小さな旅、大きな旅の写真物語(Virtual trips/travels)

京都や東京を本拠地として、自然の中や町を歩きながら、撮った写真をどんどん掲載します。いっしょに歩いているように。

Newアート考察 陶芸家と言われたくない陶作品を作る人が出展できる展示会はあるか? その4

2022-07-17 17:34:07 | 写真日記
Newアート考察 陶芸家と言われたくない陶作品を作る人が出展できる展示会はあるか? その4

ZEN展 東京都美術館  2022-6-16

これは本当に特殊な展覧会です。出展の制限が殆どありません。年齢、国籍、他の展示会に出展した作品でもOK、ジャンルを問わない。応募した作品は全部展示する。等々。さらに面白いのは、賞がありません。そのかわり見に来た方が気に入った作品を6点書いて投票するのです。その結果高得点であった作品を別途違う場所で展示会を開くのです。



入り口にあるこの立体作品を集めたテーブル。このメチャクチャ感がこの展示会を代表しています。これはどうやら主催者が意図的に演出したものと思われます。










ところどころにあるテーブルディスプレイはどこも脈絡なくメチャクチャです。立体作品が少ないことも原因でしょうが、おそらく開催者の一人がエイヤとごちゃまぜディスプレイを作り上げたと思われます。



この辺のメチャクチャ感は相当すさまじい。

この展示会の実体を伝えるのは不可能なので、当方が注目した作品から載せます。





上と同じ作家さんです。これなんか当方がやろうとしていることそのものです

この作家さんには2点投票しました。





上とこの絵は同じ方の作品。投票したと思います。

これ以外に2点投票したはずなのですが、どれだか忘れてしまいました。
おそらく以下の作品のどれかでしょう。 



















これから先は少しこの展示会のダイバーシティーが半端でないことを示す作品を載せます。











これは掛け軸としていることがミソです。








この展示会に注目したのは、この束縛の無い雰囲気です。作家さんのエネルギーが爆発していることです。岡本太郎が言うように、芸術は爆発だ。 
バスキアはUSAのストリート・アートから有名になった作家さんですが、この展示会はUSAストリート・アートのような自由があることです。USAストリート・アートのように、作家は描きたいから描いて、審査員が賞を決めるのでなく、見手がその価値を決める。展示会の趣旨も目的も無い。
展示会の趣旨があり、審査員がいるとバイアスがはいる、価値を決めるのは通りがかりの見手である。ここから新しいアートが始まると考えた方が始めた展示会と思われます。これが都美術で毎年行われていることはとても重要なことと思います。USAストリート・アートのような自由なアートの表現場所が無い日本ではこの展示会がその代わりをしていると思うのです。当方もこの展示会に出展する勇気があればいいなと思います。何も束縛がないんですから。地面に棒で書いた線をポンと飛び越せばいいだけで違った世界に入れるのです。



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