小さな旅、大きな旅の写真物語(Virtual trips/travels)

京都や東京を本拠地として、自然の中や町を歩きながら、撮った写真をどんどん掲載します。いっしょに歩いているように。

ポルトガル旅行 その6 最終回:お土産とポルトガルおよびFujifilm GFX50Sの総評

2019-02-06 14:41:48 | 旅行
ポルトガル旅行 その6 最終回:お土産とポルトガルおよびFujifilm GFX50Sの総評

まずは戦利品・お土産のご紹介から。


オヴォシュ・モーレシュ

最中の皮のようなものに濃い卵黄カスタードクリームが入っている。貝殻とか魚とか海に関係する形をしている。港町アヴェイロの伝統菓子。これが日本の最中のルーツであるとはどこにも書いてない。 
下のベースにしているタイルは、シンドラのタイル屋の床に転がっていた、建築に使う装飾タイルそのもので一枚200円くらいで売っていたもの。パターンの参考に何枚か買った。


オヴォシュ・モーレシュ 貝の形


ポルトガルの一番有名なお菓子 エッグタルト(パステイシュ・デ・ナッタ)


オビドスの特産品、サクランボからつくるリキュール ジンジーニャ
カップ形のチョコに注ぎ飲む。残り少なくなったらチョコといっしょに食べる。


ポートワイン、サンデマンで買った、ポートワインを練り込んだチョコレート 
これはおいしい。


コンペイトウのルーツ、コンフェイト・コンビコシュ。 伝統的作り方で作っているのは一ヶ所のみ、そこで買いました。 


ポルトガルでよくみる伝統柄のイワシの陶器


上、コインブラ大で買ったキーホルダー。ホタテ貝が開いて中に聖ヤコブ像がはいっている。安い割には凝った作り。
右:コインブラ大・マントの学生、クリップ
左:コインブラの街で買った特産品コルク+ポルトガル伝統柄のキーホルダー


コインブラ大で買った、コインブラマントの学生さんと大学が描かれているノート


サンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼シンボル・ホタテ貝が描かれたショットグラスとポルトガルのシンボル、ガロ(ニワトリ)のワイン栓


アズレージョの影響を受けたとおもわれる、イワシのポルトガル伝統柄のカップ


単なる、イワシのマグネット


キャベツデザインで有名なボルダロ ピニェイロ社の製品とおもわれる、魚陶器


ポルトガルでよくみる伝統柄のタイルとイワシの陶器


ガロのカップ


コインブラ大のカップ


コンペイトウ風アメ ガロとイワシ模様


イワシの缶詰と思いきやーーー


中身はイワシ形のチョコレート


こちらは本物のイワシの缶詰


上:サンチャゴ・デ・コンポステーラーで買った金のペンダント、約5000円。巡礼者がホタテを食べたので、ホタテが巡礼者のシンボルとなっている。 その中に聖ヤコブ像が入っている。これだけ細かい作りは、サンチャゴ・デ・コンポステーラーでないと見つからない。
右:シントラで買った、フィリグラーナのにせ物(銀線に金メッキ)ポルトガルの伝統的柄、約3000~4000円
左:リスボンで買った、フィリグラーナ(19金を細い線にして、それを細工する)の本物。頑張って、セットになっているペンダントのチェーンもお買い上げ。約7~8万円。


