家庭で広がって、また無症状者を生んで、それが外に出てまた感染者を増やすわけだから、もう打つ手はないのです。経済と感染症対策のバランスだのいっている状態ではないのです。一刻も早く感染の広がりを止めないと、経済もへったくれもありません。
さらに、新たな変異種が子供に感染するとすると、もう無茶苦茶になります。現状の子供たちの感染症対策は殆ど無防備です。あっというまに広がって、パニックになります。知っていますか、東京の子供たちの日常を。休日は狭い空き地に集まって、お兄さんが野球やバスケットを指導して、ワイワイ騒ぎ、親がそれを取り巻いて喜んでいるのです。下校する時は友達どうしてワイワイさわぎながら帰るのです。とんでもなく無防備なのです。

コロナ対策にかかわっている現政権、官僚、専門家は全員クビです。こんなことになる前に止められなかったことは重罪です。このダメージはコロナ対策にかかわっている現在の連中の責任です。もうすでにクビに値します。

さて、最も重要な②の問題に入ります。
②の問題とは昨日書いたブログを見てください。
① 現在、緊急に行うこと
② 感染者数増加を抑え込んだ後行う感染症対策
この2つを分離して考えることが重要であるといいました。
当方は色々忙しいのです。何で、コロナ対策なぞ考えねばならないんですか。頭にきています。



感染症対策に重点を置くと経済活動は阻害される。どちらに重点を置くかによって主張は真っ向から対立する。一気に経済活動を止めて、感染者を0にすれば、その後経済活動を正常に戻せる。ニュージーランドや台湾を見習え。 コロナは風邪とおなじだ、ワイドショウでさわぐから多くのお店が困窮し、ばたばたとつぶれる。ワイドショウをボイコットせよ。
この議論は他の方に任せて、当方はその真ん中にある矢印に注目したい。緑の矢印、医療体制の強化は当然であるが、これはお医者さんに任せたい。ワクチンに関しても同様である。行動変容のプロパガンダは小池知事にまかせよう。

議論を赤矢印にフォーカスします。さらに以下2点に絞ります。
1,無症状者をいかに見つけるか?
2,新たな変異株が子供にも強い感染力があった場合のシミュレーション

まず言っておきたいのは、<皆の平等を前提としたコロナ対策をとる>を捨てることです。
これだけ対策が上手くゆかないのだから、発想を逆転させなければ。

1,地域が実情をもっとも知っているのですから<競争的資金提供>を行います。
地域ごとにコロナ対策のアイデアを出させて競争させる。良いアイデアから資金を提供してゆく。地域の首長の力が試されます。勝ち組と負け組が生まれます。
目的は必死に考えさせることで、負け組にはベースの支援金は用意してありますからそんなにひどいことにならないようにしてあります。それでも格差が生まれます。それでいいのです。地域が自ら考え競い合う風土が地方創生につながるのです。災い転じて福となすです。

2,コロナが広がるビジネスは限定されており、もうわかっています。例えば食事ビジネスにおいては、コロナ対策の優秀性で店のランク付けをします。優良可、不可です。虹のマークを付けているお店に検定員を派遣して、基準を決めておいて、それに照らしてランク付けをし、店に表示します。ミシュラン☆のようなものです。 ネットでも情報を流します。ランクの低い所は補助金を支給してランクを上げることを支援します。1か月ごとに巡回してランクを確認します。巡回する人は民間から雇います。ちょうど駐車メーターを見回る民間の監視員と同じです。これで職の無い方が少しでも救われます。店に格差が生まれます。それでいいのです。努力したところが報われ、しないところは淘汰される。一律に規制するのはやめましょう。ちゃんとしたホテルのバイキングであれだけの人数が食事をしても感染は発生しなかったではありませんか。やればできるのです。オーバーナイトで営業したっていいじゃないですか。

3,GoToトラベルで移動することが感染を拡大してはいません。人の移動を全て止めることが感染防止に必須だというのは間違いです。騒ぐ若者と一部の年寄りが問題なのです。
(GoToキャンペーンの負の効果をキチンと測定することをないがしろにしたことが、GoToキャンペーンの最大の問題点です。理論的政策でなくパワーバランスしか考えていない証拠です。)

