小さな旅、大きな旅の写真物語(Virtual trips/travels)

京都や東京を本拠地として、自然の中や町を歩きながら、撮った写真をどんどん掲載します。いっしょに歩いているように。

桜―2016 その3 靖国神社の桜の花の下で同期の桜を歌う会

2016-04-04 17:09:30 | 日記
桜―2016 その3 靖国神社の桜の花の下で同期の桜を歌う会

2016-4-2
家内が<靖国神社の桜の花の下で同期の桜を歌う会>に参加するというので、千鳥ヶ淵の桜を撮ることも兼ねて靖国神社まで出かけました。

この会は戦争で亡くなった英霊が桜の咲く時に靖国神社に集まるのを、皆で英霊に祈りをささげ、歌を歌うという会です。毎年開かれ、今年で32回となります。家内は<靖国神社の桜の花の下で同期の桜を歌う会>に参加するようになって10年目になります。当方はただのお付き合い。一緒に歌うことはありません。その間は桜の撮影です。

しかし、戦争で亡くなった方を思う気持ちと、世界の平和を願う気持ちは十分持っています。


Fujifilm X-T10 + Zeiss Touit 12mm

靖国神社は大変な人の波です。むろん千鳥ヶ淵も半端でない人ごみです。



<靖国神社の桜の花の下で同期の桜を歌う会>こんな感じ。100円で歌詞冊子を買って、軍歌を1時間歌いまくる。最後に同期の桜を歌う。


Sony alpha7RII + coBORG

前に陣取って旭日旗-キョクジツキを振るヤカラがいるので右翼団体と思われてもしょうがない。


Fujifilm X-T10 + Zeiss Touit 12mm

お驚くべきことに、これだけ多くの方が参加するのです。おそらく1000人以上いるでしょう。 前方には亡くなった方の写真をもった関係者が座っていますが、それ以外は年配の方ばかりではありません。若い方も数多く参加しているのです。しかも、みなさんよく軍歌を知っている。


Fujifilm X-T10 + Zeiss Touit 32mm

家内も1時間、立ったままで熱唱、次の日もまだ軍歌を口ずさんでいるのです。


Fujifilm X-T10 + Zeiss Touit 12mm


Fujifilm X-T10 + Zeiss Touit 12mm

桜、標準木のある靖国神社の境内です。これらの桜は、戦死された方の関係者が植えたと思われる、名札の付いた木が多数あります。


Fujifilm X-T10 + Zeiss Touit 12mm

靖国神社は奥に入ると、人は激減します。


Fujifilm X-T10 + Zeiss Touit 12mm

極東裁判で、参加した判事の中で、唯一この裁判の無効を主張したパール判事の像です。彼は、戦勝国の一方的な主張のみによって判決を行うのは裁判ではないという当然のことを言ったのです。

靖国神社の話は最後に書くとして、まずは平和に千鳥ヶ淵の桜を楽しみましょう。


Fujifilm X-T10 + Zeiss Touit 12mm


Fujifilm X-T10 + Zeiss Touit 12mm


Sony alpha7RII + coBORG


Sony alpha7RII + coBORG


Fujifilm X-T10 + Zeiss Touit 32mm

千鳥ヶ淵の桜はここのところ毎年訪ねます。また一年、生き残ることができたことを感謝して、桜を見るのです。

靖国神社を歩きながら、周囲の方の話を小耳にはさむと、
<靖国神社は右翼がいっぱい集まるところだよね、あの旗をふっているのは左翼だよね、いや違った右翼かな?ところで右翼、左翼ってなんだっけ?>という若者2人連れ。<人がいっぱい集まっているけど、今日は何のお祭りかしら、桜祭りなの?>というおばさん。

旭日旗-キョクジツキを振る、<靖国神社の桜の花の下で同期の桜を歌う会>。旭日旗とは大日本帝国「海軍の軍旗」です。 現在でも、自衛隊の船には旭日旗がはためいています。軍隊ではないといっておきながら、これも変な話です。

靖国神社へ来る一般の方は、大別して3種類の方がいるのでしょう。1、純粋に国のために戦死された方を追悼する人達。2、旭日旗、境内にあるゼロ戦、なにかしら戦うことをカッコイイとあこがれる人達。3、何だか知らないけれど有名だから来てみたという人達

靖国神社は戦いを賛美してもいい特別区だ、などと誰も言っていないのに、なぜか、
そんな雰囲気を醸し出す場になっている。
落ち着いて、戦死された方を追悼する場がほしい。
純粋に戦死された方を弔う場所と、旭日旗を振る場所とは分けてもらえないだろうか! 

<靖国神社の桜の花の下で同期の桜を歌う会>で旭日旗を振ってはいけないよ。
<戦死された方を弔う>ことと<戦うことをカッコイイとあこがれる>ことを混ぜてはいけないよ。
子供のころは飛行機のおもちゃを持って、ブーン、バリバリなんてやって遊んでいた。男の子は戦いが好きなのである。いや人は戦いが好きなのである。しかし、大人は、もっと大局的に考えて、それを理性で抑えて生きている。

誰もが、戦死された方を弔い、戦争を避ける理性の力を奮い立たせる場を作らなければ。
靖国神社の隣には、<無名戦没者を弔う場><千鳥ケ淵戦没者墓苑>がある。これをもっと拡大して、追悼の場をつくろう。

