
売茶翁のことを聞きつつ新茶かな

にほんブログ村

その年の新芽で製した茶をいう。
走り茶ともいい、最も早い芽で作ったものを一番茶と呼ぶ。
香りのよさと味のよさで珍重される。
前年の茶は古茶と呼ばれる。

肥前通仙亭
佐賀の通仙亭を訪れた。
ここは、佐賀出身の煎茶の祖、売茶翁の情報発信を行う
施設で、煎茶を体験することもできる。

売茶翁(若冲筆)
売茶翁は(1675~1763)は佐賀に生れた黄檗宗の禅僧で、
月海と称して全国を行脚し、晩年、還俗して高遊外(こうゆう
がい)と称して京都に通仙亭を構え、売茶業を営んだ。

偶成(売茶翁直筆)
高僧がその身分を離れ、布施も取らず禅を説く姿に、京都の
人々は尊敬の念を抱き、売茶翁(ばいさおう・まいさおう)と
呼んで慕ったという。
話が上手な売茶翁のもとには、池大雅、与謝蕪村、伊藤若冲
などの文人が集い、多くの肖像画を残した。

売茶翁を紹介するビデオを見たり、店主に話を伺ったりし、
「売茶翁」という銘の八女茶の新茶を作法に従っていただい
た。
一煎目は香りよく、深みのある初めての味に感動した。
三・四煎目を戴いたあと、茶葉を器に移し、昆布だしをかけて
全てをいただいた。

走り茶の二煎三煎戴きぬ

にほんブログ村


噴水の常に一定迎賓館

にほんブログ村

公園や庭園などの池の中に造られた水を噴き上げる装置。
また、吹き上がる水をいう。

イスラム教のモスクや古代のキリスト教聖堂の前庭に設け
られたものは、身を清めるという実際的な目的を持つが、
一般的には乾燥した気候のなかでの潤いを演出し、彫刻と
合わせて装飾的な効果を上げようとするものが多い。

古くは前3,000年のものがメソポタミアで発掘されており、
古代ローマ時代の遺構も数多くみられる。

トレビの噴水やスペイン広場、ナボーナ広場などの噴水が
有名。

初めて迎賓館赤坂離宮を訪れた。
内部は天井画、彫刻、シャンデリア、絨毯、タイル、石柱など
どれをとっても最高級品で、海外の要人を持て成す四つの間
はベルサイユ宮殿のような豪華なものであった。
特に花鳥の間の四季折々の花や鳥を描いた七宝焼を観られ
たことは嬉しかった。
庭園に出ると、噴水が止まることなく、同じ強さで出続けて
いた。

午後の日に噴水殊に輝けり

にほんブログ村
