インターネットの「ディスプレイ広告」(バナー広告など)の効果測定の指標として追加すべきではないかという考え方が広がっている概念です。
インターネット広告効果は、インプレッション(広告表示による認知)、トラフィック(広告主サイトへの誘導)、コンバージョン(購入等のアクション)の3種に分けられますが、ビュー・スルー・コンバージョンは特にインプレッション効果に関するものです。
これまで、ネット広告のコンバージョンとは、例えば、ディスプレイ広告の場合、掲載後にクリックされて広告主サイトへ飛び、その後、当該商品の購入や資料請求等のアクションに至った場合を指していました。即ち、ディスプレイ広告の場合、コンバージョンに至るために広告のクリックという操作を経由することを想定していました。
しかしながら、実際には、ディスプレイ広告を見て、クリックはしないものの、その内容が記憶に残り、その後、検索エンジンにて検索した際に、表示された「検索連動型広告」を経由してコンバージョンに至るようなケースも考えられます。
上記のようなケースに対しても、従来では、検索連動型広告のみの効果として評価されがちでしたが、このようなケースについては、「ディスプレイ広告が間接的に影響していると考えるようにすべきではないか」という考え方から出てきた概念です。
なお、ディスプレイ広告がコンバージョンに影響したか否かの計測は、当該広告(の掲載されたページ)をブラウザ上に表示した閲覧者にCookie情報を設定し、コンバージョンをした際、設定されたCookie情報が存在するか否かをチェックすることで可能になるようです。