靖国神社ではなぜいけないとか、他国の内政干渉に屈してはいけないとか、年寄りたちが、ごちゃごちゃいっているが。これは年寄りの問題ではないのだ。若者に対してどうしたらいいかを考えなければいけない問題なのだ。年寄りたちが今もっともやらなければいけないのは、これからの若者に、過去を教え、未来をみせることだ。年寄りは若者をちっとも見ていない。まともに真正面から見られないのだ。
<追悼の場>は年寄りのために作るのではない、若者のために作るのだ。過去のために作るのではない、未来のために作るのだ。

自信を失った、戦後の年寄は、恥ずかしくて過去を語れず、どうしたらいいかわからずに未来を語れない。 ただただ働くだけ。 若者になにもいうことができずに、その隙に、何の抵抗もなく欧米の文化が若者に流れ込んだ。 世界の新しい流れはこうだとか、分かった顔で言いながら、実は何も考えずに、海外のマネをするヤカラが蔓延する。自分の考えがないから、トラの衣を着る。

みんな日本の文化と歴史を知らなすぎる。若者にちゃんと日本文化と日本の歴史を教えなくては。
未来は誰もわからない、それでも年寄りは過去を語り、未来を語るのだ、若者は年寄りの言葉を乗り越えて、自ら未来を作るのだ。




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桜ー2016 その2 三宅一生展

2016-04-02 18:08:07 | 日記
桜ー2016 その2 三宅一生展
2016-4-1
国立新美術館の三宅一生展を見にゆきました。陶芸と衣服のデザインとどういう関係あるのと家内に質問されましたが、三宅一生の場合は大ありなのです。これは又後程述べましょう。
ついでに、都心のど真ん中で桜を見るという試みをトライ。自然教育園ばかり歩いてないで、たまには新しい街を歩きましょう。
国立新美術館→青山墓地→六本木ヒルズ・毛利庭園→東京ミッドタウン・フジフィルムスクエア/檜町公園(ひのきちょうこうえん)→ アークヒルズ・スペイン坂/桜坂
17000歩のウォーキングでした。

ちなみに、当方、昔は六本木や青山にしげく出没していたのですよ。

使用カメラはFujifilm X-T10 + Zeiss touit 12mm or 32mm




三宅一生展はインプレッシブでした。とっても収穫がありました。




国立新美術館の周辺


青山墓地
天気が悪いと、桜は咲けども墓地は墓地。晴れていれば、もっとパーっと明るく桜の雰囲気がでるのですが。


青山墓地


六本木ヒルズ・毛利庭園
江戸時代の大名屋敷のなごりを伝えるとあるように、それなりの趣がある。テレビでいつもここが出てくるのだが、訪ねたのは今日が初めて。


六本木ヒルズ・毛利庭園


東京ミッドタウン・檜町公園
ここは単なる公園ですね。

フジフィルム・スクエアで3種類の写真展示会をやっていました。インプレッションなし。いわゆる、世の中の<写真>は当方にとっては相いれないものであるという印象を強くして、ここを後にする。それでも、なんで、当方は写真を撮るのかな? 理由はちゃんとあるのです。


アークヒルズ・スペイン坂/桜坂

今晩のライトアップにそなえて、テレビの中継車が陣取っていました。


アークヒルズ・スペイン坂/桜坂

当方はここ森ビルのJETROに最近まで3年間通っていましたから、この辺りはよく知っています。


アークヒルズ・スペイン坂/桜坂

コーヒーとケーキで1000円、でもケチって通過。今晩から土日は満員になるだろうな。

六本木界隈で、桜を見るなら、やっぱりアークヒルズ・スペイン坂/桜坂のライトアップがベストかな。桜らしい楽しい華やかさがあります。


アークヒルズ

アークヒルズの中庭には屋台が出て、楽しそう。しかしここも通過。



さて、三宅一生と当方の陶芸の接点は? あまりにアイデアをいっぱいいただいて、頭がいっぱいである。すぐ使えるかわからないが、これからやる当方のアートビジネスにあまりにも直結するので、このアイデアを述べるわけにはいかない。企業秘密のオンパレード。



布に熱処理で襞を織り込んでゆく手法<プリーツ>が、当方にとって最もインプレッシブ。
この襞が立体の曲線/流れをこれまでに魅力的にするとは!
この<プリーツ>もとになるのはウォーターフォールであり水の流れであると三宅はいっている。三宅は、すべての根源は自然にあるといっている。 つまり当方の写真の主題である<水の流れ/表情>そのものなのである。写真を撮るのは、自然からエキスを抽出する為なのである。









<プリーツ>織を作り出す機械が実演する。



もう一つは<ボディー>。プラスチック・ボディー、ラタン・ボディー、ワイヤー・ボディー。
ラタン・ボディー、ワイヤー・ボディーは、京都で吸収した、漆塗りの竹細工伝統工芸の強いインプレッションがよみがえる。






このマネキンになっているボディーそのものも三宅の作品。これもとっても魅了的。

漆竹、金属、プラスチック等々が陶器とのコラボレーションを待っている。



最後に、横尾忠則とのコラボレーションの入れ墨ファッション。当方は今このようなイラスト画をとても欲しているのです。

三宅一生の仕事はまだまだいっぱいあるのですが、当方との接点だけ述べています。陶器からの視点で見ていますから、服装デザインの視点からの注目点とはとっても違うはずです。

展示会カタログからのコピーはさすがに気が引ける、主としてネット情報から写真を転用させていただいています。いい絵が無くて、当方の主張をしっかり伝えられないのが残念です。

当方の頭の中はアイデアが渦巻いて、どう解き解して行くか。
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