小さな旅、大きな旅の写真物語(Virtual trips/travels)

京都や東京を本拠地として、自然の中や町を歩きながら、撮った写真をどんどん掲載します。いっしょに歩いているように。

自然教育園日記 その304 冬の紅葉の顛末

2025-01-12 19:36:05 | 写真日記
自然教育園日記 その304 冬の紅葉の顛末
機材はSony α7CR + Sony FE 90mm macro
昨年アップすべきだったが、時間が無く、年を越してしまった。
2024-12-22


路傍植物園 コクサギ ミカン科

コクサギ「小臭木」は「小さな臭い木」であり、その名の通り、独特の臭気がある。ミカン科特有の油点があって、葉を煎じた汁は殺虫効果があるとのこと。コクサギの実は熟すと2裂し、その反動で黒い種子を弾き飛ばす。カラスアゲハ、オナガアゲハの食草はコクサギ、サンショウ、カラスザンショウなどのミカン科植物。葉には、アルカロイドの毒を持っているが、それでもカラスアゲハには独占的に食べてしまうという。一方、アゲハは、サンショウやミカンは食べるが、コクサギは食べない。ミカン科の植物の葉は、油点と呼ぶ香りの貯蔵庫があり、陽に透かすと星のように明るい点が無数に見える。青葉の表面は光沢が強く、日陰でもテカテカと目立つ。香りは葉に閉じ込められていて、ちぎると揮発して発生する。香り成分は精油と呼ぶ液体で、虫や動物には消化しづらいものだという。紅葉に時期に、周りとの対比として、なぜかこの木の葉っぱを撮影してしまうのは、この油滴のおりなす、葉っぱの魅力かもしれません。


イロハモミジ・ビューポントのイロハモミジ







自然教育園にはイロハモミジの集落が広がっており、これは45年間で勝手に20倍も増え続けたということらしい。



冬は池の水面がきれい。毎回撮影をする。しかし、使える絵が撮れるかは別問題。





水生植物園池の波紋を狙って撮影。 光のかげんで勝手に白黒になりました。




武蔵野植物園 イヌシデ

和名の由来は、花穂の垂れ下がる様子が注連縄(しめなわ)などに使われる紙垂(しで)に似ていることから<。近縁種のアカシデと区別するため、耐寒性に劣ることから「イヌ」(劣るの意)をつけているということである。冬のイヌシデを観察すると、赤茶色でツンととがった冬芽に混じって、やたら大きく膨らんで、まるで小さなホップの実のようになったものが目につく。これは、ソロメクフレダニというダニの一種がつくった虫こぶだそうだ。イヌシデは山野に普通に生え、樹高は20mほどになる。樹皮は灰白色でほぼ平滑、縦に模様ができる。老木になると、浅い裂け目ができる。シデの中では、樹皮の縞模様が鮮明で、見分けやすい。


ハリギリ 

日本産ウコギ科樹木としては珍しく高木になる。若木は、枝や樹幹に太くて鋭いとげがあるが(後で写真が出てきます)。老木になるに従い鋭さを失いトゲはなくなる。同じウコギ科のタラノキもとげがあるが、葉っぱの形はとても違いますし、ハリギリはずっと高木になります。新芽はいずれも食べられますが、どっちの方が美味しいかと議論になります。以前北海道支笏湖のホテルの庭にハリギリがいっぱい生えていて壮観でした。この木でつくる丸太船にまつわるアイヌ民話が色々あるようです。当方はカエデのお化けのようなハリギリの葉っぱは、緑の時も、黄色の時もとても魅力的に感じています。



水鳥の沼周辺 これは当方の気に入っているイロハモミジの撮影スポットなのですが、今年は残念ながらちょっとしょぼい紅葉で終わってしまいました。



路傍植物園「チドリノキ(千鳥の木」は、実に翼があり、その形を千鳥(ちどり)が飛ぶ様子に見立てて名付けられたものである。別名で「ヤマシバカエデ」ともよばれる。ムクロジ科でカエデの仲間であるが、カエデの仲間にしては葉に裂け目がなく、カエデらしくない。