食事ビジネスが悪いのではなく、ルールを守らない若者と一部の年寄りが問題なのです。ルールを守らない人間にはきちんとペナルティーを与えましょう。大人数や騒ぐ客、ルールを守らない人を追い出す権限を店や輸送機関に与えましょう。いうことを聞かない人は警察が排除して罰金をとります。

飴と鞭は休業補償金と休業要請ではなく、推薦の店を優遇することとルール違反者に与える罰則です。

4,業態を変えることを支援しましょう。ビジネスは世に合わせて存在し得るので、全て補償金支援で対処することはおかしい、自然の摂理に反しています。自分で稼げるように支援しましょう。たとえば、屋形船がピンチだというなら、昔の江戸にでてくる二人で密会する小舟にしたらいいビジネスになるでしょう。その転換の資金を貸し付ける。転換できないところはつぶれてゆく。格差ができる、それは仕方ないことです。居酒屋も個室にしたらいい。それができない小さなところは 居酒屋料理とお酒のテイクアウト・出前や屋外、移動の屋台営業ではどうですか? 業態変容が出来なくて、 コロナ対策ランクがさがってもそのまま営業し、ビジネスがなりたたなければ仕方がない、廃業が自然の摂理です。

5,コロナ感染の危険があるビジネス、たとえば食事ビジネスに参加するお客は、その店にある程度の個人情報を提供することを義務付ける。飛行機だって船だって宿だってお客は個人情報を提供しているのだから出来ないわけはない。もちろん、感染が発生した時に、濃厚接触者を追う為です。GPSですべての人間の全ての行動を追いかけられるのはごめんこうむりたい。外で会食するなら、それだけの対価を払えばいい。個人情報のリークを防止する方法は専門家に任せます。うその情報を書いたら罰金です。発症したら、行動歴を追いかけられ、嘘がばれます。

命題1,無症状者をいかに見つけるか?
無症状者が発見できなかったから、市中感染が起きて、現在発表される患者数として表される。発表される患者数は当然実際の感染者数でない。おそらく現在発表される患者数の10倍存在すると考えることにしている。東京の感染力を持つ人は1000名/日x10x10日=10万人、100人に1人が感染力を持つ。毎日すれ違う人が1000人とすると毎日10人の感染者とすれ違っている。
新型コロナ感染の定義はPCR検査陽性であるから、無症状者発見はPCR検査しかない(抗原検査もこの範疇にいれておく)。これ以外の方法が無いか、血中のマイクロソームで測定できないかとか、結構あれこれ考えました。しかし、当方は今のところ思いつかない。 呼吸状態を測定してコロナ感染を判定する試みをしているという話を聞きました。応援します。

①まず、感染拡大防止のポイントでの防波堤を確保しましょう。守りからです。 保育園、学校、病院、高齢者施設の関係者すべての定期的PCR測定を義務付けし、資金を補助します。食事ビジネスはコロナ対策ランキング付けに従業員の定期的PCR測定が組み込まれます。コンサート、カラオケは無理です。リモート業態変容しかないとおもいます。 企業は力のあるところは自ら自らのお金で定期的PCR測定を行うことを要請します。全てはここに書けません。細かいことは専門部門にまかせます。

② 家庭内感染の防波堤として、その家庭でもっともリスクのある人がリスクを感じた時に、いつでもだれでもPCR検査をできるようにします。国や地域の補助金を出してもいいとおもいます。

③ 全員検査で犯人(感染者)をあぶりだすという方向は、当方は嫌いです。この感覚でやるとコロナ差別や風評被害が大きくなります。なんとか健康診断みたいにコロナ検診を広げられないものか? 健康診断は地域が費用を負担しているとおもいますが。一人残らず調べて、感染者を0にしようと考えるのではなくて、少しでも無症状者を見つけられればいいという方向です。

④ 見つかった感染者をどうするか? これは専門家にまかせます。GPSで行動追跡もやむをえない。自宅待機やホテル待機の違反者にペナルティーをあたえることもやむをえ
ない。

