沖縄陶器(やちむん)の旅、リコーGXR試写レポート その3
ひめゆり通りと反対の出口(平和通り)近くに壺屋博物館があります。たまたま人間国宝、金城次朗の展覧会をやっていましたので、常設展示と両方を見ることができました。ここの金城さんは撮影禁止、常設は撮影OKということで、またもやうんと撮影。展覧会を出たところにあるすてきな陶器を撮影したら、これは金城次朗さんのだから撮影禁止と受付のお姉さんに大変怒られてしまいました。撮影できると機嫌がよくなり、出来ないと機嫌が悪くなるという単純なレスポンスを繰り返しています。
焼物ばかり載せていると、興味ない人は飽きるでしょう。でも我慢してお付き合い願えれば、焼物を少しはわかるようになりますよ。当方は初心者ですから、初心者向けに、ポイントだけを書いているので、とっても為になると思うのですが。
ところで、本ブログはリコーGXR試写レポートとなっているので、この辺で少し書きましょう。試写で大事なことはただ一つ、ドキッとする写真が撮れるかです。ごちゃごちゃ、むずかしいテストはカメラ雑誌をみてください。報道写真を撮っているわけではなのですから、10失敗しても1つドキッとする写真が撮れれば、その組み合わせ、その時のシチュエーションが心に残って、こういう時にはこういうように撮ればいいというイメージが出来あがるのです。それがたまってくると、場面に応じてそれを引き出して使うようになるのです。さてリコーGXRはそれが出来るか。今のところドキッとする写真はありません。新宿御苑のペンタックス100mm macroとの組み合わせは、印象に残っていますが、それ以外は何にもなし。レンズが悪いか、カメラが悪いか、組み合わせが悪いか。腕が悪いか、撮る対象がわるいか。やはりリコーGXRのレンズを使わねばダメなのか?結論はまだまだ先延ばしです。
緑釉嘉瓶(リョクユウユシビン) ゆしびんというのは沖縄独特の形で、魅力的です。泡盛をつめてお祝いのときに贈り物にする習わしがあったそうです。
リコーGXRはピントさえ合えば、どんな状況でもちゃんと写真がとれてしまうのです。
沖縄の絵柄は大胆で、おおらかで好きですね。とっても影響を受けてしまいそうです。
黒釉指掻文花瓶(コクユウユビカキモンカビン)
沖縄で濱田庄司が作ったもの。彼が沖縄を吸収して行くさまが良くわかります。
これが以前ブログにかいた壺屋古典焼です。壺屋の焼物が売れなくなって、伝統とは関係ない海外向けの絵柄の焼物を、主に外から来た商人が壺屋に作らせて、海外に輸出して儲けた時期があるのです。ここに、民芸運動の柳宗悦(ヤナギムネヨシ)が現れて、おかしな方向に向かう壺屋を批判して、濱田庄司や河合寛治朗を送り込んで、結局、壺屋はもとの方向に修正され、同時に彼らが内地の人に壺屋の焼物を広めて、結果として壺屋が存続できたのです。この古典焼は短期間で消滅したので、かえってコレクターの注目を集めているそうです。
唐草文壺 新垣栄三郎(?)沖縄の線彫りにはとても魅かれました。当方が今作っている彫の深いデザインで丸い壺を作ると、ゴテゴテして、せっかくの丸いろくろの形の味を壊してしまうと思い、ろくろに手を出さなかったのですが、このような線彫りだったら、ろくろのシェイプと線彫りのエネルギーを融合できるかもしれない。沖縄の線彫りはとてもヒントをくれたとおもいます。この壺の作者は説明札の撮影が不鮮明で良くわからないのですが、とても、とても魅力的です。
赤絵嘉瓶(ユシビン)小橋川永昌
この手の絵付けも好きです。 酒飲みが載せると、酒器ばかり載せてしまいます。
沖縄ですから、戦時中の、戦争の為の焼物が残っています。
このようなさかづきは多治見でも見ました。日本中で作られていたようです。こういう焼物がほしくて沖縄の骨董屋を探し回ったという人の手記を読んだことがあります。
小橋川 (?) これは小橋川のコッテリ系の焼物でしょう。
これは線彫りの抱瓶(ダチビン)ですが、だれの作でしょうか? 新垣栄三郎か??