2024-12-27
冬の真っ最中、この時期に園のイロハモミジの中心部がまだまだ紅葉している。昨年は12月15日に紅葉撮影を終了しているのに比べ、今年はさらに紅葉がスローペースであった。



路傍植物園のエンドにあるイロハモミジのスポット。本当に今が紅葉のピークになってしまった。





さらに進んでヒョウタン池周辺の イロハモミジ・ビューポイントも同じことがいえます。


イロハモミジ・ビューポイントの物語の松




ヒョウタン池水面


ヒョウタン池水面


水生植物園水路水面

ヒメガマの穂綿がいっぱい浮いている。


水生植物園池ほとり


森の小道


武蔵野植物園 ハリギリのとげ 


水生植物園ビュー・ポイントへの道 

ここもイロハモミジの群生地。


水生植物園ビュー・ポイント


水鳥の沼そばのコクサギ 

黄色くなっても葉っぱの艶があるから魅力的。



ヒョウタン池・裏奥地帯をしめるイロハモミジは今やっと紅葉しました。



今年最後の自然教育園散歩で、物語の松にしばしのお別れ。



路傍植物園のイロハモミジにお別れ。とうとう紅葉は冬の情景になってしまいました。紅葉があればまだまし。来年はどうなりますか。

2025-01-09
年末年始は連日忙しい日々だった。昨年12月はまる一か月、家の耐震工事対応で大変だった。陶芸スタジオの全ての機材を運び出し、鉄骨補強を行い、再び搬入してセッティング。家の中は1階と2階の半分の壁をはがして、耐震補強、ついでに壁紙を全面的に張り替えた。荷物をあちらに移動、こちらに移動と逃げ回り工事をする。これで地震が来ても一階と二階はつぶれないだろう(???)当方が寝ている3階はつぶれてもかまわんということ。これから本格的、公募展用作品作りに入る。自然教育園は行く暇がないが、歩かないと体重がアップしてしまう。やっと1月9日に自然教育園を歩く。撮るものは何もない。さすがに冬モミジは全て落葉。人気もなく、カワセミがぽつんととまっていた。機材はSony αCR + Sony FE 90mm macroこれが軽くて、DMFが効くからファインダートラブルが無いので、今のところ一番のとりあわせ。

Sony α1 IIを予約したが、いつ入荷するかまったくわからず。半年後という噂もある。虫もいないから、Sony α1 IIを入手しても当分出番はないので、入手できなくても構わないのだが。なにかけりがつかなくて落ち着かない。


ヒョウタン池水面


ヒメガマの穂綿



ぽつんとカワセミ あえてトリミング拡大しない。



ヒメガマの穂綿が水面を覆う。








本当は、昨年末から年初にかけて、つらい日が続いた。
<希望>の上にすべては乗っかっている。希望の光が見えないと、体も心も動かない。うごかなければ<希望>も生まれない。現在のバイオデータ解析の仕事も全く先がみえないつらい日々が続く。陶芸の仕事もつらい日々だ。これを打開するために12月から年初に6回かよったハリーズ・ガラススタジオでの仕事もつらかった。どうやっても勝ち目が見つからないのだ。写真撮影だって何も<希望>が生まれない。
でも大丈夫。体も心も動かなくても、とにかく動かしている。<希望>が無くても動かしている。<希望>が無くてもなぜかまだ動かしていられるのだ。人生は<失敗>と<否定>が当たり前なのだ。<失敗>と<否定>があたりまえだから動ける。 かならず<希望>は生まれる。
既存概念を<否定>して違った試みをし、世間に無視され、<失敗>するか、成功しても自分を<否定>するか、ずっとそうやってここまで生きて来たのだから、何も心配することもなく悩むこともない。

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