⑤ クラスター対策は継続し、これまで以上に接触者の範囲を拡大しましょう。民間からトレーサーを雇って、接触者を追いましょう。コロナ対策で地域の仕事を作って、失業者を吸収しましょう。

⑥ これが一番重要な論点です。市中感染をモニターしましょう。定点観測です。PCR検査と抗体検査、双方を実施します。どれくらいの人数、どのような人にするかは専門家にお任せします。これがないと、対策がうまくいっているか、失敗しているかわからない。この定点観測と、上記での測定値を総合すれば、相当の確かさでトータルの感染者の推移を把握できるでしょう。 感染者が少なくて定点観測は効率が悪いと国はおっしゃいます。では、現状でいいのですか、対案はありますか? 実情がわからずに対策しているのが、パワーバランス政治の特徴で、理論的な攻めになっていない。立案→ 実施と測定 → 結果解析と改良 測定がちゃんとして、まずければ改良すればいいのです。 ギッコンバッタンやり続けても、無駄な議論と社会不安をまき散らすだけです。 測定がなければこの理論的攻めは成立しないのです。

命題2
新たな変異株が子供にも強い感染力があった場合のシミュレーション

現在子供は無防備です。 学校では、子供をコントロールしているから一応大丈夫ですが、一旦学校をでると無防備状態です。子供は最もさわぐ。全てを面倒みられない親たちは、保育所や何か面倒見てくれるシステムに子供を託したがります。例えばスポーツ教室とか。そうでなければ 公園とか町中で動き回ります。 ここが盲点となります。新たな変異株が子供にも強い感染力があった場合、保育所とかなんとか教室とかからものすごい勢いで変異株感染が広がり、あっというまに家庭内感染に発展します。 これまで経験して、ポイントを絞ってきた発生原因と対策が崩壊します。 もう変異株は日本中に存在しています。この新たな展開がおきると、親たちはパニックになります。のんびり構えていた若者たちも真剣になるでしょう。
変異株は海外からもたらされるだけでなく日本で発生する可能性があります。現在解っている変異株を想定して感染症対策を0から見直して、これに対応できるように今やっておかないと、パニックになります。
変異株の場合は、出だしの防止はやりやすい、子供、若者が対象ですから経済問題の影響が少ない。学校閉鎖は比較的容易です。しかし、出遅れれば、突然市中感染の爆発が起きて大混乱になります。現政府の崩壊になるでしょう。

本当は、民意の問題も書きたかった。日本人の優れた動きも書きたかった。
もう疲れました。なんで当方がこんなこと書かねばならぬのか?

当方は自然科学研究者です。そこから見たコロナ対策を書いたにすぎません。もっと自然科学的に書いてもいいのですが、そんな書き口は殆どの方にそっぽを向かれることはわかっています。
当方がベンチャーを経営していた時に、経営会議で最も役に立たない人とは、文句ばかり言って、代案を提示できない人です。大企業の定年退職部長や大学教授が傍観者として参加するからです。スタジアムから奴隷の殺し合いを見て喜んでいるローマ人を思い起こします。現場は殺し合いでも自分は違うところにいると思っている。国会議員も若者も一部の年寄りも、全員、フィールドで一緒に戦いましょう。
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コロナ対策 2021-1-2

2021-01-02 17:47:30 | 日記
コロナ対策 2021-1-2

コロナ対策2020-12-25を一旦ひっこめて、書き直したものです。




安倍長期政権から、菅政権までパワーバランスによる政治の比重が極端に大きくなっていることが見え見えになってきました。色々な分野の重鎮(既得権保持者)の意見を聞きまくってバランスをとってゆくわけです。
感染症対策は自然科学ですから、バランスだけではどうしようもない。未知のコロナ対策には理論的政策が要求されるのです。

なぜこうなったか
① 安倍氏も菅氏も理論的にものを考える力が大変弱い。
② 日本国民の大半は理論的にものを考える力が弱い。しかるに安倍氏や菅氏がなじみやすい。
③ 政府は理論的政策を進言する官僚の力を抑え込んできた。
④ 官僚自体、創造的発想する人間は出世コースの途中で淘汰されている。
⑤ コロナ対策に関しては、理論的政策を提言する<感染症研究>およびそこをルーツとする技官は創造的発想をする能力が切磋琢磨されてこなかった。よって、未知のことに対する対応能力が惨めである。