島袋 (?) 島袋系の赤絵でしょう。周囲のギザギザがユニークです。
江洲 (?)高江洲系の荒焼でしょう。
代文壺 高江洲康雄(タカエスコウユウ)
<壺屋三人男>と言われるのは金城次郎(キンジョウジロウ)、小橋川永昌(コバシガワエイショウ)、新垣栄三郎(アラカキエイサブロウ)であり、次世代3人男は小橋川源慶(コバシガワゲンケイ)、小橋川永弘(コバシガワエイコウ)、島袋常恵(シマブクロジョウケイ)といわれています。なんとかこのあたりを覚えると壺屋通になる第一歩のようです。
壺屋焼物博物館で平成19年に行われた壺屋陶工遺作展のカタログから、当方が面白いと思った焼物を載せてみます。はたしてこの三人男と一致するでしょうか。
島袋常戸(シマブクロツネト)赤絵角瓶
当方のすきな四角壺と古典的絵付け。
島袋常正(シマフクロツネマサ)イッチン魚文太鼓型壺
イッチンというのは、スポイトみたいな道具で彫のなかにうわぐすりを流し込んで作る焼物で、今回当方がとても興味をもった技法です。
小橋川 永昌(コバシガワエイショウ)赤絵松竹梅抱瓶
島袋常孝(シマブクロジョウコウ) 掻き落し魚文壺
まるい花瓶に部分的に彫を入れるやりかたはどうだろう。とにかく全体に彫をいれるのはうるさいので、この方法はどうだろう、しかし、たまにはいいけど、中途半端で何度もやる手法にはならない気がする。
安里真正(アサトシンセイ) 盛付窯変竜文壺
丸い壺に一部だけ盛り上げて絵をつけるのは面白そうだ。うまくやるとしゃれているかもしれない。
新垣栄三郎(アラカキエイサブロウ) 赤絵草花文壺
赤絵と彫りが同居している。なにも彫と絵付けが同居してもいいのだ。下の点々は面白い。
島袋常善(シマブクロジョウゼン)二彩大鉢
鉢の表だけに点打で釉薬を流す。偶然性が強いが、いっぱい作ればどれか面白いのが出来るかもしれない。
島袋常恵(シマブクロジョウケイ)
この人は点打の模様を斬新に使っている。
当方は、どうも島袋系に魅かれるようだ。
小橋川永昌(コバシガワエイショウ)緑釉茶碗
これは偶然たのみの焼物だが、それでも沖縄くさいからおもしろい。
ひめゆり通りと反対の出口(平和通り)近くに壺屋博物館があります。たまたま人間国宝、金城次朗の展覧会をやっていましたので、常設展示と両方を見ることができました。ここの金城さんは撮影禁止、常設は撮影OKということで、またもやうんと撮影。展覧会を出たところにあるすてきな陶器を撮影したら、これは金城次朗さんのだから撮影禁止と受付のお姉さんに大変怒られてしまいました。撮影できると機嫌がよくなり、出来ないと機嫌が悪くなるという単純なレスポンスを繰り返しています。
焼物ばかり載せていると、興味ない人は飽きるでしょう。でも我慢してお付き合い願えれば、焼物を少しはわかるようになりますよ。当方は初心者ですから、初心者向けに、ポイントだけを書いているので、とっても為になると思うのですが。
ところで、本ブログはリコーGXR試写レポートとなっているので、この辺で少し書きましょう。試写で大事なことはただ一つ、ドキッとする写真が撮れるかです。ごちゃごちゃ、むずかしいテストはカメラ雑誌をみてください。報道写真を撮っているわけではなのですから、10失敗しても1つドキッとする写真が撮れれば、その組み合わせ、その時のシチュエーションが心に残って、こういう時にはこういうように撮ればいいというイメージが出来あがるのです。それがたまってくると、場面に応じてそれを引き出して使うようになるのです。さてリコーGXRはそれが出来るか。今のところドキッとする写真はありません。新宿御苑のペンタックス100mm macroとの組み合わせは、印象に残っていますが、それ以外は何にもなし。レンズが悪いか、カメラが悪いか、組み合わせが悪いか。腕が悪いか、撮る対象がわるいか。やはりリコーGXRのレンズを使わねばダメなのか?結論はまだまだ先延ばしです。
緑釉嘉瓶(リョクユウユシビン) ゆしびんというのは沖縄独特の形で、魅力的です。泡盛をつめてお祝いのときに贈り物にする習わしがあったそうです。
リコーGXRはピントさえ合えば、どんな状況でもちゃんと写真がとれてしまうのです。
