気になるキーワードや製品のコレクション(IT編)

メルマガ、新聞、雑誌などに登場する(増田悦夫の)気になるキーワード、製品を取り上げ、ITの進展をフォローします。

“後続車無人隊列走行(経済産業省・国土交通省)”とは

2021-03-12 23:57:58 | 自動化・自動運転・自動走行など

複数台のトラックが隊列をなして一定間隔で走行する”トラック隊列走行”において、先頭トラックのみ人が運転し、2台目以降が無人運転で追走する形態のことです。人も乗車し緊急時に対応するレベル3、高速道路のレーンや時間帯などを限定するなどしての完全無人のレベル4、無条件に完全無人のレベル5などに分けられています。

トラック運転者不足の解消や燃費改善などに向け、2020年度内に高速道路上で走行する場合の技術を実現することを目標に、2016年より経済産業や国土交通省により取り組みが進められてきました(”トラックの隊列走行の社会実装に向けた実証"プロジェクト)。2021年2月22日(月)、新東名高速道路の遠州森町PA-浜松SA間(約15km)において、走行実験を行い成功したとのことです。今回のものはレベル3に相当しています。

後続車には「ライダー」と呼ばれるレーザー光で周囲を確認するセンサーが搭載されるとともに、先頭車のアクセル・ブレーキ操作が即座に伝わるようになっているようです。車間距離約9m、速度が80km/hで、先頭車のコースから50cm以上ずれることなく走行したようです。実用化に向けては、車車間に他車や人が割り込んだ場合、停車やその後の再開の仕方など問題なく対応できるかも検証していくようです。

一方、2台目以降にドライバーが乗車し、その運転負担をシステムがカバーする”後続車有人隊列走行”形態(レベル2)については、2021年内に実用化を目指すとのことです。

実験成功のニュースリリース(2021.3.5)のサイト(経済産業省)は、https://www.meti.go.jp/press/2020/03/20210305003/20210305003.htmlです。

同じく、ニュースリリース(2021.3.5)のサイト(国土交通省)は、https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001389186.pdfです。

実験における技術の説明および走行時の様子の動画のサイトは以下です。

https://www.youtube.com/watch?v=cdLg6QbErms(技術説明)

https://www.youtube.com/watch?v=GZf19fC_DPw(走行時の様子)


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