経済重視でGoToキャンペーンを強行し、支持率が下がると今度はコロナ対策側にシフトするギッコンバッタンしています。論理的政策を提言するべき官僚は、骨抜きになり(意図的に骨抜きにした)、忖度しているのが一番と思うようになりはててしまいました。パワーバランスによる政治の特徴は、どこかは不満になるわけで。それをなだめるテクニックばかりうまくなり、それが国民をだますテクニックに移行してしまいました。安倍さんより菅さんはそれが下手で、とりまきの長老は安倍さんがいなくなって、よけいなこというから、安倍政権時のだましテクニックが壊滅して政治不信が増大しています。



現実は政策を理論的に決めて断行すればいいというわけにはいかないでしょう。
理論にバランスを置きすぎる典型例は例えばモーニングショウの玉川氏に代表されます。
以前は中国・韓国のように全員PCR検査だと言い続け、最近は一旦感染者を0にする
べきだと言い続けています。



尊敬されている、イギリスのサッチャーやドイツのメルケルは元はいずれも自然科学者で自然科学の理論構成のやり方を知っています。イギリスやドイツは自然科学の発祥の地であり、国民がパワーバランスによる政治と理論的政策による政治の双方をバランスできる統治者を望だ結果と思います。日本人は自然科学でノーベル賞をとる人が少なくないですが、国民の多くは自然科学の理論的考え方になじみが薄い。自然科学は未知なることを解明するのが役割で、同調圧力がつよい日本人は周りと異なる行動、新規な行動、未知への挑戦へ理解が薄い。コロナ対策は未知への挑戦が必要なのに、自分たちで挑戦するという姿勢がまったく貧困です。玉川氏は台湾や、ニュージーランドの真似をしろというし、反対の立場の方は、ドイツがコロナ対策に成功していないからメルケル理論的政策は間違っているという。自然科学からいうと、条件が違う環境の結果を比較しても何も結論が得られない。参考にはなるが結論にはならない。

コロナ対策において、日本で最後の頼りになるのは、以下の2点
① 同調圧力
② 民意




日本人は同調圧力が非常に強い。
これが良い方に働いて、コロナ第一波のときは自粛が功を奏して発見される患者が0に近くなりました。
この折角の同調圧力をGoToキャンペーンが逆向きに一変させました。さらに統治者がもっともコロナ対策に対する意識が低い集団であることが露見して、逆向きの流れを加速しました。
若者と、一部の年よりが<みんなで渡れば怖くない>と行動変容を無視した結果が現在の感染拡大です。

一旦、壊れた抑制を元に戻すにはどうすればいいか?
① 現在、緊急に行うこと
② 感染者数増加を抑え込んだ後行う感染症対策
世の中で、この2つが混ぜこぜに議論されています。皆さんしっかりしてください、混ぜてはだめです。

①はずいぶんと考えましたが、どう考えても緊急事態宣言しかありません。どういう範囲・内容で緊急事態宣言するかは専門家にお任せします。数日後に首都圏に対しては緊急事態宣言が発令されるでしょう。 罰則を設けないと効力はないかもしれません。一旦壊れた抑制を元に戻すには強いメセージが必要です。特措法は必要です。これを発令するには時間がかかるが、その経過の議論をメディアでどんどん流せば強いメセージになるでしょう。 日本人の同調圧力を頼りにしています。必要なのは<強いメセージ>で、それがあればいいのです。実際に罰則がゆるすぎてもいいのです。

問題は②です。

この議論はまた明日。 今日中にこのブログをアップしないと、明日には首都圏の緊急事態宣言が決まってしまい、このブログはますます陳腐になってしまいます。

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年賀 令和3年

2021-01-01 12:29:51 | 日記
年賀 令和3年



明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

本年の年賀状です。家内の写真が無い理由は、<鬼滅の刃>にはまっている家内にあわせて、賀状の上下に<鬼滅の刃>の炭治郎、禰豆子のイネージカラーを配したからです。

昨年の最大の仕事は、中型陶芸窯の設置です。





この狭いスペースに、2台の陶芸窯を設置するにどれだけ苦労したか。この設置の顛末を窯を買った陶芸ショップコムに送ったところ、宣伝用に使うと言って4500ポイントをいただきました。



