”仮想バス停”、”仮想停留所”とも呼ばれています。場所の固定された従来のバス停とは異なり、スマホアプリなどで確認できる、ネット上に設置されるバス停のことのようです。
要するにネット上に予め設置されたあるいはオンデマンドに設置されるバス停のことでリアルの世界とも位置情報で紐付いていて、そこでの乗り降りが可能なようです。渋滞の緩和、利用者の便宜を高めることを狙ったサービスです。
設置の仕方や運用の仕方など定まった基準等はまだないようで、実験段階が主流のようですが、地方などでは導入も始まっているようです。
実験での運用例として、例えば、既存のバス停間に普段はない臨時の”仮想バス停”を設置し、既存のバス停まで行かずともルートの途中でバスに乗るようなことを可能とするようなものが行われています。すなわち、利用者がスマホアプリで最寄りのバス停を調べるた時、既存のバス停よりも近い位置に仮想バス停が存在する場合、”この場所からも乗車が可能です。あと○○分でバスが到着します”と仮想バス停からの乗車提案をしてくれ、この提案を”承諾”すると仮想バス停での乗車が可能になる、といった具合です。
”オンデマンドバス”の実験の一環で導入検討がされたり(住友商事、注1)、”ダイナミックルーチング”と呼ばれる、バス運行ルートをAIを利用して臨機応変に可変化する仕組みの一環として導入されているもの(会津バス、注2)も知られています。
(注1)下記のニュースリリース(2019.8.27)のサイトを参照
https://www.sumitomocorp.com/ja/jp/news/release/2019/group/12320
(注2)下記のニュースリリース(2020.10.22)のサイトを参照
https://news.aizubus.com/entry/2020/10/22/124212