新興企業の「スマートキャンプ」(注:2014年6月4日設立)が2017年11月下旬に提供開始予定のクラウドサービス向けのシングルサインオンのサービスで、それを活用すると企業の従業員は種々のクラウドサービスをひとつのID・パスワードで利用することできます。「ボイド」と読みます。
企業の従業員が社内で利用している種々のソフトウェアのID・パスワードを取りまとめて一つにするようなサービスはこれまでに存在していたようですが、クラウドサービスのID・パスワードに限ったサービスはBoIDが最初のようです。
このサービスの実現において必要となるデータの記録部分には、仮想通貨で採用されている「ブロックチェーン」が使用されています。データは複数のコンピュータに分散して記録されるため、その改ざんが難しい上、たとえ改ざんがあっても履歴をたどることで原因を突き止めやすいとのことです。
また、このサービスには、各クラウドサービスの利用状況を「アクティブ率」として提供する機能も付けれれており、この数値に基づきクラウドサービスの入れ替えを検討したりできるようです。
スマートキャンプでは、1年間は(試行期間ということで)無料で提供し、その後、利用が定着したところで有料機能を追加する方向で考えているようです。
プレスリリース(2017.10.13)のサイトは、https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000015.000012765.htmlです。