新設中型陶芸窯で作った最初の作品です。


ガラスと陶器のハイブリット

さらに、陶絵画7作目が出来ました。自然教育園のユキワリイチゲ、カタクリ、シャガ、ヤマユリです。



これからさらに大型の陶絵画の作成に入ります。

さあ、頑張りましょう。


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Newアート考察 その4 和功絶佳とTime Crossing

2020-09-07 12:40:34 | 日記
Newアート考察 その4 和功絶佳とTime Crossing

この暑さで、身の危険を感じて自然教育園での撮影はお休みです。ここのところ毎年今頃は涼しい展覧会巡りをしています。最近行った2つの展覧会をご紹介します。1)パソニック汐留美術館での<和功絶佳> 2)平成記念美術館 Time Crossing

和功絶佳は1970年以降にうまれた、注目の作家さん12人を紹介します。主催者は日本の美意識を受け継ぎながら。新たな感性で工芸の枠にとらわれない表現を探求している作家さんという表現をしています。日本の伝統文化の価値を問い直す「和」の美、手わざの極致に挑む「功」の美、素材の美の可能性を探る「絶佳」からつけたタイトルといっています。

一方、Time Crossingは当方の陶芸の師匠が毎年作品を出しているので、毎年おとずれる展示会で、東京芸術大学卒の陶芸の若手作家が伝統にはまったくこだわらずに自分の思うままに作る作品が展示されます。かれらは陶芸家とは名乗らず、陶造形作家と自称していることが面白い。当方のアプローチにはとっても参考になる展示会なのです。 

この2つの展示会をみると、当方が<Newアート考察 伝統工芸には革新があるか、必要か>で議論した2つの流れ、伝統工芸から革新をめざすアプローチとアート表現にたまたま陶芸という工芸手法を用いたアプローチにまさに合致します。当方にはこの2つの展示会は同じ場所でドッキングして開かれてもなにも不思議でないと思うのです。しかし、この2つのアプローチははっきりと分断されている。

この2つを分断しているのは、作家さんでは全くなく、見手の主催者側の考え方にあると思えるのです。<Newアート考察 伝統工芸には革新があるか、必要か>で述べた当方の結論は、<この2つのアプローチはむりやり混ぜることはない、それぞれ好きなように歩み、結果的にそれぞれが影響しあうことがもっともよい>ということでした。当方はそれを喜んで言っているわけではありません。それしか方法が無いからそう言っているのです。

和功絶佳の主催者あるいは館長さんはこの2つのアプローチがあることを理解しているのでしょか、それとも和功絶佳というネーミングにまんぞくしているのでしょうか? 少なくとも、相当革新的試みをしたと自負しているに違いありません。

ここは撮影OKだったので、16人の作家さんを全部ご紹介してもいいのですが、主題がぼけるので、当方の守備範囲に限って5人の作家さんをご紹介します。









彼に限らず、最近、抹茶茶碗でユニークなアプローチをしている作家さんが何人かいらっしゃいます。もともと楽茶碗は陶器の中でもユニークなアプローチが容認される分野で、抹茶が飲めるというアバウトな共通点があれば、なんでもOKです。この共通点というのが大事です。これが、一般の方と新しいアプローチの架け橋となり、この展覧会に存在できるのです。和功絶佳と気取っても、だれも見に来ないならどうしようもないのですから。

以下にも架け橋という言葉がでてきますが、その意味は。作り手の新しい試みを見手に受け入れてもらうには何か架け橋が必要である。それがないとただの作り手のひとりよがりとなり、作り手と見手は解離してしまう。作り手はそれでもいいと思うか、架け橋くらい作ろうと思うかが分かれ道だ。と当方は以前の旧アート考察に書きました。旧アート考察を全て非公開にしてしまったから面倒なことになっています。





