Cooperative Adaptive Cruise Controlの略称で、日本語では「協調型車間距離維持支援システム」と呼ばれます。
前を走る車との車間距離を、カメラやミリ波レーダー(※1)を用いて一定に保つACC (Adaptive Cruise Control)と呼ばれる技術がありますが、これに対し、CACCは、ACCに対しさらに車車間通信により先行車の加減速情報も共有するようにして、自動的により精密な車間距離制御を行うシステムです。
※1 濃霧や逆光などの状況でも影響を受けにくい非常に高い周波数帯(30GHz~300GHz、ミリ波/EHF)の電波を使用し、対象物との距離や角度、速度などを測定する技術。
物流のトラックドライバー不足対策の一環として、「トラック隊列走行」の導入に向けた取り組みが行われていますが、政府の官民ITS構想・ロードマップ2018(※2)によると、2021年までにCACCを活用した後続車有人の隊列走行を実現し、また2022年以降には後続車無人での長距離の隊列走行の実現を目指しています。
※2 https://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/kettei/pdf/20180615/siryou9.pdfを参照。
2018年1月には、経済産業省などの事業を受託した豊田通商が、日野自動車、いすゞ自動車、三菱ふそうトラック・バス、UDトラックスの4社が提供するトラックを用いて隊列走行の実証実験を新東名高速道路のSA-PA間15kmで実施したようです。この時のスピードは80km/h、車間距離は約35mだったようです。
豊田通商のプレスリリース(2018.1.12)のサイトは、https://www.toyota-tsusho.com/press/detail/180112_004097.htmlです。関連する動画のサイトは、https://www.youtube.com/watch?v=-U-pl9dWQgMです。