小さな旅、大きな旅の写真物語(Virtual trips/travels)

京都や東京を本拠地として、自然の中や町を歩きながら、撮った写真をどんどん掲載します。いっしょに歩いているように。

京都の道 その2 東大路ー3

2010-12-10 22:17:54 | 旅行
京都の道 その2 東大路ー3

また、京都の道にもどります。

2010年4月25日京都国立博物館で開催された、長谷川等伯展(没400年)から、ちょっと等伯の作品をみてみましょう。結構混んでましたよ、30分は並んだでしょうか。

智積院(チシャクイン)の等伯の続きとおもってください。



松に鴉・柳に白鷺図屏風
この図は鴉の部分ですが、真っ黒いカラスがパターン的表現で当方の好みです。



枯木猿猴図(一部)
この年代になるとやわらかい筆使いと鋭い筆使いをまったく自由に使い分けています。



禅宗祖師図襖(一部)



山水図襖(一部)



仏涅槃図(一部)



仏涅槃図(全体)
驚くべき大きな図です。



波濤図(一部)
時々見せる、鋭い筆使いは、晩年の霧にかすんだ風景とは違った魅力があります。



萩芒図屏風(一部)



萩芒図屏風(一部)
このあたりの画風は見やすい。当方は好きです。



楓図壁貼付(一部)
この時代だけ、金地で派手やかな雰囲気で、やはり印象的です。



柳橋水車図屏風(一部)
派手な時代の名画。

等伯はその時その時で異なるテクニックを習得して、晩年はテクニック的にはなんでもできてしまう状況に至っていると思われます。



大徳寺三門壁画、(一部)



松林図屏風



松林図屏風(拡大)

晩年の等伯の作風は、もっともみなさんのお気に入りと思います。彼にとっては、これまでの技術の一端に過ぎないように思います。晩年になると彼はやろうと思えば何でも出来てしまう。たまたま、この絵が最後になったに過ぎないのでしょう。

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