この作品はテレビでよく報道されているので、細かいことは書きませんが、樹脂に平面の絵を描き、さらに樹脂を重層して、また絵を描きこれを繰り返して立体的、本物に極めて近い絵を作り出す手法です。結果的に本物そっくりということが、シンプルに一般の方との架け橋となるわけです。当方はこの手法に興味があるわけでなく、樹脂とライティング(バックの白)は水面の波紋を描き出すにいい方法だなと思っただけです。





これも重層手法です。ガラスに載金(きりがね)手法で絵を描き、再びガラスを重層することを繰り返すことで作り上げた作品です。純粋に見て美しいことが一般の方との架け橋となっています。







赤絵彩描という九谷焼の重要な古典的技法を習得して、新しいデザインで作品を作っています。デザインの元には欧米系の繰り返しパターンとそのもとにあるイスラム系やアジア系のパターンが影響しているように見受けられます。一般の方に対しては九谷焼きという大きな架け橋があります。







もともと陶芸にあった蛍手という手法、陶器に穴を空けて、そこを釉薬で覆う、覆う釉薬はガラスですから、その透明感により全体の透明感を得るわけです。その手法を発達させたものです。これ以外にボーンチャイナという磁器はある程度の透明性を持っています。北欧の作家さんも”蛍手”手法を追った方、アウネ・シーメスがいます。


アウネ・シーメス

いずれも新しい感覚を演出するに有効な手法です。もともと陶器の持つ安心感に透明性を付加することにより容易に見手に架け橋を与えます。







これは漆塗ですが、自然に対する目、愛情がうれしいので載せました。自然に対する愛情と、美しい色は見手への大きな架け橋です。













さてこの作品は一般の方への架け橋はなんでしょうか。当方には佐合道子さんの作品が一番印象的でした。当方はまさにこのような作品を作ろうと計画していたのです。

現在、当方は公募展への出品を目的に、中型陶芸窯の設置を実行中なのです。公募展は大きい作品でないと見向きもされないということで、仕方なく中型の窯を買うことにしたのです。当家にはスペースがありません。スタジオを借りる案は、反対意見が大きく、しかたなく駐車場の一部を改造して中型窯を設置することにしました。狭いスペースに大きい窯をいかに設置するか、設計図を引いては変更する事、なんと3か月を要しました。350kgの窯をいかに設置するか、それを覆う物置の組み立てをタイミング良くマッチングできるか、できなければ、どうやって風速80km/秒にもなる台風シーズンに窯を野ざらしから守るか。しょせん素人の趣味でしょという周囲の冷たい目をかいくぐって、だれにも迷惑をかけずに、いかに350kgの窯を無事稼働させるか。さらに現在の60kgの小型化窯も駐車場に移動させるのですから、これからさらに色々なDIYを含めて2か月の格闘を続けるのです。それで終わりではありません。ただの始まりなのです。なぜ当方は公募展への出品をもくろんでいるのか、本心は公募展なぞクソクラエと思っているのに、なぜこんなに苦労して実行しようとしているのか。その理由はまたそのうち書きましょう。

さて、話を本題にもどしましょう。
Newアート考察3 伝統工芸に<革新>はあるか? 必要か? その10 第8回菊池ビエンナーレ展 現代陶芸の<今>   における大石早矢香(おおいしさやか)さんの作品と佐合道子さんの作品は類似点があります。


大石早矢香 秘めリンゴ(black)

どうやらこの手のアプローチは伝統的陶芸の延長線上に一定の地位を確保しつつあると思われます。非ロクロタイプ(つまり円形でない)で、細かい陶器パーツの集合体としてのオブジェ―です。なぜ伝統的陶芸の延長線上とみなされるのか?? 陶器の持つ細密造形が手わざの極致として伝統的陶芸の延長線上とみなされるのでしょう。この細密性が一般の方への架け橋となっているのでしょう。佐合道子さんの自然への愛情も架け橋であることは付け加えなければなりませんが。

さて、Time Crossingへ移ります。松尾美森さんは毎年このような造形作品を出展し続けています。
佐合道子さんの作品とアプローチとしてはほぼ同じジャンルに入ると思うのです。見る方によっては佐合道子さんの作品は伝統工芸の延長にあり、松尾美森さんはアート造形作品であり全く違うという方もいるかもしれません。しかし、当方にはその間に境目はありません。このお二人の作品は、まさに当方の目指す方向に一致するのです。