沖縄の絵柄は大胆で、おおらかで好きですね。とっても影響を受けてしまいそうです。
黒釉指掻文花瓶(コクユウユビカキモンカビン)
沖縄で濱田庄司が作ったもの。彼が沖縄を吸収して行くさまが良くわかります。
これが以前ブログにかいた壺屋古典焼です。壺屋の焼物が売れなくなって、伝統とは関係ない海外向けの絵柄の焼物を、主に外から来た商人が壺屋に作らせて、海外に輸出して儲けた時期があるのです。ここに、民芸運動の柳宗悦(ヤナギムネヨシ)が現れて、おかしな方向に向かう壺屋を批判して、濱田庄司や河合寛治朗を送り込んで、結局、壺屋はもとの方向に修正され、同時に彼らが内地の人に壺屋の焼物を広めて、結果として壺屋が存続できたのです。この古典焼は短期間で消滅したので、かえってコレクターの注目を集めているそうです。
唐草文壺 新垣栄三郎(?)沖縄の線彫りにはとても魅かれました。当方が今作っている彫の深いデザインで丸い壺を作ると、ゴテゴテして、せっかくの丸いろくろの形の味を壊してしまうと思い、ろくろに手を出さなかったのですが、このような線彫りだったら、ろくろのシェイプと線彫りのエネルギーを融合できるかもしれない。沖縄の線彫りはとてもヒントをくれたとおもいます。この壺の作者は説明札の撮影が不鮮明で良くわからないのですが、とても、とても魅力的です。
赤絵嘉瓶(ユシビン)小橋川永昌
この手の絵付けも好きです。 酒飲みが載せると、酒器ばかり載せてしまいます。
沖縄ですから、戦時中の、戦争の為の焼物が残っています。
このようなさかづきは多治見でも見ました。日本中で作られていたようです。こういう焼物がほしくて沖縄の骨董屋を探し回ったという人の手記を読んだことがあります。
小橋川 (?) これは小橋川のコッテリ系の焼物でしょう。
これは線彫りの抱瓶(ダチビン)ですが、だれの作でしょうか? 新垣栄三郎か??
島袋 (?) 島袋系の赤絵でしょう。周囲のギザギザがユニークです。
江洲 (?)高江洲系の荒焼でしょう。
代文壺 高江洲康雄(タカエスコウユウ)
<壺屋三人男>と言われるのは金城次郎(キンジョウジロウ)、小橋川永昌(コバシガワエイショウ)、新垣栄三郎(アラカキエイサブロウ)であり、次世代3人男は小橋川源慶(コバシガワゲンケイ)、小橋川永弘(コバシガワエイコウ)、島袋常恵(シマブクロジョウケイ)といわれています。なんとかこのあたりを覚えると壺屋通になる第一歩のようです。
壺屋焼物博物館で平成19年に行われた壺屋陶工遺作展のカタログから、当方が面白いと思った焼物を載せてみます。はたしてこの三人男と一致するでしょうか。
島袋常戸(シマブクロツネト)赤絵角瓶
当方のすきな四角壺と古典的絵付け。
島袋常正(シマフクロツネマサ)イッチン魚文太鼓型壺
イッチンというのは、スポイトみたいな道具で彫のなかにうわぐすりを流し込んで作る焼物で、今回当方がとても興味をもった技法です。
小橋川 永昌(コバシガワエイショウ)赤絵松竹梅抱瓶
島袋常孝(シマブクロジョウコウ) 掻き落し魚文壺
まるい花瓶に部分的に彫を入れるやりかたはどうだろう。とにかく全体に彫をいれるのはうるさいので、この方法はどうだろう、しかし、たまにはいいけど、中途半端で何度もやる手法にはならない気がする。
安里真正(アサトシンセイ) 盛付窯変竜文壺
丸い壺に一部だけ盛り上げて絵をつけるのは面白そうだ。うまくやるとしゃれているかもしれない。
新垣栄三郎(アラカキエイサブロウ) 赤絵草花文壺
赤絵と彫りが同居している。なにも彫と絵付けが同居してもいいのだ。下の点々は面白い。
島袋常善(シマブクロジョウゼン)二彩大鉢
鉢の表だけに点打で釉薬を流す。偶然性が強いが、いっぱい作ればどれか面白いのが出来るかもしれない。
島袋常恵(シマブクロジョウケイ)
この人は点打の模様を斬新に使っている。
当方は、どうも島袋系に魅かれるようだ。
小橋川永昌(コバシガワエイショウ)緑釉茶碗
これは偶然たのみの焼物だが、それでも沖縄くさいからおもしろい。
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