”SAE(Society of Automotive Engineers、アメリカ自動車技術会)”と呼ばれる団体が発表している、自動運転に関する6段階(レベル0からレベル5)の定義のことです。
2014年1月に発表されたようですが、その後2016年9月に見直され、現在に至っています。各レベルの定義は以下のようになっています。
レベル0:運転自動化なし(運転者がすべての運転タスクを実施)
レベル1:運転支援(システムが前後・左右のいずれかの車両制御にかかわる運転タスクのサブタスクを実施)
レベル2:部分的運転自動化(システムが前後・左右両方の車両制御にかかわる運転タスクのサブタスクを実施)
レベル3:条件付き運転自動化(システムが全ての運転タスクを実施するが、フォールバックにおいては利用者が介入、運行設計は限定的)
レベル4:高度運転自動化(システムが全ての運転タスクを実施するが、フォールバックにおいては利用者の介入なし、運行設計は限定的)
レベル5:完全運転自動化(システムが全ての運転タスクを実施、フォールバックにおいては利用者の介入なし、運行設計も限定なし)
我が国では、従来、自動運転に関する定義をレベル4までとしていましたが、今後の自動運転の世界標準化がSAEに準拠する可能性を睨み、2017年5月に、米国の基準に合わせたようです。政府の高度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部から発表された「官民ITS構想・ロードマップ2017(案)」(※)の中に記載されています。
※ http://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/dai71/siryou3-3.pdfの資料を参照
従来の定義については、下記の関連サイトを参照
http://blog.goo.ne.jp/blspruce/e/e6e87e7025bad08b2d6e543ed2922b99(“自動運転車”とは、2016.5.26)
http://blog.goo.ne.jp/blspruce/e/3fdb6b350c4dfb334399d87cfd7db371("自動運転の技術レベル"とは、2017.4.13)