小さな旅、大きな旅の写真物語(Virtual trips/travels)

京都や東京を本拠地として、自然の中や町を歩きながら、撮った写真をどんどん掲載します。いっしょに歩いているように。

東海道途中下車の旅-2 多治見 その1

2012-03-12 22:47:09 | 旅行
東海道途中下車の旅-2 多治見 その1

2月28日神戸に仕事で行くことになりました。また途中下車の旅が出来ます。今回は琵琶湖を離れて岐阜の多治見に行きました。多治見へは名古屋から中央線快速で30分、内陸へ入ります。美濃焼の里です。名古屋を中心に、瀬戸、多治見、常滑、伊賀、信楽など続々と焼物の里があります。なぜ多治見を選んだか、結構深いわけがあります。これからの人生の一つの選択肢として、どこかの窯に入り込んで、焼物にのめりこむことを考えているからです。もうこの辺で世俗とは縁を切って生活するということを考えてもいいのではと思っているのです。うじうじこれまでのことに足を突っ込んだり、抜いたりしているよりすっぱりと縁を切る、切るなら切るで、徹底してやった方がいい。東京にするか、京都にするか、沖縄にするか、多治見にするか。  でもね、資金がいるのです。今働いているのは、いやこれまでベンチャーを作って働いてきたのもみな、その資金を得るためだったのです。
   奄美大島で余生を送った田中一村のように、全てを捨てて、お金なぞなくてもボロ家にすんで、絵を描き続けて死ねばいいという、そこまではとても考えるとこが出来ません。これからわずか10年もないのに、すべてを捨てて、陶芸あるいは絵を始めても、すべてを捨てた意味を見出せるかどうか全く分からない。才能があっても、なくてもさまになる一芸に達するまで、10年なんてとっても足りる年数ではありません。
  そんなわけで、どうやって資金を作るかというまったくの世俗行為と、どこでどうやって世俗を捨てるかの模索を並行してやっているのが現状なのです。アホかといわれても、当分この双方を追いかけるでしょう。なんとなく、それでいいと上賀茂神社の神さまが言っているような気がするのです。答えは自然と表れるでしょう。
  多治見の駅前ホテルで一泊して、市之倉地区の幸兵衛(コウベイ)窯に向かいます。<1804年、初代加藤幸兵衛が開窯して、江戸城本丸、西御丸へ染付食器をおさめる御用窯となった。六代目加藤卓男は人間国宝となり、七代目加藤幸兵衛と次代の加藤亮太郎が現在活躍中である。幸兵衛窯はミシュラングリーンガイドの二つ星に認定されている>とパンフレットに書いてあります(ものすごくはしょりました)。

結論をいうとここはとってもいい所だ。なぜかというと全て撮影OKであるから。この3人の焼物もとてもいい。沖縄のやちむんの旅から日をおかずにまったく毛色の違った加藤一派の焼物を見て、これだけ焼物を頭に叩き込こんだら、何かが生まれなければウソだ。











人間国宝、加藤卓男さんの作品を少しのせました。この説明と続きは明日。今回もリコーGXR+マウントA12+フォクトレンダーカラースコパー35mm F2.5 PII一本で全ての撮影をしています。ピントが合えば、おそろしく細密な描写をみせます。

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