この平成記念美術館は平成建設の大きな建物展示場オークランド住宅公園に併設されており、2階には平成建設のインテリアが展示されています。Time Crossingの作品がこのインテリアにおけるオブジェ―として飾られていることがこの展示会の面白い所です。Time Crossingの作品が単なるアーティストの独りよがりでなく、実際のインテリアのなかで、存在意義を発揮していることが示されています。



ひろし高橋さんはまさに陶造形作家さんで、不思議な立体パーツの集合体を毎年出品しています。



今回は彼にしてはめずらしい試みとして、彼の絵と写真がかなりの数展示されていました。




ひろし高橋さんの絵

彼の立体と絵は雰囲気がずいぶんと違います。



角谷啓男さんは当方の陶芸の師匠です。昨年からカラス作品を作り続けています。天然の石や木と陶器を組み合わせることにより、自然との融合を生み出す、新しい境地を見出しています。







森口直洋さんは自然の岩から直接かたどりをして陶器を作り、写真や動画と作品を融合させたインスタレーションとしてディスプレイしています。自然と自分に境界線を引かずに自然の延長としての形を目指していることがわかります。








さて、この2つの展示会の対比の意味をご理解いただけましたでしょうか? 

パソニック汐留美術館での<和功絶佳>は名のある美術館の企画した展示会であるのにくらべ、平成記念美術館 Time Crossingは4名のグループ展であり、当方がたずねた1.5時間の間の訪問者は当方のみでした。伝統工芸の延長にある陶芸と純粋アートの陶造形とは当方にとってはイーブンの意味があるのに対して、一般の方の受け止めは大きく違うのです。この狭間における若い作家さんの苦しみをパソニック汐留美術館の館長さんはわかっているのでしょうか??

だいぶ言葉か足りないでしょうか? 先ほど見たテレビのサスペンスでは有名な窯元の後継者選びのゴタゴタで殺人がおきるという筋、明日は<なんでも鑑定団>で偉そうな髭の和服おじさんが、古い壺を手に取って、なんてすばらしいのだとつぶやく。こんな場面が皆さんに陶磁器の概念を刷り込んでゆくのです。伝統工芸の担い手も一般のユーザーもこの暗黙の強固な概念の中に存在している。和功絶佳では新たな感性で工芸の枠にとらわれない表現を探求している注目の作家を集めたという。あくまでこの枠を前提に思考している。注目のといってもあくまでこの枠から見た注目である。この枠を取っ払ってしまっては、お客さんは来ないのです。作家も批評者もユーザーもビジネスもこの確固たる枠を軸に動いているのです。自分の表現したいものが先にあって、自由に表現するtime crossingの連中は伝統の技を苦心の末に身に着けた伝統工芸作家より楽な道を歩いているのか? そんなことはありません。自分の表現したいものが先にあって、自由に表現するといいますが、そこには終わりのない試行錯誤の苦しみの連続があるのです。枠から外れているということは支える物のない恐怖と闘わねばなりません。無論、収入を得て生きてゆくための大きな苦難もあるのです。 九谷焼、越前焼、備前焼、丹波焼等々、何とか焼きと名前が付くだけで、ユーザーとの懸け橋が生まれます。枠に参加できるのです。この枕詞がつかない陶造形は自由と苦しみを同時に味わうことになります。

当方はただ2つのアプローチがあると言いたかっただけです。それを多くの人に認識してもらいたのです。

Time crossingは東急世田谷線、上町から世田谷通りを歩いて10分の平成建設オークランド住宅公園に併設している平成記念美術館で9月29日まで、観覧無料、10:00~18:00 日曜休館



これは当方の最近作。ヒザラ貝をモチーフに陶器の彩色テストを行っていたのですが、キャンパスに貼りつけたら面白いかもしれないとやってみました。額も陶器で作る試みをしています。結構気に入っています。陶絵画作家と名乗ろうかと思うくらい、ここのところずっと絵画風陶器を連作しています。しかし、色立体も作っているので陶絵画作家を名乗るのはしばらく様子見です。上記陶造形作家さんに比べて、当方の主体は色を追っていることがお分かりになるでしょう。





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