コインブラ大でかった、コインブラ大内タイルと同じ模様の眼鏡ケース


マリア様が現れた奇跡の町、ファティマで買った、マリア様と羊飼いの子供たちのメダル


サンチャゴ・デ・コンポステーラーで買った、ホタテとボタフメイロ(香炉)のブレスレット

本当のポルトガル
今回のツアーはるるぶ・ポルトガルの表紙タイトル、<大航海時代の記憶、世界遺産の町を歩く>そのものであった。このツアーはきっと最終日に登場したるるぶ・おばさんが企画に大きく関与したのだろう。当方はこのタイトルを<海から見たポルトガル>と勝手に勘違いしたわけである。当方にとって、<海から見たポルトガル>は、リベイラ市場のタコ料理だけだった。これは<海>に対するに認識の違いが原因であるだけではなく、決定的な原因は<遺産が現在とリンクしていない>ことにある。リアルなポルトガル、今のポルトガルが見えない旅だったということだ。唯一、タコ料理やファドがリアルなポルトガルであった。
例えば、遺産の中にある大航海時代の彫刻や紋様はアズレージョを経て、今のアートにどう投影されたか? イワシとキャベツ(ボルダロ ピニェイロ社)にしか出会わなかった。 あれだけ、世界を股にかけたポルトガルは今、躍動するポルトガルとは見えない。ただ遺産にうずもれた素朴な国なのか? るるぶ・おばさんがいう、<ポルトガルの法律で、入り口税があるので、入り口は小さくするが、そこから入ると中には見違えるような活気あるポルトガルがあるのだ>という言葉を信じたい。きっとそういうところを見ていないだけなのだろう。毎日、修道院とレストランを転々としているツアー企画が悪いのか? リアルなポルトガルは自由時間に自分で探せということなのか? 日本の1/3しかないポルトガルは世界遺産以外に見せる物はないということなのか? そんなはずは無いと信じる。
ポルトガルはある意味、日本とよく似ている。決して、強い自己主張を表現しないのだ。敬虔なカソリックが根底にあるからなのか? 日本と一度も戦争をしたことのない国、日本の食べものルーツがいっぱいある国、海産物を愛する国。ポルトガルと日本は共同してビジネスを行えば、ポルトガルは今の10倍の活気がうまれるだろうと思うのである。そのように変化したポルトガルが本当にいいのかは自信がないが、この莫大な遺産を現代とリンクさせたいという思いが湧いてくるのである。
具体的にはイメージがないが、当方の現在のテリトリーからいうと、アズレージョ、イワシ、キャベツを越えるなにものかである。若いアーティストの出現を期待する。
もう一つ思い出した具体例、ドンキで売っていたポルトガルのワインはヴィーニョ・ヴェルデ・GATAOだけだった。スペインのワインはいっぱいあるのに。ポルトガルのヴィーニョ・ヴェルデはもっと日本で売れるはずだ。ポルトガルは日本と手を組んで、ヴィーニョ・ヴェルデ(緑、若いワイン)をライト・ワイン(ソフト・ワインの方がいいかな?)として世界ブランド化したらどうだ。

Fujifilm GFX50S 総評
意外なことにこの中判カメラFujifilm GFX50Sはストリート・フォトで活躍した。ストリート・フォト用のレンジスタイル・中判カメラFujifilm GFX50Rを新発売した理由はそこにあるのかもしれない。いい写真がとれないで、最後のころはこの重たくて大きいFujifilm GFX50Sを扱うのが、苦痛になって来た。このカメラの操作性はスタジオ向きにできていることもあって、フットワークがいいとはとても言えない。このデメリットと、内在する中判カメラの魅力が天秤の両端でギッコンバッタンと揺れ動くわけだ。中判カメラの生っぽさ(臨場感)はAPS-Cからフルサイズに移った時より、フルサイズから中判に移った時の方がリアルな実感がある気がする。トリミング拡大した際に感じる、絵のなかにぎっしり詰まっている生っぽさ(臨場感)をどううまく表現するか? これが課題。必ずしも漫然と風景を撮ればいいというわけではなさそうだ。今後が楽しみだな! このポルトガル旅行の後に奄美大島へFujifilm GFX50Sを持ち出した。奄美の中判カメラを期待してください。

もう一つ、この旅でFujifilm GFX50Sにはペンダックス645 45mm 一本で行きましたが、現在、6万円の120mm macro、 3.5万円の45mmと150-300mmの望遠の3本ペンタックス645のオールドレンズを使っています。カメラに比べて大変安いレンズですが、これでも十分645中判カメラのメリットを追うことが出来ることがわかりました。フジフィルム645レンズは20万円前後です。カメラ本体とレンズをフジフィルムでそろえるのが大変と考えて、尻ごみしている方、とりあえずのレンズをペンタックス645オールドレンズから始めることは意義あると主張したい。ペンタックス645レンズはもう一つの重要なメリットがあることに気が付きました。同じペンタックス645レンズをレンズアダプタ―を代えることでフジフィルム645中判カメラとフルサイズ・ソニーα7RIIIあるいはAPS-C・Fujifilm X-T3と共用できることです。これで2台体制を組める。 645では存在しない、12mmや15mmのウルトラワイドレンズも含めて、レンズアダプタ―を介した2台体制については後程、実例をご紹介しましょう。645中判カメラを中心に据えた、豪快な2台体制です。
Fujifilm X-T3はFujifilm GFX50Sのフットワークの悪さをカバーして良く働いた。2台とも手ぶれ補正のないカメラであるが、何の問題もなく撮影できた。Fujifilm GFX50SとFujifilm X-T3はとってもいいFujifilmコンビであった。Fujifilm X-T3はコスパ・ベストのAPS-Cと思うし、現在、Fujifilm X-T3はそのプレ撮影システムを使って、中判ペンタックス645 150-300mmレンズを付けて、鳥撮りに活躍している。これも後程ご紹介いたしましょう。
以上で、ポルトガル旅行記は全て終了です。


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